通告に基づき一般質問をさせていただきます。
まず、農地を含む山間部の通信環境整備についてお伺いします。
農業の設備投資に対する補助金につきまして、昨年9月の定例会にて質問をさせていただきましたが、本年度、沼津市スマート農業導入支援事業補助金として補助制度が新設され、その実績・効果については、先ほど9番議員が質問し、回答を伺いました。本補助金の対象設備となる農林水産省のスマート農業技術カタログを見ると、農地に設置したセンサーから環境データを収集するもの、PC・モバイル端末等を使用して遠隔で映像データを使用するもの、農作業の現場から作業データをクラウドに入力・蓄積するもの、有害鳥獣を発見して発信信号を遠方の機器に送信するものなど、通信環境があることを前提とした設備が多数あります。私も、本補助金を地元自治会や部農会、西浦柑橘出荷部会、JA青壮年部等でPRし、その後のフォロー等で話を伺ったときに、申請をちゅうちょした方の中で、山間部の通信環境が悪いことで検討している機器が使用できないという声がありました。実際に私自身の農地もある西浦地区のミカン生産を行う農地の中には、携帯電話の通信環境が悪く、通話だけでなく、テキストのみのデータ量の少ないメールですら受信できない場所も多くあり、場所によっては圏外となるところも実在します。この件については、自民党静岡県連の政調会から、静岡県に対する要望の中で、戸田支部から真城山近辺での通信環境の悪さが、交通事故等の際の連絡時にも問題となっている件で改善要望が上がり、西浦の農地も併せて県と意見交換を行ったところです。
そこで質問いたします。
今後の本市農業においても、緊急時の対策においても、現在の農地を含む山間部における通信環境の現状認識と、スマート農業を推進していくための通信環境整備に対する認識を伺います。
次に、農業用の重機等も含めた補助制度の創設やさらなる拡大についてお伺いします。
本市では、農業経営基盤強化促進法に基づく地域計画が作成され、その中では、農地の整理・集約による作業の効率化が求められており、それに沿った計画が市内各地区でつくられていることと思います。その計画の実施には、単なる農地の交換だけでなく、現在耕作放棄地となっている場所の開拓・整備も必要となってきますが、経営基盤が脆弱で、労働力が不足している現在の農家を見ると、大きく農地を変更するなど、計画に沿った作業の実施は簡単ではないと推測できます。このような中で、スマート農業のような将来の経営効率・生産性の向上だけでなく、小型重機や農地整備に必要な機器・器具の導入も必須の状況で、計画の効果的な推進には、行政等の支援が必要であると考えます。特に小型のユンボやダンプ、ブルドーザーのような重機等が農家・農地に配備されることや、重機を操作できるオペレーターを通常の業務の中で育成できることは、農地整理・整備・拡大などの農業振興に資することはもちろんとして、農業が行われている本市郊外部における防災力の強化、迅速な災害復旧にもつながるものと考えます。実際に、本年1月1日に発生した能登半島地震では、穴水町で田んぼに置いてあったユンボ2台を所有者の許可を得て、免許を所有する地元住民が操作して復旧作業を行い、孤立状態を解消したとの報道もありました。昨年度まで実施されていたJAふじ伊豆のあぐりサポート事業のうち、農業機械導入促進対策として実施している補助金の上乗せ事業は、市内の農業者からも好評であったと認識していますが、本年度はこの補助金は終了しています。
そこで質問いたします。
農業用の重機等も含めた補助制度の創設やさらなる拡大についてどのように考えるか、当局の考えを伺います。
次に、本市発注の土木工事における建設発生土の処分場の確保についてお伺いします。
静岡県では、令和3年7月に熱海市伊豆山地区で起きた土石流災害を受け、令和4年7月1日より静岡県盛土等の規制に関する条例、通称県盛土条例が施行され、それに加え、令和5年5月26日より、国の宅地造成及び特定盛土等規制法、通称盛土規制法が施行されました。このことにより、二重の規制となることや、条例に基づく土壌調査の内容が厳し過ぎるなどの指摘が業界団体から上がったことを受け、県議会では、特別委員会が設置され、条例の改正や廃止を含め検討が進められています。本件については、さきの定例会で同僚議員が質問し、沼津市盛土等の規制に関する条例、通称市盛土条例における不適切盛土の現状、盛土条例の改正内容と効果、盛土規制法の本市への影響等について答弁がされています。そのような中で、建設工事等で発生した土砂が他の地域に搬出され、山間部の谷地の埋立て、宅地や農地の造成やかさ上げ等に使われること、また単純に投棄された結果、土砂の流出や崩壊だけでなく、自然生態系への影響などの問題の発生が懸念されております。国もこの事態を受け、再生資源利用促進計画制度の強化と公共工事発注者に対しても、建設発生土の指定利用の原則実施を要請し、建設発生土の搬出先を定めることを標準化するなどを明確化するとしています。本市では、先日、11月21日に着工式が行われた新車両基地を含む鉄道高架事業や、現在工事が進められている沼川新放水路、東駿河湾環状道路の西側区間など、大規模な土木工事を伴う大型プロジェクトが控えており、国や県が実施主体とはいえ、市内もしくは近隣に大規模な建設発生土の捨場・置場が必要なことは言うまでもありません。このような状況を踏まえ、本市発注の土木建設工事における建設発生土の処分について3点お伺いします。
1つ目に、市内の土木建設業者が建設発生土の有効利用も踏まえた中で、市外に搬送処分している状況があると伺っております。本市で出た残土等は市内で処理することを考えるべきと思いますが、当局の考えを伺います。
2つ目に、現段階で県盛土条例と市盛土条例との2つの規制がある状況に加え、静岡県で来年5月から運用される見込みである盛土規制法も対象となる市内土木建設業者への影響をどのように考えるか、当局の考えを伺います。
3つ目に、工事費等の抑制や建設発生土の有効利用、将来の有効な土地利用を図るためにも、官民を挙げての協力体制の構築が必要と考えます。建設発生土の適正処分、そして市民の安心・安全の確保を図るためにも、本市が発注者として主導する処分場が必要であり、建設関連団体とよい方策を協議すべきと考えますが、当局の考えを伺います。
次に、本市の子育て支援事業のうち、産後ケアについてお伺いします。
私自身、7月に子どもが生まれ、特に乳幼児期の子育ての大変さを改めて実感しているところです。子どもを産んだばかりの母親は、昨今の真夏の暑さは生まれたばかりの子どもを外に連れ出すことができず、秋・春のちょうどよい気温・気候の日もほとんどなくなり、自身の身支度も満足にできない中、買物にも行かなければならない。病院にも行かなければいけないといった中で、何度も起こる豪雨やいつ来るかも分からない大規模災害など、今までにない不安やストレスを抱えている方は多いと思います。産後ケア事業は、令和元年の母子保健法の改正により、令和3年度からの実施が市区町村の努力義務とされており、本市でも幾つかの産後ケア事業が実施されています。私も妻と市役所からいただいた子育て支援の冊子、パンフレットに目を通し、家庭内でこれは使ってみたい、これに興味があるなど、意見を交換しました。このような中で、今回、会派での視察で伺った島根県松江市では、幾つかある産後ケア事業の一部で、民間の温泉施設と協働し、退院後の母子、特に母親の心身のケア事業として、非常に好評を得ている旨の説明を受けました。
そこで質問いたします。
本市の行っている産後ケア事業について、どのようなメニューがあり、それぞれがどのような目的で実施されているのか、お伺いします。
次に、本市の産後ケア事業についても実施が努力義務となってから数年が経過し、多くの方が利用してきたことと思います。そのような中、本年度より、本市における母子保健と児童福祉の一元的な相談窓口となるこども家庭センターが設置され、より相談しやすい体制づくりが行われていることと思います。
そこで質問いたします。
産後ケア事業のこれまでの実績と利用者の評価について、当局としてどのように認識しているのかお伺いします。
次に、産後ケア事業の実施に当たっては、一般的に助産師や保健師が関わり、実施するメニューの内容により外部機関の協力を得ながら進める形が多いようですが、宿泊型のメニュー等については、運営を産科・婦人科のある医療機関などに委託し実施しているものもあると伺っています。
そこで質問いたします。
事業の実施に当たっての組織的・人的な体制についてお伺いします。
次に、先ほど視察で伺った島根県松江市の事例を述べましたが、産後ケア事業を含む妊娠から子育て期のサポートについては、各市町でその地域の特色に合わせたものや、独自のメニューなど工夫したメニューが実施されていることと思います。本市としても、こども家庭センターが妊娠・出産や子育て、子どもに関して一体的に相談支援を行う機関として、子育て期全体のサポートの中心として機能を果たし、ニーズの吸い上げも行われていくことと思います。
そこで質問いたします。
他市町の支援メニューも踏まえて、改善策の検討や新たなメニューを取り入れることについて、どのように考えるかお伺いして、私の質問といたします。