災害に強いまちづくりについて
防災・減災要旨議員は令和6年能登半島地震を教訓に、感震ブレーカーの普及・携帯トイレやトイレトレーラーの整備・在宅避難支援・スフィア基準の適用・事前復興計画の策定など多岐にわたる防災・減災対策の取組状況と今後の方針を問いただした。市は庁内検討会を経て各分野の課題を整理中であり、携帯トイレ等の備蓄を順次進めるとともに、トイレトレーラーや事前復興計画については調査研究・既存計画の見直しを継続していると答弁した。
背景2024年1月1日に発生したマグニチュード7.6・最大震度7の能登半島地震により260人超が死亡し、半島先端部では完全復旧のめどが立っていない状況が続く中、地形的に能登半島と類似する静岡県東部・伊豆半島を抱える沼津市でも同様の被害が想定されるとして、この地震を「教訓」として防災対策を点検・強化すべきとの問題意識から質問が行われた。
※ 要旨・背景は、議員の質問発言と市の答弁をもとにAIが要約したものです(ごく一部にAIの補足を含む場合があります)
- 令和6年能登半島地震後の防災・減災対策について*複合方式
- 能登半島地震の被災状況の認識
- 防災・減災対策への取組
- 感震ブレーカーの普及促進
- 災害時におけるトイレ対策の推進
- 在宅避難に向けた取組
- 避難所におけるスフィア基準への取組
- 事前復興計画の策定への取組
市長令和6年能登半島地震後の本市における防災・減災対策への認識と取組についてお答えいたします。 能登半島地震の被害状況を踏まえ、本市の防災対策を見直すことを目的に本年1月末に関係部署を集めた庁内検討会を開催し、本市の防災対策の現状と被災状況を比…答弁の全文を読む
令和6年能登半島地震後の本市における防災・減災対策への認識と取組についてお答えいたします。
能登半島地震の被害状況を踏まえ、本市の防災対策を見直すことを目的に本年1月末に関係部署を集めた庁内検討会を開催し、本市の防災対策の現状と被災状況を比較する中で、今後の対策について協議をいたしました。具体的には、道路や上下水道等の復旧対策や港湾などの輸送拠点の代替施設の確保のほか、災害ごみ・し尿の回収、備蓄資機材の強化など様々な分野の課題を洗い出し、今後の取組を整理し、現在それぞれの部署で対応を進めております。緊急的に必要な携帯トイレや毛布等の資機材につきましては、今年度、順次発注しているところであり、中長期的な取組についても定期的に進捗管理を行い、防災・減災対策の強化を図ってまいります。
残余につきましては、担当部長等から答弁いたします。
危機管理監能登半島地震の被災状況の認識についてお答えします。 能登半島地震では、津波の発生も相まって建物倒壊や流失、大規模火災や海岸隆起、液状化、土砂崩れによるインフラの損傷が広い範囲で発生し、甚大な被害を及ぼしました。震災から5か月が経過し、仮設住…答弁の全文を読む
能登半島地震の被災状況の認識についてお答えします。
能登半島地震では、津波の発生も相まって建物倒壊や流失、大規模火災や海岸隆起、液状化、土砂崩れによるインフラの損傷が広い範囲で発生し、甚大な被害を及ぼしました。震災から5か月が経過し、仮設住宅の整備や道路復旧により日常生活を取り戻しつつありますが、一方で、被害の大きかった半島先端部では、倒壊家屋やインフラなどの課題が依然として残り、完全復旧のめどが立っていないように見受けられます。
次に、感震ブレーカーの普及促進についてですが、5番議員への答弁でもお答えしたように、感震ブレーカーは電気火災を防止・軽減するために有効な手段として認識しております。能登半島地震だけでなく、阪神・淡路大震災等の大規模地震においては、一つの火災が周辺地域を巻き込む形で広がり、大きな被害を及ぼす事象が見受けられました。このような大規模火災を防止するためにも、感震ブレーカーの設置について普及に努めたいと考えております。
次に、災害時のトイレ対策についてですが、災害時のトイレは避難所生活を送る上で、水や食料の確保と同じく重要であり、被災者の健康を維持するためには、速やかな設置と機能維持が求められます。このため、本市では、静岡県第4次地震被害想定で示されている避難所避難者約3万2000人に対して、1人が1日平均5回排せつし、被災後7日分をカバーできる備蓄数を確保しているところであります。
次に、トイレトレーラーについてですが、能登半島地震ではトイレ問題を解決するために、自治体所有のトイレトレーラーが派遣されたことを確認しております。このトイレトレーラーは災害時の利用を想定し製造された移動式トイレで、被災直後の断水時でも使用可能であり、長期の使用でも衛生状態を維持することができます。また、平常時は市の主催のイベントなどでも活用できる一方で、その配備については、1台当たり4基程度の便器に対して購入費用が高額であることに加え、維持管理や保管場所の確保等の課題があることから本市の備蓄状況や他市町の利用実績を踏まえながら調査研究してまいります。
次に、在宅避難に対する認識と取組についてですが、能登半島地震でも見られたように様々な理由で自宅や車、ビニールハウス等避難所以外での避難を選択するケースも大いに考えられ、このような方々にも十分配慮する必要があると認識しております。本市におきましては、平成28年の熊本地震において、避難所外避難者が多く見られたことから、静岡県が示す避難所外避難者の想定数や市民意識調査を基に、さらなる備蓄を進めてまいりました。今回の能登半島地震を踏まえて、食料や携帯トイレなどの備蓄をさらに強化するとともに、避難所以外の避難者が安心して避難生活を送れる体制づくりに努めてまいりたいと考えております。
次に、避難所におけるスフィア基準への取組についてですが、スフィア基準とは、災害や紛争の被災者に対する人道支援活動のために策定された国際的な基準でありますが、本市における災害時の避難所運営も同様に、避難者にとって過ごしやすい環境となるよう、様々な配慮をする必要があると認識しております。各避難所では、県が作成した避難所運営マニュアルや市が作成した沼津市避難所運営マニュアル作成ガイドラインを参考に、地域の特性を踏まえたマニュアルを作成し、これに基づいた運営を行うこととなっております。本市においても、防災教育連絡会議や自主防災会からの相談を随時受けながら、よりよい避難所の環境整備に向けた取組を進めてまいります。
次に、事前復興計画の策定への取組についてですが、本市では、大規模災害から迅速な復旧・復興を進めるため、平成22年3月に、沼津市震災復興都市計画行動計画を策定し、その後、平成28年4月に改定を行っております。令和4年に事前都市復興計画の策定推進に係る説明会が、県により実施されたほか、静岡県地震・津波対策アクションプログラム2023に掲載されたことにより、市のアクションプランにも反映されております。市のアクションプランでは、沼津市震災復興都市計画行動計画の改定及び(仮称)沼津市事前都市復興計画の策定について、令和14年度を達成時期と定め、担当部署において取り組むこととしております。