通告に基づき一般質問をさせていただきます。
初めに、市内の児童生徒に対する学校健康診断についてお伺いいたします。
学校における健康診断は、子どもたちの健やかな成長と発達を支えるために不可欠な制度であり、疾病の早期発見や健康課題の把握につながる重要な機会です。沼津市においては学校保健会を中心とした体制の下、定期的な健康診断や保健指導が実施されており、就学児健康診断をはじめ、内科健診、眼科・耳鼻科健診、視力・聴力検査、心電図検査、尿検査など幅広い項目が計画的に行われているものと認識しております。しかしながら、これはあくまでも登校している児童生徒を対象とした集団健診であり、様々な事情により登校できない、特に不登校の児童生徒にとっては、健康診断の機会を逃してしまう可能性があります。不登校の背景は非常に多様であり、心理的要因や家庭環境、病気や障がい、対人関係の悩みなど、複雑な事情が絡み合っています。そうした子どもたちには、心身の健康面においても特別な配慮が必要となるケースが少なくありません。このようなケースについては、子どもの居場所づくりのボランティア活動の中で、不登校の児童生徒の保護者を対象に開催したお話会でも話題となりました。保護者の方々からは、健康診断を受けさせたいと思っても学校での受診がかなわず、個別に受診するとなると経済的・心理的な負担が生じてしまう、生活環境も含め、保護者にとって負担なく健康診断を受けさせられる体制を整えてほしいとの声が寄せられております。
そこでまず1点目として、小中学校における健康診断の実施内容と受診状況について伺います。
毎年新学期が始まると、全学年を対象に健康診断が実施されます。学校健診によって弱視、2型糖尿病、運動器疾患、虫歯などの早期発見・早期治療につながったという研究もあり、子どもたちの健康を守る上で非常に重要な役割を果たしています。成長期にある子どもたちにとって健康診断は、医療へのアクセスという意味でも大変重大な機会であります。現在沼津市においては、どのような検査項目が実施されているのか、また実際に受診している児童生徒の人数及び受診率、さらに、未受診となっている児童生徒の人数について現状をお聞かせください。
次に、2点目として未受診となった児童生徒への対応についてお伺いいたします。
未受診の理由としては、当日の体調不良、障がいや心理的要因による検査への不安、そして継続的な不登校など様々な背景が考えられます。子どもの権利条約第24条では、子どもが健康を享受する権利が明記されており、こども基本法においても、成長段階を通じて切れ目のない支援を行うことが社会全体の責務とされており、文部科学省からも令和6年1月22日付で、児童生徒等のプライバシーや心情に配慮した健康診断実施のための環境整備についてという通知が発出されており、その中の項目として、特に配慮が必要な児童生徒等については、検査・健診の時間や場所を工夫するなど個別の対応を行う、また、当日の欠席や長期欠席など個別の事情により健康診断を受けられなかった場合の対応については、保護者に事前に周知するとも記載されております。また、各学校における学校医との共通認識が十分に図られるよう、都道府県においては都道府県医師会と、市町村においては地域の医師会と検査・健診時の服装を含め、具体的な検査・健診の方法等について協議し周知するとの通知もされております。
そこでお伺いします。
現在沼津市では未受診となった児童生徒や不登校の児童生徒に対して、どのような対応や配慮を行っているのかお聞かせください。
3点目として、本市の今後の取組について伺います。
登校が困難な子どもたちに対して、健康診断の機会をどのように保障していくのかは、子どもの健康権を守る上でも喫緊の課題であると考えます。特に不登校状態にある児童生徒の中には、心身に不調を抱えているケースも少なくありません。実際に、不登校により健康診断を受けていなかったお子さんについて、家庭での生活の中で保護者が異変に気づき、病院を受診したところ、視力が大きく低下していたことが判明したという事例も伺っております。もし、定期的に健康診断を受けられる環境が整っていれば、こうした異変にも早期に対応できた可能性があるのではないでしょうか。健康診断を受けられないことで、必要な支援に結びつかないという事態も懸念されます。健康診断は疾患の早期発見につながる重要な医療的機会であり、特に不登校の児童生徒にとってはその必要性が一層高いと言えます。未受診が続くことで見過ごされる疾患や支援の遅れにつながるおそれもある中、学校という場に限定せず、実情に応じた柔軟な対応が求められています。
そこで伺います。
近隣自治体として、富士市では受診できなかった児童生徒に対して、学校から家庭へ必要書類を送付し、個別予約で校医による健診を無料で実施したり、また、熱海市では、養護教員と相談の上で、学校医へ予約をして無料で個別健診が可能となっていると伺っておりますが、今後沼津市として、例えば個別受診の体制整備、地域の医療機関との連携強化など、より柔軟な仕組みの構築や保護者に対しても学校や担任によって対応に差が生じることがないよう、市内全校での方針の統一と周知徹底も重要であり、健康診断の重要性や受診方法について丁寧な情報提供を行い、安心して相談できる窓口体制を整備することも必要になってくると考えます。沼津市としても、こうした事例を基に、学校に行きづらい、あるいは長期間にわたり登校していない児童生徒に対しても事前にスケジュールを伝えるなど、少しでも健康診断を受けやすくするための配慮が必要です。希望する全ての子どもが健康診断を受けられる仕組みを早期に整えていくことが求められると考えますが、本市として今後どのように取り組んでいくのかお伺いします。
次に、本市のスマートシティのさらなる推進について伺います。
近年、全国各地の自治体において、ICTやAI、IoTといった先端技術を活用したスマートシティの取組が加速しています。人口減少・少子高齢化・災害対策など地方都市が直面する複雑な課題に対し、こうした技術を地域の実情に応じて適切に取り入れていくことが、持続可能な地域社会を実現する上で不可欠であると考えております。デジタル庁の発足以降、マイナンバーカードの普及をはじめ、国を挙げたデジタル化の推進により、全国の自治体では、行政手続のオンライン化や業務の効率化など、市民サービスの向上に向けたデジタル化の取組が進められています。沼津市においても、令和2年度にはX-Tech NUMAZU、令和3年度には沼津市情報化推進・官民データ活用計画を策定し、デジタル技術を活用したまちづくりを進めてきました。これらの計画がいずれも折り返し地点、あるいは最終年度を迎えるに当たり、こうした取組が地域課題の解決にどう寄与し、市民生活にどのような影響を与えてきたのかについてお伺いしていきます。
まず、沼津市情報化推進・官民データ活用計画の取組について伺います。
この計画は令和7年度が最終年度となっておりますが、今回はその中でもオープンデータの活用について焦点を当てて伺います。
同計画において、オープンデータ推進の目的は官民協働を通じた地域課題の解決や経済の活性化とされています。オープンデータを活用した情報提供には大きな価値があると考えており、例えば、さきの定例会で高校生から提出された請願にあった、AED設置場所の情報や同僚議員が指摘した防災井戸の情報などは、アプリ等に取り込むことで市民の安心・安全の向上に役立てることが可能です。このように使い方次第で様々な利点をもたらすオープンデータですが、本市においては、官民協働を通じた地域課題の解決や経済の活性化に向けて、市民や事業者によってどのように活用され、具体的にどのような成果や効果があったのかをお伺いします。
次に、民間でのオープンデータ利活用を拡大する施策について伺います。
オープンデータの活用をより広げていくためには、公開することにとどまらず、誰もが使いやすく、実際のサービスや事業につながる仕組みを整えることが不可欠です。例えば、データ形式や提供方法の工夫、利活用の事例の発信、民間との共同プロジェクトの推進などが考えられます。また、地元企業が参画しやすい環境づくりも重要なポイントです。そこで、本市として、今後民間でのオープンデータ活用を促進するため、どのような施策を検討しているのか、具体的な支援策や連携の在り方についてのお考えをお聞かせください。
次に、今後の情報化推進に対する考えについて伺います。
現行の情報化推進計画が令和7年度をもって終了することを受け、今後は新たな計画の策定が進められるものと認識しております。これらの情報化推進においては、単なるデジタル化の推進にとどまらず、収集したデータを政策立案に活用していく姿勢が求められます。EBPM、Evidence Based Policy Making、すなわちエビデンスに基づいた政策形成を通じて、行政の透明性や信頼性を高めていく取組が地方自治体においても重要になってきます。
そこでお伺いします。
本市として今後の情報化推進においてどのようなビジョンを描き、どのような重点施策を掲げていくお考えなのか、その方向性についてお聞かせください。
続いて、次のフェーズに向けたX-Tech NUMAZUの取組について伺います。
当初の目標に対する成果と市民の受け止めに対する認識について、X-Tech NUMAZUは、地域課題をテクノロジーで解決し、新たな価値を創出する取組として沼津市の総合計画の中でも象徴的なプロジェクトの一つです。教育・交通・防災・観光・福祉などあらゆる分野でのICT活用が期待されており、これまでの取組によってどのような成果が得られたのかは、市民の理解を深める上でも重要な情報です。また、実際に取り組まれたプロジェクトに対する市民の関心や反応についても、次のステップに向けた貴重な材料になると考えます。
そこで伺います。
X-Tech NUMAZUにおけるこれまでの実績や成果について、当初の目標と照らして、本市としてはどのように評価しているのでしょうか。あわせて、市民の皆様の受け止めや反応について、どのように認識しているのかお伺いします。
次に、地元企業・学校及び市民の参画状況について伺います。
スマートシティの実現には行政だけではなく、地域の企業、教育機関、市民といった多様な主体の参画が不可欠です。特に地元企業や若者たちの創造的な発想は、地域の課題の解決に新たな可能性をもたらすと期待されます。X-Tech NUMAZUビジョンの中でも産学官連携による共創型スマートシティ、そして市民の主体的な参画との記載がありますが、実際に市内の企業や大学・高校など教育機関、市民がどのようにX-Tech NUMAZUに関わってきたのか、その参画状況や取組、今後さらに参画を促進するための仕組みや課題についてお伺いします。
続いて、地方創生人材支援制度を活用しての推進体制強化に対する考えについて伺います。
現在、国では地方創生人材支援制度により、デジタルやDXに精通した民間人材の地方自治体への派遣が進められています。こうした専門人材を活用することで、より実効性のある施策の推進が可能になると考えられます。私たち沼津志帥会では、本年3月に山形県長井市のスマートシティ施策について視察を行ってまいりました。同市では、民間企業から登用された非常勤の職員がデジタル推進室長として実質的なリーダーシップを発揮し、多くの施策を具体的な事業へと展開していました。また、補助金の獲得や行政視察の有償化など、財政面においても大きな成果を上げたことが印象的でした。注目すべきは、単なるアドバイザーとしてではなく、職員の一員として、ほかの職員と議論を重ね、自治体の状況に合った政策を立案・実行した点です。さらに市民のニーズを的確に捉えた取組が成果につながったと感じたところです。本市においても、こうした制度の活用によってX-Tech NUMAZUをはじめとするスマートシティ施策を一層推進していくための体制強化が期待されます。
そこでお伺いします。
本市として今後このような制度を活用し、デジタル分野の専門人材を庁内に招聘してスマートシティの取組を内側から推進するとともに、X-Tech NUMAZUの体制強化を図る考えがあるのか、当局の認識をお伺いし一般質問といたします。