私は日本共産党沼津市議団を代表して、令和7年度施政方針に基づき、本市取組の方針や考えについて質問をいたします。
本市の最大の問題は、人口減少にあります。令和7年1月末の本市の人口は、18万5494人となっております。令和6年4月末時点での人口は、18万6846人でしたので、年度当初と比べ1352人の減少であります。このうち、日本人と外国人の人口を同じく4月と1月において比べてみると、日本人は18万1509人から17万9782人へ1,727人減少しており、これに対し、外国の方は5,337人から5,712人へ375人増加となっております。日本人だけの人口規模を考えると、約60年前、昭和40年あたりまで本市の人口は減少していることになります。将来的には、さらに人口が減少することが予測されており、それにより市税収入も減り、多様な施策が展開できない状況も危惧されます。住民サービスが低下するような事態は本市の活力低下にもつながり、あってはなりません。こうした問題は全国的なものではありますが、兵庫県明石市のように子育て支援策などで人口増加に成功した事例もあります。人口を増やす、または維持をしていくためには、2つの取組が必要です。それは、移住・定住の促進と出生率向上だと私は考えます。また、この2つの取組を成功させるためには、現役世代への支援は大変重要なものとなります。
最初の質問です。
移住・定住の促進をしていく上で、沼津の魅力発信はもとより、暮らしやすさなども移住希望者にアピールしていかなければなりません。令和7年度の取組において、人口増加に向けた移住・定住の促進はどのように行われるのでしょうか。伺います。
次に、出生率向上に向けた取組はいかがでしょうか。
令和5年の本市の出生数は827人と1,000人を下回っております。静岡県の少子化の現状に関する説明資料によると、令和5年の静岡県の合計特殊出生率は1.25、全国では1.20となっております。平成30年から令和4年の本市の合計特殊出生率は1.33となっており、減少傾向にあります。近隣の市町と比較をしますと、富士市1.41、清水町1.35、長泉町1.67となっており、近隣市町と本市の合計特殊出生率の値は、近隣市町と比べ、本市の合計特殊出生率の値は低くなっております。沼津市まち・ひと・しごと創生人口ビジョンでは、2035年の目標として、合計特殊出生率を2.07まで上げ、以後2060年までこの水準を維持するとしています。合計特殊出生率が減少傾向にある中、この目標を達成するための取組が求められているわけですが、令和7年度は有効な施策展開がなされているのでしょうか。また、出生率向上に向けた取組が他市町と比べ充実していることも必要です。産前産後の支援や教育に係る費用の無償化や軽減など、他市町にない本市独自の取組も必要と考えます。今後、給食費の無償化はぜひとも取り組んでいただきたいと思います。本市独自の先進的取組を行い、その取組を発信することによって、若い世代の移住・定住の動機づけにつなげていくことが重要であると考えます。令和7年度の出生率向上への取組と他市町との差別化という点についてお答えください。
次に、移住・定住の促進、出生率の向上、これらを成功させ人口を増やしていくには、現役世代に対する支援というのは大変重要であると考えます。各市町、子育て支援や高齢者支援は力を入れて取組を行いますが、現役世代に対してはそれほど力が入っていないのではないでしょうか。現役世代とは、生産年齢人口です。国内の生産活動を中心となって支えている人口のことであり、労働力の中核として経済に活力を生み出す存在であり、社会保障を支えています。定義としては15歳から64歳までを指しますが、この世代が力を発揮し活躍することで本市に活力が生まれます。本市に住み、働き、産み育てていく人たちを増やしていくには、現役世代への支援を充実させなければなりません。その支援は、生活や雇用の安定、安心できる出産・育児、住みやすい環境インフラの整備など、幅広い分野にわたるものであり、部や課をまたいだ横断的な取組が必要と考えます。横断的な支援体制はすぐには構築することは難しいですが、将来に向けて考えていただきたいと思います。
そこで伺います。
令和7年度の現役世代への支援施策にはどのようなものがあるのかお答えください。
次に、施政方針の柱2、ヒト中心で都市的魅力にあふれるまちの内容について質問いたします。
まず、先ほど述べたように、人口減少は市税収入に影響を与え、施策展開を困難にさせる懸念があります。また、昨今の物価高騰は人件費や資機材費など大幅なコスト増加を招いております。さらには、今後、本市は老朽化していく公共インフラや施設の維持・更新に多くのリソースを割いていかなければなりません。こうした中で、本市は沼津駅周辺総合整備事業を展開しています。新規の巨大建設事業は人口減少が進むと本市の財政を圧迫し、公共インフラの維持・更新を悪化させ、住民サービスの低下を招くことが懸念されます。沼津駅周辺総合整備事業に係る事業費の定期的な試算の更新、また、事業計画の適切な見直しが必要であると考えますが、こうした点について当局はどのように認識されているのでしょうか。沼津駅周辺総合整備事業の税収減やコスト増加に対する本市の認識を伺います。
続いて、町方町・通横町第一地区第一種市街地再開発事業、大手町五丁目第一地区第一種市街地再開発事業について伺います。
今、本市沼津駅南口に2つの再開発が進んでいます。中心市街地の活性化につながるものと大いに期待を寄せるものではありますが、近隣の店舗に対して相乗効果を生むことができるのか。また、逆に競合してしまい悪影響を及ぼすのか。また、沼津港を訪れる市外の観光客を中心市街地へ誘客できるような魅力あふれる施設になるのか、現段階では不透明な部分もあります。人口減少が進む中、2つの再開発が移住・定住の促進や地域経済の活性化につながるのか。再開発事業の狙いや目的、そして本市商業に与える影響についてどのように認識されているのか伺います。
続いて、柱3、力強い産業を牽引するまちの内容についての質問です。
本市の産業を考えるに、今、危機的状況にあるのは、農林水産業ではないでしょうか。私は本市の農業に関して、昨年6月の第5回定例会で質問させていただいておりますが、令和7年度はどのような支援を考えられているのか伺っていきたいと思います。
日本の食料自給率は、先進諸国最低の38%に落ち込んでおります。肥料・飼料・種子なども大半を海外に依存しているので、実質の食料自給率は10%ぐらいまで下がるとの指摘もあります。近年の世界的な食糧危機が警告するように、食料の海外依存の危うさは明らかではないでしょうか。一方、国内農業の生産基盤は脆弱化しております。農業従事者はこの20年間で半減し、70歳以上が57%に達しています。高齢化に伴い従事者の減少、後継者不足など問題が山積しております。さらに、物価高騰によるコスト増加などにより、生業としての生計維持が難しくなっていることや気候危機が原因と見られるカメムシなどの害虫による果樹や野菜への被害も発生しております。このままでは国内の食料生産自体が危うくなる懸念があります。こうした諸問題を解決していかなければなりません。これは国策として考えるべきではありますが、日本の農業を守るためには、所得の保障、生産物の価格の保障などを行う必要があります。本市として、水産業には出漁補償などを行っておりますが、農業への支援はどのように考えられているのでしょうか。こうした農業を取り巻く状況を踏まえ、まずは令和7年度の農業に従事されている方たちへの支援策について伺います。
次に、後継者不足についてです。
少子高齢化社会の中で、後継者不足が深刻です。営農をやめる方が増えています。これは農業基盤の衰退を招いているだけではなく、耕作放棄地などの新たな問題も起こしています。新規就農者を増やしていかなければなりません。しかし、農業を始める際、資金の用意や機材の準備をしなければなりません。農地の確保や水利権の獲得、農業機械の購入、苗や種子の仕入れ代金、農薬や肥料代、燃料費や水道光熱費、さらには、作物を収穫するまでは一定の期間を必要としますので、その間の生活費、そして収入を得るための販路の確保も必要です。また、営農方法などを学ぶ機会も必要です。こうした資金や労力が必要となる一方で、それに見合う収入がないのが現状です。本市として新規就農者への支援はどうされるのでしょうか。新規就農者を獲得することは、移住・定住の促進にもつながります。私は行政の重要な仕事の中にマッチングというものが挙げられると考えております。農林農地課としては、現就農者と新規就農者を結びつけることや、他の部や課の協力を仰ぎながら、新規就農者がスムーズに営農できるよう環境整備を行っていただきたいと思います。
そこで質問です。
令和7年度の新規就農者に対する支援策、新規就農者確保の取組を伺います。
続いて、水産業について伺います。
市長は令和7年度の施政方針の中で、水産業に対して、本市の内浦・西浦漁港を活用してマリンレジャー、宿泊、飲食等の多様な海関連の事業を展開して、水産業従事者等の所得・雇用の維持向上やにぎわい創出に寄与する海業を実施するための推進計画を策定していくと述べられています。水産業支援として、出漁支援などを行われていることは認識しておりますが、魚を捕る漁業ではなく、観光業関連と思われる海業に水産業従事者の所得や雇用を求めることはどういうことなのか伺います。今の本市水産業の現状と海業とはどういったものなのか。また、海業が本市水産業にどのように寄与するものなのか、お答えください。
質問を続けます。
施政方針の柱5、安心して産み育てられるまちについてです。
この中で市長は、安心して産み育てるための支援として、本市の地域資源を活用した出会いの機会を創出する婚活イベントの開催を挙げております。本市では、以前より沼津の出逢い応援課を設置して、ボードゲームを活用したイベントなど、市民へ出会いの場を提供してきました。まずは、今までの取組状況の結果とその評価について、どのように認識されているのか伺います。
次に、令和7年度について伺っていきますが、今、世論の中には、結婚をして子どもを産むという日本の古い価値観を国や自治体が押しつけるべきではない。個人の価値観に関することに公権力が介入すべきではないといった意見も聞かれます。こうした事業が本市を笑顔あふれ健康で心豊かに暮らせるまちにするための選択肢の一つとして出会い応援を行っていただいているならばよいのですが、子どもを産み育てるという少子化対策として婚活イベントを行うことについては、違和感を持つ方もおられると思います。行政が主導するということの中に女性に対し、子どもを産み育てることを押しつける古い家父長制のような価値観を押しつけることはあってはなりません。
そこで伺います。
新たに開催をする婚活イベントの目的と事業の概要についてお答えください。
続けます。柱6、笑顔があふれ健康で心豊かに暮らせるまちについてです。
この中で、市長は、誰もが暮らしやすいまちづくりとして、障がいのある方が安心して生活するための各種障がい福祉、保健医療サービスの充実や生活困窮等に関する相談支援に加え、様々な福祉分野の制度のはざまで対象とならない世帯が抱える複合化した生活課題を包括的に受け止めるため、支援が行き届かない方々に積極的な働きかけを行い、サポートするなど、課題解決に向けた重層的な支援に取り組んでまいりますと述べられております。この重層的支援体制整備事業について3点伺いたいと思います。この事業は、社会福祉法の改正により行われるものです。これまでの福祉制度や政策と実際に求められている支援ニーズとの間にギャップがあり、今までの制度では取り残される世帯等があることが問題となり、今回この事業を行うことで、問題解決を図るということではありますが、この事業は任意事業だと認識しております。当局としては、現状どういった問題があり、この重層的支援体制整備事業でどう解決していこうと考え、取組を行われるのでしょうか。
まず1点目として、本市の現在の相談支援事業の現状と課題についてお答えください。
次に2点目、重層的支援体制整備事業が目指す全体像と具体的体制についてですが、これは先ほど9番議員の質問と重なるので割愛いたします。
3点目です。重層的支援体制整備事業について、事業を充実させるためには支援を受ける側だけではなく、支援をする側であるケア労働者に対しての支援も必須であると考えます。重層的支援体制整備事業について、厚生労働省のホームページには、この事業は全ての人々のための仕組みでもあると記載されております。他市町の先進的な事例を見てみますと、愛知県稲沢市では、誰一人取り残さない包括的な支援体制をつくりたい。誰一人には現場の支援者、市役所職員、各種相談員等も含まれていますと紹介されていました。市長は昨日の12番議員への答弁の中でも、誰一人残さない新たな支援体制の確立に取り組んでまいりますと述べられております。制度のはざまで困っているのは、現場の支援者も同じです。支援される人だけではなく、支援する人のための事業でもあり、一方向の閉じた取組にせず双方向でみんなが助けてと言える社会にしていくことがこの重層的支援体制整備事業をより豊かにするポイントではないでしょうか。現場の支援者、とりわけケア労働者の処遇改善は、重層的支援体制に関わる人々の安心・安全の上で、喫緊の課題です。新しい事業を始めるに当たって、ケア労働者に対する支援についてはどのようにお考えなのか伺います。
続いて、柱7、安全・安心のまちについてであります。その中の防災資機材整備事業について伺います。
事業の説明文では、静岡県第4次地震被害想定による避難者数を踏まえ、能登半島地震において必要性が再認識されたトイレ処理セットや毛布など、避難生活に必要となる資機材を整備するとあります。ここで言われているトイレ処理セットとはどのようなものを想定されているのでしょうか。先ほどトイレに関して20番議員より質問がありましたが、私たちはこの感染症対策として、このトイレについてお話を伺いたいと思います。
過去の災害の避難所におけるトイレ事情については、ここではるると申し上げることはいたしませんが、惨たんたる状況であったことは皆さん御承知のことと思います。今までの避難所のトイレ事情を踏まえ、昨年12月には、内閣府による避難所におけるトイレの確保・管理ガイドラインが改定されました。このガイドラインでは、避難所生活を支援する行政が取り組むべき事項のうち、トイレの確保と管理に関して指針が示されており、本ガイドラインに沿って適切な仕組みを整えることが求められております。トイレは日常生活でも、避難所のような非日常な場所でも重要な設備で水が使えない劣悪なトイレ環境や1回の排せつごとに便袋を処理するような対応では、ノロウイルスなどの感染症のおそれが大きくなり、集団で生活することを余儀なくされる避難所の衛生環境を悪くしてしまいます。このような衛生環境下において、熱圧着により排せつ物を密封し、臭いや菌を閉じ込める簡易式トイレが感染防止に役立ったと聞き及んでおります。水や食料より我慢できないのがトイレであります。集団の場においては、安全で衛生的に使える災害用トイレの対策が感染症の予防、拡大抑止につながります。そして何より災害関連死を防ぐための重要な対策でもあることを理解しなければなりません。防災リュック等に備蓄をする個人用と避難所などで集団を想定して備蓄・整備する災害用トイレでは、物がおのずと違ってくるはずです。災害時の感染症対策の観点から、トイレ整備に対する認識について伺います。
続きまして、行財政運営について3点質問してまいります。
まず1点目は、市債についてであります。
令和7年度の市債の額は約9億円の増額となっており、市債残高も公債費も増加しております。市債の償還期間は、一般会計で主に15年から20年程度、企業会計では主に10年から40年の期間で返済するとされています。償還の財源は、一般会計は主に税、企業会計は受益者負担により、主に使用料などをもって返済するとされています。市債残高や公債費は、その時々で増減があるものとは認識しておりますが、長期間にわたり、市民の負担になることは間違いがありません。市債残高を見ると令和6年度末1282億66万7000円、令和7年度末1321億3446万8000円となっております。この市債残高はともに令和7年1月30日時点の見込み数値ではありますが、令和6年度末の市債残高の金額は、さほどずれるとは思われないので、この額を単純に令和7年1月末の人口18万5494人で割ってみると、1人当たり約69万円強の負担を背負っていることになります。単純に人数で割っただけなので、これには収入のない乳幼児や子どもも含まれております。また、沼津市に生まれる赤ん坊は、この負担を生まれながらに背負わされることにもなります。今、人口は減少しています。市債残高は増額となっています。今後もこの傾向が続くならば、背負わされる金額も加速度的に増えていきます。こうした点は、単に本市の財政状況だけではなく、移住・定住の促進や出生率の向上といった点についても、好ましくない影響を与えるのではないでしょうか。先日、埼玉県八潮市で起こりました道路陥没事故は、下水道管の老朽化に起因するものと思われます。この陥没事故を受け、本市でも50年以上経過している下水道管の緊急点検が行われ、異常箇所は発見されず、一安心でした。能登半島地震では、水道管の耐震化が課題となりました。また、道路の維持管理も市民生活を支える上で重要です。今後、このような公共インフラの維持に力を注がなければなりません。令和7年度には、地区センター整備事業や学校校舎整備事業、市民文化センター施設整備事業なども予定されております。また、先々市立病院の建て替え、市役所庁舎の建て替えの必要性もあります。今後はこうした建設事業が増え、それに伴い、市債の活用も増加していくことが予想されます。さらには激甚化・頻発化する風水害や甚大な被害が想定される南海トラフ巨大地震への備えは、ますます重要になってきています。こうした市民生活に直結をしたインフラ整備の優先順位が高まる中、本市は鉄道高架事業に多大なリソースを割くことになります。市債、市債残高の増加、それに伴う公債費の増加は、人口減少に伴う市税収入の減少を考えると住民サービス低下の懸念があります。長く述べてまいりましたが、こうした点を踏まえ、本市として市債への認識をお答えください。
続いて、2点目の質問です。
市立病院の体制について質問いたします。
今議会に提出されている補正予算、当初予算を拝見すると、一般会計から病院事業会計へ繰り出される金額は、今までにない規模になっております。本年度補正予算では14億円の追加、来年度当初予算では24億円を計上しております。市立病院の経営状況が懸念されます。市民に対し安全・安心な医療を提供するためには、早急な経営改善に加え、市立病院の体制強化が求められます。体制強化の根本となる医師について、県東部地域は慢性的な医師不足と言われる中、市立病院における令和7年度の医師確保の状況と取組について伺います。
行財政運営について、3点目の質問です。
執務環境改善事業について伺います。
昭和41年にこの市役所庁舎が建てられてから、行政の業務の内容や量、仕事の進め方、そしてツールなども大きく変化してきました。かつては、業務改善に向けた取組として、快適な職場環境や業務の効率化を図るため、片づけ5S活動を実施したこともあると聞いております。今回の執務環境改善事業は、デジタル化の進展に伴う働き方の変化に合わせて行う事業とのことですが、この働き方の変化もフロアや各課によって大きな違いがあるのではないでしょうか。また、職員の家族構成や家庭環境によっても、その職員の働きやすい職場環境は違ってくると思います。真に働きやすい職場にするためには、時代の変化に合わせ、快適な職場環境に調節していくことが必要です。働きやすさということをどのように捉え、改善をしていこうというのか当局の方向性を伺い、日本共産党沼津市議団の代表質問を終わります。