沼津市議会の一般質問・議案/市の計画 沼津市政アーカイブ

沼津市議会の議事録を市民向けに構造化。
一般質問=議員が問うたこと/議案・議決=議会が決めたこと/市の計画=市が目指していることを、横断して見られます(第1回〜第12回定例会・2023.6–2026.2)。

計画中心市街地まちづくり戦略

まちづくり・都市基盤

数値目標・施策の各論はAIが公式PDF本文から抽出した参考情報です。数値・名称は原文に基づきますが、抽出漏れや誤りを含む可能性があります。正確な内容は必ず公式PDFをご確認ください。図表・地図は公式PDFでご覧いただけます。

この計画はどんな計画か

沼津の駅周辺やまちなかを、もっときれいで活気のあるまちに整備するための計画。

市の目標駅舎や駅前広場を整備し、市民や関係団体と協力してまちの未来について一緒に考えていく。

施策・取り組み

主要施策コンパクト・プラス・ネットワーク型都市の実現ヒト中心の質の高い空間形成既存ストックの活用と再編災害時に柔軟に活用できる公共空間民間主導のリノベーション推進沼津駅周辺総合整備事業
個別の事業をすべて見る(60件)
  • 沼津駅周辺総合整備事業
  • 鉄道高架事業
  • 土地区画整理事業
  • 関連街路整備事業
  • 駅北拠点開発事業
  • 市街地再開発事業
  • 都市計画道路沼津南一色線
  • 都市計画道路沼津駅沼津港線
  • 国道414号静浦バイパス
  • 東駿河湾環状道路
  • 沼津市立地適正化計画
  • 沼津市地域公共交通網形成計画
  • 沼津市公共施設マネジメント計画
  • 沼津市自転車ネットワーク計画
  • THIS IS NUMAZU沼津自慢フェスタ
  • かのがわ風のテラス
  • リノベーションまちづくり
  • リノベーションスクール
  • 民間支援まちづくりファンド事業
  • 歩行空間化社会実験
  • EVバス走行社会実験
  • 街路の使い方を考える社会実験
  • EVバスの試験運行
  • UR都市機構との基本協定
  • ヒト中心の公共空間の創出
  • 拠点機能の立地促進
  • まちなか居住の促進と市街地環境の向上
  • 周辺地域資源との連携
  • 駅前広場の歩行者広場化
  • 駅周辺回遊動線の整備
  • 駅アクセス街路の再編
  • 地区交通体系の再編
  • 防災公園の整備
  • オープンリングの形成
  • トランジットモール化
  • フルモール化
  • 高沢公園の再構築
  • 東部拠点第一地区土地区画整理事業
  • (都)七通線の景観整備
  • (都)三枚橋岡宮線の電線類地中化
  • (都)納米里本田町線の整備
  • (都)大手町片浜線の整備
  • 南口駅前広場のバス乗場方面別再編
  • 車線数減少と歩行者空間拡大の社会実験
  • バス乗降場の南北駅前広場分散配置
  • 南口駅前広場の歩行者空間暫定拡大
  • 駅前広場のヒト中心空間再構築
  • 駅前街路の空間再編(トランジットモール化)
  • 駅周辺の地区交通体系再編
  • 中心市街地にふさわしい集合住宅立地誘導
  • 低層階の店舗・生活支援施設導入
  • 都市型住宅の立地
  • 低未利用地の広場などへの転換
  • 立地誘導促進施設協定(コモンズ協定)の適用
  • セットバック空間を活用した緑化と空間確保
  • 歩車共存道路化
  • 景観計画の見直し
  • 景観形成重点地区の拡充
  • 地区計画による規制・誘導
  • 建築形態のルール化

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第1章 中心市街地まちづくり戦略とはPDF 2.4MB

沼津駅周辺が車社会の進展で人通りと商業活動を失ったため、これからの大規模な駅整備を活かして、人が集い楽しく歩き回れるまちに変えるための戦略を示す。有識者や市民の意見を取り入れ、4つの基本方針を決めた。

背景車社会の進展に伴う都市機能の郊外化により、中心市街地の活性化と再生が急務となった。

  • 東海道本線3.7㎞、御殿場線1.6㎞を高架化する
  • 危険な踏切13箇所を全て除去し安全化する
  • ヒト中心の公共空間、拠点機能、まちなか居住、周辺資源連携の4つを戦略とする
  • 有識者、商店街、JR、県など多くの関係者が参加して検討した
  • パブリックコメントと市民説明会で市民の意見を聴取・反映した
  • 駅に近い鉄道跡地に新たな土地が生まれ拠点形成に活用予定

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第 1 章 中心市街地 まちづく り 戦略とは 第 1 章 中心市 街 地 まちづくり 戦略とは 第 2 章 現状と課 題 第 3 章 まちづくりの 潮流と 沼津市の取 組 第 4 章 中心市 街 地 まちづくりの 4つの戦略 第 5 章 実現に向けて page. 1 -- 1 of 10 -- 本市の中心市街地は、モータリゼーションの進展による都市機能の郊外化等に伴い、来訪者数や商業売上高 の減少、拠点性の低下、スポンジ化の進展などの課題が顕在化しています。

県東部の拠点として発展してきた本 市にとって、中心市街地は都市の顔であり、その活性化と再生は大きな政策課題となっています。 一方で、近年、中心市街地を取り巻く状況は大きく動き出しつつあります。特に、本市の中核的事業である沼 津駅周辺総合整備事業は、今後本格的に事業展開する段階を迎えます。

他都市に目を向ければ、公共空間の 再生に関する新しいまちづくりの潮流が生まれており、本市と同様に鉄道高架事業と土地区画整理事業を実施 した都市の多くにおいても、これらの事業を契機として、駅周辺の都市空間をヒト中心の魅力ある場所へと再生 することに成功している事例が見られます。 また、本市の強みである広域交通インフラは、高速道路網の更なる整備やリニア中央新幹線の整備に伴う東 海道新幹線のダイヤ再編などにより、一層の充実が期待されます。

中心市街地での取組としても、リノベーショ ンまちづくりなどの新しい手法による活性化の取組が見られる一方、周辺地域においては、中心市街地の南では 沼津港が、北では大型商業施設が、市外からも多数の来訪客を集めています。 中心市街地の活性化を図るためには、本市が本来持つポテンシャルを最大限発揮させ、新しいまちづくりの 潮流を捉えながら、本格展開する沼津駅周辺総合整備事業と併せた、魅力ある中心市街地の再生を図るため の施策を検討する必要があります。

(1) 背景 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり 戦 略 と は 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り 戦 略 と は page. 2 -- 2 of 10 -- このような背景から、本戦略は、沼津駅周辺の市街地をヒト中心の魅力ある場所へと再生し、多くの市民や 来訪者が集い、交流し、住まい、回遊する都市の顔として再構築していくために、今後の沼津駅周辺総合整備 事業の本格展開と併せて実施すべき、「まちづくりの施策の方向性」を示すことを目的としています。

また、これらの事業や施策による駅周辺の大きな変化を活かしながら、中心市街地の課題である「都市のス ポンジ化」に対応し、その再生へと繋げていくために、現在取り組んでいるまちなか居住の促進や、リノベーショ ンまちづくりなどを組み合わせた施策についても、方向性を提示するものです。 併せて、中心市街地と周辺の地域資源との接続性を強め、都市全体の発展に繋げる観点から、中心市街地 とその外縁とのネットワーク形成についても、今後の取組を示します。

(2) 目的第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り 戦 略 と は 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり 戦 略 と は page. 3 -- 3 of 10 -- 本市においては、「第2次沼津市都市計画マスタープラン」「沼津市中心市街地まちづくり計画」「沼津市まち なか居住促進計画」「沼津市立地適正化計画」などの既往の計画において、中心市街地の活性化を位置付けて きました。

これら既往の計画を踏まえつつ、戦略策定の目的から今後の中心市街地施策のあり方を検討するため、本戦 略の策定に先立つ平成 29 年度に論点整理に着手し、その成果を平成 30 年5月に「沼津市中心市街地まちづく り戦略に向けて」(以下、「戦略に向けて」)として策定・公表しました。 本戦略は、都市計画マスタープランなど既往の計画を踏まえ、また「戦略に向けて」に示された論点をベースに、 実現のための方策と併せ、今後の施策の方向性を提示するものです。

本戦略の内容は多岐に渡り、既に着手しているもの、更なる検討を行いつつ市民や関係者との合意を得なが ら取り組むものなど、実現に向けたプロセスも異なります。具体的な施策展開にあたっては、必要な都市計画マ スタープランへの反映や都市計画決定を行いつつ、実現に向けて取り組んでいきます。

(3) 位置付け 沼津市中心市街地 まちづくり戦略に向けて ・沼津駅周辺総合整備事業の本格化 ・新しいまちづくりの考え方 中心市街地※における 計画の具体化 ※特に沼津駅周辺総合整備事業と一体的・重点的に実施する区域 〇 中心市街地まちづくりの4つの戦略 ○段階的プロセス ○推進体制 戦略Ⅰ:ヒト中心の公共空間の創出 戦略Ⅲ:まちなか居住の促進と市街地環境の向上 戦略Ⅱ:拠点機能の立地促進 戦略Ⅳ:周辺地域資源との連携 沼 津 市 中 心 市 街 地 ま ち づ くり 戦 略 沼津市総合計画 沼津市中心市街地まちづくり計画 沼津市まちなか居住促進計画 沼津市都市計画マスタープラン 沼津市立地適正化計画 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり 戦 略 と は 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り 戦 略 と は page. 4 -- 4 of 10 -- 「沼津駅周辺整備を中心とした中心市街地のまちづくり」として、以下の方向性を位置付けています。

〈基本戦略〉 ① 都市の魅力向上による中心市街地の再生と拠点性の回復 ② 中心市街地に集積する施設の更新や既存ストックの利活用 ③ 公共交通の充実と歩いて楽しいまちづくり ④ 快適な居住環境の創出による、まちなか居住の促進 〈整備・誘導方針〉 ① 沼津駅周辺総合整備事業を中心とした多面的な取組 • 都市基盤整備による中心市街地の空間的魅力向上 • 鉄道高架事業等により新たに生まれる土地を活かした都市構造の再構築 • 既存ストックを活用したまちづくりの促進 ② 狩野川を活かした健康・文化・交流機能の強化 • 狩野川 • 香陵公園周辺地区 • 中央公園 ③ まちなか居住の促進 • エリアごとの特性に応じたまちづくり • まちなか居住を支える基盤整備等 • 特性の異なるエリアをつなぐ、歩いて楽しいネットワーク 【 参 考 】 第2次沼津市都市計画マスタープラン ( 平成 29 年 1 月策定 ) 〈 中 心 市 街 地 まちづくり方 針 図 〉 出 典:第 2 次 沼 津 市 都 市 計 画 マスタープラン 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り 戦 略 と は 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり 戦 略 と は page. 5 -- 5 of 10 -- 沼津駅周辺総合整備事業の進捗を踏まえ、今後検討を進めるべき施策として、以下のような事 項を示しています。

○ 沼津駅周辺総合整備事業及び沼津駅南口駅前のエリア • 沼津駅南口駅前広場周辺の公共空間の再編 • 鉄道跡地や高架下における都市機能の導入 ○ 駅周辺の中心市街地エリア • 駅周辺道路のヒト中心の居心地のよい空間への再編 • リノベーションまちづくりの継続的推進と公共空間への展開 • 都市基盤や都市機能の集積を生かしたまちなか居住の促進 • 公共交通や歩行者空間の配置・転換などの交通戦略 ○ 中心市街地周辺の地域資源の活用 • 地域資源とのネットワークの強化 【 参 考 】 沼津市中心市街地まちづくり戦略に向けて ( 平成 30 年 5 月公表 ) 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり 戦 略 と は 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り 戦 略 と は page. 6 -- 6 of 10 -- (4) 検 討体 制 本戦略の策定にあたっては、中心市街地のまちづくりについて、様々な見地から意見を求め、関係者間での 情報共有、調整及び連携を図るため、有識者、事業者、市民、関係行政機関等で構成される「沼津市中心市 街地まちづくり戦略会議」を平成 30 年9月に設置するとともに、その下部組織として「公共空間再編ワーキング グループ」、「新たな都市機能導入ワーキンググループ」の2つのワーキンググループを設置し、具体的な検討を 行いました。

これらの意見を基に「沼津市中心市街地まちづくり戦略(案)」をまとめ、パブリックコメント、市民説明会を 開催し、市民意見の聴取とその反映を行いました。 〈有識者〉座長 岸井 隆幸 特任教授(日本大学) 森本 章倫 教授(早稲田大学) 小泉 秀樹 教授(東京大学) 福井 恒明 教授(法政大学) 〈事業者 ・ 市民〉商店街、商工会議所、自治会連合会、公共交通活性化協議会 〈交通事業者〉JR東海、バス協会、タクシー協会 〈行政機関等〉国土交通省、沼津警察署、静岡県、UR都市機構、沼津市 テ ー マ ご と の 検 討 ( ワ ー キ ン グ グ ル ー プ ) 公共空間再編 新たな都市機能導入 沼津市周辺の中心市街地再編に係る整備方針について検討 沼 津 市 中 心 市 街 地 ま ち づ くり 戦 略 会 議 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り 戦 略 と は 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり 戦 略 と は page. 7 -- 7 of 10 -- 年度 検討過程 平成 29年度 平成 30年度 令和 元年度 9 月 29 日「 第 1 回 まちづくり戦略会議 」 5 月 " 沼津市中心市街地まちづくり戦略に向けて " 策定・公表 11 月 26 日・『・第1回・・沼津市中心市街地まちづくり戦略会議・』 3 月 29 日・『・第 2 回・・沼津市中心市街地まちづくり戦略会議・』 7 月 16 日・『・第 3 回・・沼津市中心市街地まちづくり戦略会議・』 11 月 1 日・『・第 4 回・・沼津市中心市街地まちづくり戦略会議・』 1 月 30 日・『・第 5 回・・沼津市中心市街地まちづくり戦略会議・』 11 月 8 日「 第 2 回 まちづくり戦略会議 」 3 月 29 日「 第 3 回 まちづくり戦略会議 」 12 月 17 日「 第 1 回 公共空間再編 WG 」 1 月 22 日「 第 2 回 公共空間再編 WG 」 9 月 4 日「 第 3 回 公共空間再編 WG 」 3 月 12 日「 第 1 回 新たな都市機能導入 WG 」 6 月 26 日「 第 2 回 新たな都市機能導入 WG 」 ■市民意見聴取 ・パブリックコメント ・市民説明会 ・シンポジウム 10 月 8 日「 第 3 回 新たな都市機能導入 WG 」 3 月 " 沼津市中心市街地まちづくり戦略 " 策定・公表 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり 戦 略 と は 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り 戦 略 と は page. 8 -- 8 of 10 -- 【 参 考 】 沼津駅周辺総合整備事業は、南北幹線交通のボトルネック解消や、中心市街地における南北 市街地の一体化、鉄道施設跡地を活用した拠点形成を図るために、「鉄道高架事業」「土地区画 整理事業」「関連街路整備事業」「駅北拠点開発事業」「市街地再開発事業」などを一体的に行 う総合的プロジェクトです。

「鉄道高架事業」は、沼津駅を中心に東海道本線 3.7km、御殿場線 1.6km を高架化するとと もに、車両基地を片浜地区に、貨物駅を原西部地区に移転する事業です。また、「土地区画整理 事業」及び「関連街路事業」は、鉄道高架事業と併せて、鉄道施設跡地を含む周辺エリアにおいて、 道路、公園等の都市基盤や宅地の整備を行う事業です。

なお、鉄道高架事業の影響を受けない駅北側のエリアについては、沼津駅周辺総合整備事業 の一環として、既に「土地区画整理事業」及び「駅北拠点開発事業」を実施、完了しており、北 口の駅前広場や新たな街路、総合コンベンション施設(プラサヴェルデ)などを整備しました。 また同様に、南側の「市街地再開発事業」についても既に実施、完了し、商業施設(イーラ de) と集合住宅が立地しています。

沼津駅周辺総合整備事業において、将来、沼津駅周辺の都市基盤は、次のように整備される ことになります。 〈交通基盤の整備〉 • 現在 3 本のガード下道路は、全て歩道を備えた4車線の道路となります。 • 危険な 13 箇所の踏切は全て除去され、安全な平面道路になります。 • さらに 10 本の高架下通路・道路が新設されます。

• 鉄道高架沿いに、新たに都市計画道路や側道が整備されます。 〈鉄道跡地の誕生〉 • 車両基地跡地や貨物駅跡地は、都市的土地利用が可能な土地として誕生します。 • 高架下に新たな空間が生まれます。 • 鉄道敷地がスリム化され北側にシフトすることで、南側に鉄道沿いの新たな土地が生まれます。

〈オープンスペースの充実〉 • 公園や広場が整備、拡大され、オープンスペースが充実します。 • 南北駅前広場を接続する駅コンコースが整備されます。 【 参 考 】 沼津駅周辺総合整備事業 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り 戦 略 と は 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり 戦 略 と は page. 9 -- 9 of 10 -- これらにより、将来の沼津駅の周辺市街地においては、南北方向の幹線交通が円滑化するとと もに、東西方向からのアクセス性も高まります。

また、駅を中心とする市街地の回遊性が大きく向 上し、南北駅前広場はコンコースにより容易に往来できるようになります。 さらに、駅に近接する利便性の高い場所に、鉄道施設跡地としてまとまった土地が生じ、中心 市街地における拠点形成への活用が可能となるほか、駅前広場を含む駅周辺のオープンスペース が充実し、高架下には様々な活用が可能なスペースが生まれます。

このように、沼津駅周辺総合整備事業は、駅周辺のヒト、モノの流れや市街地形成において、 極めて大きな役割を持つことになります。中心市街地の再生を図るためには、この機会を活かし、 本事業と併せて実施すべき施策を検討する必要があります。 〈 沼 津 駅 周 辺 総 合 整 備 事 業 の 全 体イメージ 〉 〈 鉄 道 高 架 事 業 の 計 画 平 面 図 〉 出 典:第 2 次 沼 津 市 都 市 計 画 マスタープラン 第 1 ষ 中 心 市 街 地 まͪͮ くり ઓུ と は 第 1 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り 戦 略 と は page. 10 -- 10 of 10 --

第2章 現状と課題PDF 7.5MB

この章は、沼津市全体の地理的な強みと同時に直面する課題を説明し、特に中心市街地が抱えている問題を詳しく述べています。高速道路や観光地に囲まれた立地の良さがある一方で、鉄道による南北分断、人口減少、商業機能の低下、建物の老朽化などの課題があることを示しています。

背景沼津市全体の地理的ポテンシャルを活かしながら、中心市街地が直面する衰退や機能低下に対応するため。

  • 東名・新東名高速道路と東海道新幹線が走り、観光地に囲まれた恵まれた位置にある
  • 鉄道がまちを南北に分断し、慢性的な渋滞を招いている
  • 高卒後の首都圏転出が多く、高齢化率は県平均を超えて31%
  • 中心市街地の販売額が減少し、大型店撤退や空き店舗が増加している
  • 駅前は車中心の設計で、人が集まれる場所が不足している
  • 戦後の古い建物が増え、駐車場への転換で「スポンジ化」が進んでいる

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第 2 章 現状と課題 第 1 章 中心市 街 地 まちづくり 戦略とは 第 2 章 現状と課 題 第 3 章 まちづくりの 潮流と 沼津市の取 組 第 4 章 中心市 街 地 まちづくりの 4つの戦略 第 5 章 実現に向けて page. 11 -- 1 of 16 -- (1) 沼津 市全 域 本市は東京・名古屋・大阪を結ぶ太平洋国土軸上に位置するとともに、首都圏に近接し、東名高速道路、新 東名高速道路等の広域交通網へのアクセス性に優れるなど、恵まれた地理的条件を有しています。

また、富士・ 箱根・伊豆という国際的な観光地に囲まれ、駿河湾や沼津港、狩野川、沼津アルプスなど豊かな地域資源にも 恵まれています。 このような地理的条件や地域資源を活かし、古くから、北駿地域や伊豆地域への交通拠点、あるいは広域 的な商業・文化拠点として、静岡県東部地域の政治、経済、文化の中心的な役割を担ってきました。

①広域的な位置付け 〈 広 域 交 通 基 盤と地 域 資 源 〉 出 典:東 駿 河 湾 都 市 圏 都 市 交 通 マスタープラン 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 page. 12 -- 2 of 16 -- このような地理的優位性は、現在進められている広域交通インフラの更なる整備によって、近い将来、より一 層向上すると考えられます。

新東名高速道路の御殿場以東への延伸や、横浜環状北西線の整備などによって、 自動車による首都圏とのアクセスはますます便利で快適になるほか、リニア中央新幹線開通に伴い、東海道新 幹線のダイヤが「のぞみ」から「ひかり・こだま」中心に再編されることが想定され、観光やビジネス、通勤・ 通学の足としての東海道新幹線が一層便利になることが期待されます。

今後のまちづくりにあたっては、こうした広域交通インフラの更なる整備を踏まえ、その効果を活かしつつ、 都市の魅力と活力の向上につなげる視点が重要です。 〈 高 速 道 路 網 〉 〈 リニア中 央 新 幹 線 ル ート〉 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 page. 13 -- 3 of 16 -- 本市の北部には、首都圏へと繋がる広域交通のゲートウェイである東名高速道路や新東名高速道路のインター チェンジ・スマートインターチェンジが立地しています。

そのため、これまで北側に向けて都市が発展しており、 現在でも、インターチェンジへのアクセス道路の整備に伴い、門池地区など周辺地区の人口は増加傾向にあり ます。 一方、南部には、年間 166 万人の観光客が訪れる沼津港、明治・大正・昭和を通じて皇族方がご静養され た美しい沼津御用邸記念公園、市民の憩いの場であり交流・にぎわいの空間である狩野川などが立地し、豊か な地域資源に恵まれています。

本市を俯瞰すると、地域の強みである高速道路アクセスや豊かな地域資源が南北方向に展開する一方で、そ の中央において、鉄道が南北の市街地を分断する形となっています。そのため、本市が本来有する高いポテンシャ ルを市全体として発揮しにくい都市構造になっていると考えられます。 鉄道は本市の発展に大きく寄与し、今日においても市民の重要な交通手段であり続けていますが、一方で、 都市構造を分断し、慢性的な渋滞をもたらす要因ともなっています。

こうしたことから、現在、鉄道高架事業を中核とする沼津駅周辺総合整備事業を実施し、鉄道の連続立体交 差化による南北交通の円滑化や市街地の分断解消を図っています。これらの事業は、今後本格的に展開するこ とから、中心市街地のまちづくりにあたっては、これらの事業効果を中心市街地の魅力向上に具体的に繋げて いく視点が重要となります。

②都市構造 〈 沼 津 市の 交 通 基 盤と地 域 資 源 〉 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 page. 14 -- 4 of 16 -- 全国的に本格的な人口減少、少子高齢社会を迎える中、本市でも同様の傾向が見られます。 特に本市では、高校を卒業する年齢層において、大学進学等に伴う首都圏等への転出が顕著に表れています。

若い世代は、ビジネスとプライベートの両面を重視して自らの居住地や就業地を考えることから、若い世代に選 ばれる街となるためには、安定的な雇用の確保とともに、都市の魅力を高めていくことが必要です。 また、本市の高齢化率は、県平均を超え 31%に達しています。高齢者がいきいきと活動的に暮らすためには、 徒歩圏内に生活利便施設を確保していくことや、歩行空間、公共交通の充実に一体的に取り組むなど、マイカー に頼らずに快適に外出できる環境を整えることが大切です。

このように、多くの世代にとって暮らしやすく、愛着や誇りを持つことができるまちづくりを進めていくことが 求められます。 ③人口 〈 転 入・転 出 人 口の 推 移 〉 出 典:沼 津 市 まち・ひと・しごと 創 生 人 口ビジョン 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 page. 15 -- 5 of 16 -- 沼津駅は、本市最大の交通結節点であり、鉄道はJR東海道本線及びJR御殿場線、路線バスは伊豆箱根バ ス、東海バス、富士急シティバスが乗り入れています。

このほかにもコミュニティバス、タクシーなど多様な公共 交通があり、沼津駅を中心として市内各方面へ公共交通網が整備されています。 鉄道の1日あたり平均乗車人員は、微減傾向を示しつつも一定の水準を維持しています。路線バスも概ね横ば いとなっていますが、路線の退出により、1日あたり平均運転キロ数は減少傾向にあります。

交通手段の分担状況は、全国平均に比べ自動車の分担率が高く、公共交通の分担率が低くなっています。また、 人口減少が進む中でも免許保有率は増加傾向にあります。 人口減少や少子高齢化が進展する中でも、市民の暮らしに不可欠な地域公共交通を確保・維持するためには、 地域のニーズを踏まえつつ、コンパクトな都市構造を支える公共交通ネットワークの構築と、便利で快適な利用 環境の整備に取り組む必要があります。

沼津駅は、公共交通が集中する本市最大の交通結節点であることから、沼津駅周辺のまちづくりにおいても、 都市基盤の整備や空間再編と併せて、公共交通の利便性・快適性の向上を図ることが重要です。 ④公共交通 〈 バス 路 線 網 〉 〈 交 通 手 段 分 担 状 況 〉 〈 路 線 バス 利 用 状 況 〉 出 典:沼 津 市 統 計 書 〈 JR 旅 客 輸 送 状 況 〉 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 page. 16 -- 6 of 16 -- (2) 中心市 街 地 本市の中心市街地は、大型店と買回り品を中心とした商店が立ち並び、広域からの買い物客を惹きつけてい ました。

しかし、現在、本市全体の年間販売額は平成6年をピークに減少傾向にあり、市全体に占める中心市 街地の販売額の割合も年々減少しています。また、モータリゼーションの進展やインターネットの市場拡大等に よる消費行動の変化が進み、大型店の撤退や空き店舗の増加など商業機能が低下しています。 商業機能の回復はもちろん重要ですが、郊外化やスポンジ化の進行など社会情勢が変化した状況において、 商業機能だけでまちの活性化を図っていくことは現実的ではありません。

今後は、中心市街地の利便性の高さ を活かし、商業以外の機能も含めた都市機能を導入するなど、幅広い視点でまちの活性化を図る必要があります。 ■商業機能 ①都市機能 県東部の拠点である本市の中心市街地には、企業の支社、支店等が数多く立地してきました。しかしながら、 情報化の進展や企業活動の合理化等を背景に、事業所数は減少傾向にあり、空き店舗等が増加しています。

一方、近年、意欲ある市民による空き店舗等を活用したリノベーションまちづくりにより、小規模ながらも新し いビジネスが生まれています。また、小さな起業を支援するシェアオフィスやコワーキングスペースが整備され、 事業者同士の交流が図られる場としても活用されています。 本市の中心市街地は、交通の利便性や都市機能の集積など、本来高い立地ポテンシャルを有しています。

今 後も中心市街地が、若年層やクリエイティブな人材を惹きつけ、働く場としても魅力的な場所であり続けるには、 このようなポテンシャルを活かしつつ、また起業支援や企業立地に係る産業施策と連携しながら、遊休施設や 公共空間といった既存ストックを活用して、まちの魅力を高めていくことが重要と考えられます。

■業務機能 〈 小 売 業 年 間 商 品 販 売 額 の 推 移 〉 出 典:沼 津 市 立 地 適 正 化 計 画 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 page. 17 -- 7 of 16 -- 本市の中心市街地は、これまで商業・業務機能を中心に発展してきたため、必ずしも居住の場としての市街 地環境や生活を支える機能などが充実している状況ではありません。

しかし、近年は、駅に近いという高い利 便性から中心市街地における分譲マンションの供給は多く、人口が増加するエリアも見られます。 今後は、こうした高い居住ニーズを踏まえ、市街地環境の向上や生活を支える機能の充実を図るなど、居住 環境を意識したまちづくりが求められます。 ■居住機能 本市の中心市街地は、総合病院のような広域的な医療施設は立地していませんが、内科・外科・産婦人科・ 小児科などの様々な診療科目においては、暮らしを支える比較的小規模な医療施設が多く立地しています。

そ の一方で、保育園や子育て支援施設の立地は少ない状況にあります。 今後は、不足する都市機能の誘導などにより、生活の利便性を高めるとともに、子育ての場として快適な都 市空間づくりも求められます。 ■医療・福祉・子育て・教育機能 〈 都 市 機 能 の 集 積 状 況 〉 出 典:住 民 基 本 台 帳 出 典:沼 津 市 中 心 市 街 地 まちづくり計 画 〈 分 譲 マンションの 供 給 戸 数 〉 (平成 16 年~ 30 年度累計) 〈 中 心 市 街 地 の人 口 増 加 率 〉 (平成 16 年~ 30 年度) 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 page. 18 -- 8 of 16 -- 市内に多くの高校があることが、本市の強みの一つとなっています。

一方、高等教育機関は高専や専門学校 がいくつか立地しているものの、高校の数に比べてわずかな規模に留まっており、若者の市外への流出の要因と もなっています。 こうした課題に対応するためには、若者を惹きつける魅力あるまちづくりを進めるとともに、中心市街地の利 便性を活かした質の高い高等教育機関の立地などが望まれます。

■教育機能 沼津駅北口にコンベンションホール・会議室・多目的ホール・ホテルを備えた県内最大規模の複合コンベンショ ン施設が立地しています。当施設では、年間を通じて様々なイベントが行われており、年間約 74 万人もの来館 客があります。 しかし、これらの人々が沼津駅の南口方面に行くためには、大きく迂回して鉄道のガード下を通行しなければ ならず、「ヒトの流れ」を駅南側の市街地に十分に引き込むことができていません。

今後は、鉄道高架事業による南北市街地の一体化、沼津駅南口の土地区画整理事業による新たな街区の形 成など、回遊性の高い駅近エリアを形成して中心市街地のにぎわい創出につなげていく必要があります。 ■交流機能 〈 総 合コンべンション 施 設「 ふじのくに千本 松フォーラム」〉 ( 愛 称:プラサヴェル デ ) 〈 プラサヴェル デ の 来 館 客 数の 推 移 〉 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 page. 19 -- 9 of 16 -- 海産物を扱う店舗や飲食店が集積し、多くの来訪者でにぎわう沼津港には、年間 166 万人の観光客が訪れて おり、入込客数は年々増加しています。

一方で、こうした観光資源への高い集客が、必ずしも中心市街地や周 辺地域資源への回遊行動に結びついていません。 今後は、中心市街地の魅力を高めると同時に、沼津港や沼津御用邸記念公園などの観光資源との連携を強 化することにより、市全体の交流人口拡大につなげていくことが重要です。 ■観光機能 本市の中心市街地は、鉄道によって南北に分断され、南北往来が可能な鉄道ガード付近では慢性的な交通 渋滞が発生していることから、鉄道高架事業を中核とする沼津駅周辺総合整備事業を進めています。

一方、中心市街地のうち、駅周辺の鉄道敷地以外の部分については、戦災復興土地区画整理事業や、モー タリゼーションの進展に伴う街路整備などにより、一定の街路空間ストックが確保されています。 近年の社会経済情勢の変化により、街路空間に求められる役割は多様化していることから、今後のまちづく りにおいては、こうした既存の街路空間ストックを、時代に即した形に再構築し、柔軟に活用していく視点も重 要となります。

■街路 ②公共空間 〈 沼 津 港〉 〈 沼 津 港 の入 込 客 数の 推 移 〉 〈( 都 ) 沼 津 駅 沼 津 港 線 〉 〈( 都 ) 三 枚 橋 錦 町 線 〉 〈 沼 津 駅 周 辺 の 街 路 空 間 ストックの 状 況 〉 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 page. 2 0 -- 10 of 16 -- 現在の沼津駅南口駅前広場は、自動車交通の処理に主眼を置いた空間構成となっており、多くの人が訪れる 駅前にあるにもかかわらず、人が集い、滞留できる空間は必ずしも充実したものにはなっていません。

また、駅前街路は、駅や中心市街地を目的地としない通過交通が多くあることから、車中心の空間構成となっ ています。このことから、歩行者が駅から南側の市街地にアクセスするためには、地下道の利用や長い横断歩 道への迂回が必要となっています。 今後は、沼津駅周辺総合整備事業の進捗に合わせ、駅前広場における滞留空間の創出や駅前街路における 通過交通を適切に処理していくことが求められます。

近年、自転車は健康志向の高まりや環境への負荷低減等を背景に、都市交通において、より大きな役割を担 うことが期待されています。 本市では、自転車利用を促進するため平成 29 年 11 月に「沼津市自転車ネットワーク計画」を策定し、安全 で快適な自転車利用環境の実現に向けて整備を進めています。

また、沼津駅周辺において、7箇所もの無料の 市営駐輪場を整備・運営しており、駅や中心市街地アクセスにおける自転車利用の促進や放置自転車の抑制を 図っています。 今後、沼津駅周辺整備事業による都市基盤整備とあわせて、自転車が安全・快適に走行することができる空 間を確保するとともに、自転車ネットワークと整合を図り、駐輪場を適正に配置するなど、自転車利用環境のさ らなる向上が求められます。

■駅前広場・駅前街路 ■自転車利用環境 〈 駅 前 広 場・駅 前 街 路 に おける空 間 構 成 の 状 況 〉 〈 駅 前 街 路 に おける歩 行 者 動 線 の 状 況 〉 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 page. 21 -- 11 of 16 -- 〈 狩 野 川 右 岸 階 段 堤 〉 〈 中 央 公 園 〉 沼津駅北側は、土地区画整理事業等により小規模な公園が複数配置されているものの、総じて沼津駅周辺は、 公園や緑が充実しているとは言えない状況にあります。

市民アンケートにおいても、約半数の市民が、緑が少な い場所として沼津駅前を挙げています。 公園や街路樹は、都市空間の安らぎや潤い、良好な景観形成、都市環境の保全のために重要な要素である ことから、市街地における緑の確保と充実を図り、都市の魅力向上に繋げることが求められます。 ■公園・緑 本市の中心市街地には、中央公園や狩野川など、まちなかにいながら自然を感じることができる貴重なオー プンスペースが存在します。

このエリアは、これまで公園の整備・改良や護岸階段堤の整備など、市民の憩い の場としての空間再編が行われ、また、再編後の空間において様々なイベント活動が行われるなど、都市の魅 力づくりに貢献しています。 沼津駅周辺など多くの市民が日常的に集まる場所においても、このように快適で質の高いオープンスペースが 創出されることにより、にぎわいへと繋がる市民活動の活性化や、建物更新など民間投資の誘発といった、より 一層高い波及効果が期待できると考えられます。

■オープンスペース 〈 公 園・緑 道の 配 置 状 況 〉 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 page. 2 2 -- 12 of 16 -- 本市の中心市街地では、戦災復興土地区画整理事業に伴い昭和 20 ~ 30 年代に建築された店舗などの老朽 化が進行するとともに、モータリゼーションの進展や都市機能の郊外化により空き店舗が増加しています。

また、 近年は、建物更新がなされず暫定的な土地活用を目的とした駐車場に転換されるケースが見受けられるなど、 低未利用地が市街地に散在する「都市のスポンジ化」が進行しています。 建物の老朽化やスポンジ化の進展は、都市の活力や魅力を低下させるとともに、訪問者・滞在者が減少して 商業・業務施設等の経営環境や居住環境の悪化につながるなど、魅力ある都市拠点の形成を阻害する要因となっ ています。

今後は、このような低未利用地の利用転換を促しつつ、沿道建物と公共空間が一体となった質の高いまちな み形成を図ることにより、ヒトが集い、快適に過ごすことができる空間を創出していくことが求められます。 ■スポンジ化の進展 ③まちなみ環境 〈 老 朽 建 築 物 の 割 合〉 出 典:第 2 次 沼 津 市 都 市 計 画 マスタープラン 〈 中 心 市 街 地 の 空き家 等 の 状 況 〉 〈 中 心 市 街 地 の土 地 利 用 の 状 況 〉 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 page. 2 3 -- 13 of 16 -- スポンジ化する中心市街地の中においても、とりわけ駐車場の数が増加しています。

駐車場は、中心市街地 に自動車でアクセスする上で必要不可欠な施設ですが、その無秩序な立地は、歩行者と自動車の錯綜を生み、 安全性を低下させるだけでなく、まちなみの連続性の分断や景観の阻害をもたらす要因ともなります。 このような課題に対応するために、駐車場対策と連携したまちづくりが求められており、その検討にあたっては、 交通やまちなみ・市街地環境、土地利用など多面的な視点が必要となります。

■駐車場の増加 〈 建 物 から 平 面 駐 車 場 へ の 転 換 状 況 〉 (平成 15 年~ 30 年) 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 page. 24 -- 14 of 16 -- 〈 中 心 市 街 地 の 機 能 の立 地 状 況 〉 【 参 考 】 前述した本市の中心市街地が持つポテンシャルを活かし、まちなか居住を促進していくために、 中心市街地に新たに住み始めた人々を対象にアンケートを実施し、中心市街地の現状や評価、必 要な取組等を調査しました。

■調査概要 〈調査対象〉 〈調査期間〉 〈回答数〉 ・対象マンション:16 棟 ・令和元年 8 月 30 日(金) ・346 世帯 ・対象世帯:858 世帯 ~ 9 月 13 日(金) (回答率:40%) 【 参 考 】 まちなか居住者アンケート調査結果 ■調査結果 〈 中 心 市 街 地 の 環 境 〉 • 多くの機能について、「充実・やや充実」 と感じている • 一方で、「大型商業施設」、「子育て支 援施設」、「医療・福祉施設」等につい ては、不足していると感じている • 「歩行者の安全性・快適性」、「公共交 通の利便性」については、充実してい ると感じている • 一方で、 「みどり」、 「まちなみ景観」、 「コ ミュニティ」、「にぎわい」が不足してい ると感じている page. 25 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 -- 15 of 16 -- • 「公共交通の利便性向上」、「低未利用地(空き店舗、青空駐車場等の)有効活用」、 「生活利便施設の充実」を求める声が多い < より魅 力 的 で にぎわい のある中 心 市 街 地とするために 必 要 な 取 組 > page. 2 6 第 2 章 現 状 と 課 題 第 2 章 現 状 と 課 題 -- 16 of 16 --

第3章 まちづくりの潮流と沼津市の取組PDF 6.4MB

この章は、人口減少や高齢化という課題に対応するため、拠点を公共交通で結び、人間中心で歩きやすい街づくりを進めることの重要性を説明しています。また、沼津市がこうした考え方に基づいて、駅周辺の整備や既存施設の活用など、具体的な取り組みを進めていることを紹介しています。

背景人口減少と高齢化が進む中、医療や福祉などの都市機能の維持が難しくなり、環境への負荷も増すため、効率的で持続可能な街づくりが必要とされている。

  • 拠点を公共交通で結ぶコンパクト・プラス・ネットワーク型の都市構造を目指す
  • 歩きたくなる安全で快適な街並みづくりを推進する
  • 空き家や空き店舗などの既存ストック(遊んでいる資産)を活用する
  • 行政と民間が協力し、公共空間での民間の経済活動を支援する
  • 平成31年3月に立地適正化計画と公共交通網形成計画を策定
  • 中央公園で令和元年に開催したフェスタは3日間で約22,000人が来場

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第 3 章 まちづく りの 潮流と 沼津市の取組 第 1 章 中心市 街 地 まちづくり 戦略とは 第 2 章 現状と課 題 第 3 章 まちづくりの 潮流と 沼津市の取 組 第 4 章 中心市 街 地 まちづくりの 4つの戦略 第 5 章 実現に向けて page. 27 -- 1 of 16 -- (1) まちづくりの潮流と施 策の方向性 多くの都市において、人口減少、少子高齢化の進展、環境問題への対応、ライフスタイルの多様化など、本 市と同様の様々な社会的課題を背景として、新たなまちづくりが展開されています。

本市としても、こうしたまちづくりの潮流を捉え、次のような考え方を重視しながら、今後のまちづくりを進め ていきます。 人口減少、少子高齢化が進展していく中、市街地が拡散し、都市機能が低密度化していくと、これまで一定 の人口集積により支えられてきた医療、福祉、子育て支援、商業等の都市機能の維持が困難となっていきます。

また、日常生活に欠かせない生活交通手段の不足、空き家の増加による居住環境の悪化、老朽化した道路イン フラの維持管理コストの増大など、市民生活、都市活動、都市経営等における様々な影響が懸念されるほか、 交通やエネルギー消費の点で、環境負荷の増大にもつながります。 このようなことから、今後本格化する人口減少・超高齢化社会においては、各種都市機能や公共交通サービ スの維持、高齢者や子育て世代を含む全ての世代が安全で快適に暮らせる生活環境の確保、環境負荷の少な い低炭素型都市構造の実現など、効率的な都市経営を可能とする持続可能なまちづくりが求められます。

こうした課題に対応するため、都市外縁の無秩序な拡大を防ぎながら、都市機能を都市拠点等に集約し、各 拠点が公共交通により有機的に接続されたコンパクト・プラス・ネットワーク型のまちづくりを行うことが必要です。 このような都市構造の実現のためには、コンパクトな都市を支える骨格的な都市基盤の整備、公共交通の維持・ 強化、都市機能の適正配置のための土地利用施策、都市拠点における魅力あるまちづくりなど、様々な施策を 総合的に展開していくことが必要となります。

①コンパクト・プラス・ネットワーク 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 28 -- 2 of 16 -- コンパクト・プラス・ネットワーク型のまちづくりを進めるためには、拠点を公共交通で有機的に接続すること と併せて、都市拠点において歩行者回遊性に優れた質の高い空間形成を図ることが重要です。

また、人々がま ちなかに魅力を感じて集まり、働き、住まうためには、利便性を備えるだけではなく、安全で安心感を与え、居 心地の良さや洗練された雰囲気を感じさせるなど、都市空間が多面的な質の高さを有している必要があります。 国内外の先進的な事例を見ても、こうしたヒト中心の質の高いまちづくりを行うことで、多様な人々の来訪や 交流、クリエイティブな若年層への訴求、にぎわいや活力の向上、まちなかの居住人口増加などを図っています。

国においても、コンパクト・プラス・ネットワークなどのこれまでの都市再生の取組を更に進化させ、官民のパ ブリック空間(街路、公園、広場、民間空地等)をウォーカブルなヒト中心の空間へ転換し、民間投資と共鳴し ながら「居心地が良く歩きたくなるまちなか」を形成することにより、人間中心の豊かな生活を実現する都市を 構築する方向性が打ち出されています。

本市では、中心市街地において、鉄道高架事業を中核とする沼津駅周辺総合整備事業を推進しており、市 街地の構造や交通の環境が劇的に変化していきます。これを契機として、都市機能が集積し、公共交通網が集 中する沼津駅の周辺を、ヒトが心地よく過ごし、安全で快適に回遊できる空間へと再生していくことが重要です。

こうしたヒト中心のまちづくりは、子供から高齢者まで多くの市民や来訪者を惹きつけ、都市の多様な活動に 彩りを与え、にぎわいと活力を醸成するために重要な視点であるだけでなく、都市の魅力を高め、本市全体の ブランドイメージにも大きな影響を与えると考えられます。 今後も中心市街地が人々を惹きつけ、働く場として、また住まう場として選ばれるまちになるよう、新たな取組 が求められています。

②ヒト中心のまちづくり 〈 公 共 空 間 を活 用したマー ケット〉 (「 定 禅 寺 通り」 宮 城 県 仙 台市) 〈 鉄 道 高 架 事 業 に伴う都 市 空 間 の 再 構 築 〉 (「 姫 路 駅 」 兵 庫 県 姫 路 市) 出 典:沼 津 市 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 2 9 -- 3 of 16 -- これまで多くの都市では、モータリゼーションの進展に対応したまちづくりが進められ、安全で円滑な自動車 交通の確保を主眼に新しい道路や街路の整備が行われてきました。

こうした取組は、都市骨格の形成や円滑な 幹線交通の確保、国土や都市の強靭化などの観点から、今日も重要な政策課題であり続けています。 一方で、今後のまちづくりにあたっては、とりわけ既成市街地において、街路・公園等これまで整備されてき た貴重な公共空間ストックを、ネットワーク整備の進展やまちづくりへの社会的要請の変化に応じて、時代に即 応したものへと再構成していく視点も重要となっています。

本市の中心市街地においては、都市基盤が未整備な沼津駅周辺総合整備事業の実施区域を除き、多くのエ リアで、これまでの事業により一定の街路空間ストックが形成されています。今後、沼津駅周辺総合整備事業 により交通の流れが大きく変わることを契機に、既存の街路や駅前広場などの公共空間については、車からヒト 中心の空間へと再編し、人々の多様な過ごし方、使い方を包摂する豊かな場所へと再生していくことが求められ ます。

また、都市のスポンジ化によって、空き床や空き店舗などの低未利用地が増加しています。こうした空間につ いても、単に建替えや新規投資を図るのではなく、既存ストックとして持続可能な形で活用し、ライフスタイル や価値観の多様化、様々な活動ニーズに応える場として効率的に再生していく視点も重要です。

③既存ストックの活用・再編 〈 都 市の 顔となる 拠 点の 大 胆 な 歩 行 空 間 化 〉 (「 タイム ズスクエア」 ニューヨーク) 〈 空 間 再 配 分 によるヒト中 心 の 道 路 空 間 創 出 〉 (「 花 園 町 通り」 愛 媛 県 松 山市) 出 典:国 土 交 通 省 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 3 0 -- 4 of 16 -- 近年、全国各地において地震・津波・集中豪雨などの自然災害被害が広域化・甚大化しており、大きな影響 を及ぼしています。

本市においても、津波や河川氾濫による浸水被害が生じる可能性があることから、大規模な 自然災害への対応がまちづくりにおいても重要と考えられます。 大規模災害の発生時においては、道路・公園等の都市基盤施設は、緊急車両の通行路、救援活動の拠点、 一時避難場所等、日常的な利用とは異なる機能が必要となることから、今後の公共空間の再編にあたっては、 様々な事態が起こり得る災害時の柔軟な活用を想定して検討する必要があります。

④災害に強いまちづくり まちづくりに関する取組は、これまでは量的拡大を主眼として行政が比較的中心的な役割を担ってきましたが、 今後も持続可能なまちづくりを進めていくためには、まちの活力を高める経済活動や、生活サービスを提供する 「民」の力を活用して地域課題の解決、エリア価値の向上に取り組んでいくことが求められています。

このような中、都市のスポンジ化が進展する中心市街地においては、民間主導のリノベーションまちづくりの 推進や、地域コミュニティによるコモンズ空間の創出などにより、空き家や空き地などの遊休不動産を活用しつつ、 新たな雇用の創出やエリア価値の向上を図る取組が求められています。 また、行政が管理する道路・公園等の公共空間についても、民間の経済活動の場として開放して魅力とにぎ わいづくりに取り組み、そこで得られた民間の収益をまちの快適性や機能性の向上に還元するなど、官民連携 により双方に有益となる方策の展開が期待されます。

このように、今後の持続可能なまちづくりにあたっては、行政と多様な関係者が連携し、都市空間の多彩な 活用を図っていくことが重要です。 ⑤官民連携のまちづくり 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 31 -- 5 of 16 -- 社会の成熟化により、人々の価値観は「物の豊かさ」から「心の豊かさ」に変化するとともに、生活に大きな 影響を与える「働き方」においても技術革新や情報化社会の進展、ワーク ・ ライフ ・ バランスへの取組、女性や 高齢者の社会進出などにより考え方が変化しており、画一的、均質的だったこれまでのライフスタイルは多様化 しています。

こうした価値観やライフスタイルの多様化に伴い、今後のまちづくりにおいては、多様な選択ができ、個性豊 かなライフスタイルが実現できる空間づくりが求められます。 特に、都市空間においては、幅広い世代や多様な職業、価値観を持つ人が思い思いに集い、交流することに よって新しい価値や活力を生み出します。

このことから、多様な過ごし方を包摂し、様々な利活用が可能な居心 地の良い公共空間づくりをしていくことが重要と考えられます。 ⑥多様なライフスタイルの提供 〈 公 園 の 再 整 備 〉 (「 南 池 袋 公 園 」 東 京 都 豊 島 区 ) 〈 車 両 交 通 規 制 による歩 行 者 空 間 化 〉 (「 丸 の 内 仲 通り」 東 京 都 千 代 田 区 ) 出 典:国 土 交 通 省 出 典:沼 津 市 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 32 -- 6 of 16 -- インターネットの急速な発展や携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の普及により、ICT は人々の暮ら しに無くてはならない存在となっています。

さらに、ICT は幅広い分野への活用が可能であり、生活利便性の向 上、安全・安心なまちづくりへの活用、ビジネスの効率化や付加価値の向上、効率的で質の高い行政運営など、 都市課題の解決にあたっての重要な手段のひとつとなることが期待されています。 まちづくり分野においては、ICT や AI、ビッグデータなどの先端テクノロジーを活用して、都市全体で分野横 断的に業務やシステムを見直し、また、官民の境を越えてデータを共有し、都市の活動を可視化することによって、 市民の利便性の向上や地域経済の活性化、行政の効率化を図る「スマートシティ」の実現に向けた取組が進め られています。

また、交通分野においては、官民が連携した自動運転システムの実用化に向けた取組や、先端テクノロジー を活用した MaaS 等の新たなモビリティサービスの取組が進められています。 自動運転システムは、交通事故の削減、交通渋滞の緩和、環境負荷の軽減等、従来の道路交通社会の抱え る課題の解決に大きく寄与することが期待されます。

一方、MaaS は交通サービスの供給側と需要側の双方に 変革をもたらし、人々のライフスタイルやまちづくりに対して大きなインパクトをもたらすことが想定されます。 このような技術革新が都市の形やまちづくりにどのような影響を与えるのか、現時点で正確に見通すことは困 難ですが、息の長いまちづくりの取組においては、こうした技術革新の動向を注視し、人々にとって豊かな都市 空間を形成していく観点から、これを積極的かつ柔軟に取り込み、対応していくことが求められます。

⑦技術革新とまちづくり 〈 自 動 運 転 の 実 証 実 験 〉 (「 小笠 山 総 合 運 動 公 園 周 辺 」静 岡 県 袋 井 市) 〈NACTO が 描く自 動 運 転 時 代 の 都 市の 姿 〉 (NACTO_ Blueprint _1st _ Edition _ 2017) これまでの急速な都市化の進展に伴い、自然環境の減少や自動車依存型の都市活動により環境への負荷が 増大し、地球温暖化をはじめとする様々な環境問題が生じてきていることから、環境への負荷の少ない低炭素 型のまちづくりが求められます。

このことから、潤いとやすらぎといった環境保全や景観形成のみならず、地球温暖化やヒートアイランドへの 対応にもつながる市街地の緑化を図るとともに、自動車に過度に依存しない社会へ向け、公共交通を中心とし た快適に歩いて暮らせるヒト中心の都市環境を形成することが重要と考えられます。 ⑧低炭素型のまちづくり 出 典:静 岡 県 出 典:NACTO 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 3 3 -- 7 of 16 -- (2) 沼津 市の取 組 本市においては、これまで述べたまちづくりの基本的な考え方を踏まえ、コンパクト・プラス・ネットワーク型 の都市構造を形成するための計画策定、都市骨格を形成する基盤整備、官民による既存ストックの活用、ヒト 中心のまちづくりに向けた試行的取組など、既に様々な施策に着手しています。

今後、これらの動きと連携しな がら、沼津駅周辺における施策展開を図っていくことが重要です。 本市では、コンパクト・プラス・ネットワーク型の都市構造の実現に向け、平成 31 年3月に沼津市立地適正 化計画を策定しました。また、多世代が公共交通により拠点間を容易に移動できる交通体系を実現するために、 沼津市地域公共交通網形成計画の策定に取り組んでいます。

これらの計画のもとに、居住機能や都市機能の適正配置と、これらを有機的に繋ぐ公共交通の維持・強化を 図り、持続可能なまちづくりを展開していきます。 ただし、こうした都市構造が機能するには、都市機能が集積し、公共交通が結節する都市拠点が、人を惹 きつける便利で魅力的な市街地であることが必要であり、都市構造レベルと都市拠点レベルの双方の視点から、 総合的なまちづくりを展開することが重要です。

①立地適正化計画と地域公共交通網形成計画の策定 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 3 4 -- 8 of 16 -- 沼津駅周辺総合整備事業は、本市における南北幹線交通の円滑化や南北市街地の一体化、鉄道施設跡地を 活用した拠点形成を図ることを目的とした、静岡県及び沼津市による総合的な都市整備プロジュクトです。

今後、 鉄道高架事業や土地区画整理事業など、中核的な事業が本格的に展開する段階を迎えます。 事業の手順としては、まず貨物駅・貨物線が移転し、その後、貨物駅跡地を利用して沼津駅周辺における高 架本体工事が本格化していきます。高架本体工事においては、その進捗に応じて、東海道本線上り線、御殿場線、 東海道本線下り線の順に、各路線が順次高架化されていくほか、工事の途中段階で、駅南北を接続する仮設自 由通路が整備されます。

全ての線路が高架化されると、沼津駅東側の車両基地跡地は、基盤整備を経て都市 的土地利用が可能となります。 このように、沼津駅周辺総合整備事業においては、複数の事業が総合的に実施され、事業期間も長期に渡 りますが、事業の進捗に応じて、段階的にその効果が表れていくこととなります。 ②沼津駅周辺総合整備事業の推進 〈 沼 津 駅 周 辺 総 合 整 備 事 業 工 事 着 手 後 の 進 捗イメージ 〉 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 3 5 -- 9 of 16 -- 現在、本市の都市骨格を形成する幹線道路整備が、国、県、市により行われています。

東名・新東名高速道路から中心市街地を経て、沼津港、伊豆半島へと繋がる南北軸を形成するために、北部 では市による「都市計画道路沼津南一色線」の整備が、中心市街地においては県・市による「沼津駅周辺総合 整備事業」が、南部では県による「国道 414 号静浦バイパス(都市計画道路沼津静浦線)」の整備が、それぞ れ実施されています。

また、東西方向については、国道1号の慢性的な渋滞を改善するとともに、東名・新東名高速道路と本市西 部地域を結ぶ「東駿河湾環状道路」の整備が、国により実施されています。 このような幹線道路の整備は、広域交通の円滑化により都市の競争力を強化するとともに、中心市街地への アクセス性を高め、コンパクト・プラス・ネットワーク型の都市構造に資することとなります。

③骨格的都市基盤の整備 学校教育施設や文化施設、道路、橋梁、上下水道など、都市の発展とともに整備が進められてきた公共施 設等が一斉に大規模な改修や更新の時期を迎えることが見込まれる中、人口減少や少子高齢化等、社会情勢 の変化による公共施設等の利用需要の変化を踏まえた老朽化対策や、あり方そのものの見直しを図ることが全 国共通の喫緊の課題となっています。

本市では、公共施設等の最適化に取り組み、これらに係る中長期的な経費を軽減・平準化するための基本 的な方針や手法を示す「沼津市公共施設マネジメント計画」を平成 29 年3月に策定し、現在、当該計画に基 づく個別施設計画の策定に取り組んでいます。 ④公共施設マネジメント計画 〈 都 市 基 盤 の 整 備 状 況 〉 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 3 6 -- 10 of 16 -- 本市の中心市街地においては、中央公園や狩野川階段堤など、公共空間の整備を実施するとともに、こうし た空間をにぎわいづくりのために活用しています。

中央公園では、「THIS IS NUMAZU - 沼津自慢フェスタ -」を毎年9月に開催しており、令和元年は3日間で 延べ約 22,000 人の来場者が酒食と音楽を楽しみました。 また、狩野川階段堤は「かのがわ風のテラス」としてオープンカフェやバーベキュー、パフォーマーによる水辺 のステージ、地元イベント等を楽しむことができる空間として活用しています。

今後もこのような取組を通じて、公共空間を活用したにぎわいを創出していくとともに、日常的に人々が利活 用できる空間となるよう目指していきます。 ■既存の公共空間を活用したにぎわい創出 ⑤既存ストックの活用と官民連携 〈 THIS IS NUMA ZU - 沼 津 自 慢フェスタ -〉 ( 中 央 公 園 ) 〈 か の がわ 風 の テラス〉 ( 狩 野 川 右 岸 階 段 堤 ) 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 37 -- 11 of 16 -- 本市では、空き店舗など民間の遊休不動産のみならず、利用度の低下した公共施設や公共空間をまちづくり の有効な資源として捉え、これらを活用したリノベーションまちづくりに取り組んでいます。

これは従来の行政主 導のまちづくりとは異なり、民間ならではのアイデアやノウハウを最大限に活かし、収益性や持続性を兼ね備えた 「民間主導の公民連携型まちづくり」を目指すものです。 実現に向けては、民間のプレーヤーの育成や具体のプロジェクト展開を図るリノベーションスクールの開催の ほか、不動産オーナーの意識改革、起業者やまちのコーディネーター役となる家守などの発掘 ・ 育成などの取組 を段階的に進めてきました。

この結果、既存ストックと活用するプレーヤーとのマッチングが進み、宿泊施設やシェ アオフィス、ダンススクールなどがこれまでに実事業化しており、この他にも空き店舗等がリノベーションされる 事例が複数出てきています。 ■リノベーションまちづくり 〈 ゲストハウス:魚 町 蔵 ノ上 〉 ( 魚 町) 〈 ダンス スクール:EL PASITO〉 ( 大 手 町 四 丁目) 〈 リノベーションまちづくりマップ 〉 (平成 30 年度) 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 3 8 -- 12 of 16 -- 本市では、公民連携の推進を図るため、平成 28 年度から民間支援まちづくりファンド事業を実施しています。

本事業は、市民の「沼津のまちをこんなまちにしたい」、「沼津のまちでこんなことに挑戦したい」といった想 いを応援するもので、地域活性化や住民の生活向上に役立つまちづくり活動と、人の交流を促す場づくり等の 施設整備に対して官民資金を原資とする補助金交付等を行い、民間の自由な発想による幅広い分野のまちづく り活動の支援を行っています。

■まちづくりファンド 〈 民 間 団 体 主 催 のまちづくりイベント〉 ( 仲見世 商 店 街・新 仲見世 商 店 街 ) 〈 狩 野 川に 面した 展 望 テラス〉 ( 上 土 町) 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 3 9 -- 13 of 16 -- 平成 30 年 11 月、本市の町方町・通横町地区において商店街に面する道路を4日間連続して 24 時間車両通 行止めにする社会実験を行いました。

この実験では、歩行者に解放された道路上に椅子や芝生シートを設置し、 沿道店舗等の出店やイベントを開催することなどにより、車中心に整備された道路を快適で楽しい歩行者中心 の空間として可視化するとともに、周辺交通への影響や駐車場の適正な配置などの検証を行いました。 地域の方々と協働して作り上げた本実験は、市民と行政の連携による新しい公共空間の使い方を模索するうえ で効果的な取組となったことから、こうした試行的取組を、今後も場所や内容を変えて実施し、公共空間の再 編に繋げていくことを検討していきます。

■街路の使い方を考える社会実験 ⑥試行的な取組 〈 歩 行 空 間 化 社 会 実 験 〉 (arcomichi 2019( 都 ) 七 通 線 ) 〈 歩 行 空 間 化 社 会 実 験 〉 (arcomichi 町 方 町・通 横 町 地 区 ) 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 4 0 -- 14 of 16 -- 平成 30 年 10 月から 1 か月間、沼津駅と沼津港をつなぐ路線にEVバスを走らせる社会実験を行いました。

年間 166 万人の観光客が訪れる沼津港と、約2km の距離にある沼津駅との結びつきを強化することで、港 と中心市街地のにぎわいを相互に波及させることが、今後のまちづくりにおいて重要であると考えています。 従来の路線バスによる移動手段に加え、ゆったりと楽しく移動できる次世代モビリティの運行により来訪者が 目的に応じて多様な交通モードを選択できる環境を整備するなど、今後も新たな公共交通のあり方に関する検 討に取り組んでいきます。

■ EV バスの試験運行 〈E V バスの 試 験 運 行 〉 ( 沼 津 駅 ~ 沼 津 港) 平成 30 年8月、本市と独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)は、まちづくり推進における連携に関す る基本協定を締結しました。この協定は、本市とUR都市機構が相互に連携し、社会情勢の変化に対応する持 続可能なまちづくりに協働で取り組むことを目的としています。

UR都市機構は、これまでにも、本市において沼津駅北口周辺の土地区画整理事業の施行実績を有している ほか、平成 30 年3月には本市の要請を受け、沼津駅前の旧西武沼津店本館跡地を取得しています。今後、本 市とUR都市機構は、沼津駅南口駅前広場周辺の公共空間再編を含む中心市街地全体の活性化に、協働して 取り組んでいきます。

⑦まちづくりに関する協定の締結 〈 基 本 協 定 締 結 式 〉 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 41 -- 15 of 16 -- 第 3 章 ま ち づ く り の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 第 3 章 ま ち づ くり の 潮 流 と 沼 津 市 の 取 組 page. 42 -- 16 of 16 --

第4章 中心市街地まちづくりの4つの戦略PDF 10.7MB

沼津駅周辺の中心市街地を、車中心の空間から人が集える場所へ転換することを述べている。駅前広場の整備、拠点機能の誘致、居住促進、周辺資源との連携の4つの戦略で進める。

背景中心市街地は交通利便性がありながら、車中心の空間構成や都市のスポンジ化で、人を惹きつける魅力が低下しているため。

  • 駅周辺を囲む環状道路が整備される見込み
  • 駅前広場を車中心から人向けの広場へ転換
  • 駅周辺の施設を「オープンリング」で行き来できるように
  • 駅へのアクセス道路を歩行者・自転車向けに充実
  • 放置されている市街地の空き地に住宅建設を促進
  • 狩野川・沼津港など周辺資源との連携を強化

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第 4 章 中心市街地 まちづく りの 4つの戦略 第 1 章 中心市 街 地 まちづくり 戦略とは 第 2 章 現状と課 題 第 3 章 まちづくりの 潮流と 沼津市の取 組 第 4 章 中心市 街 地 まちづくりの 4つの戦略 第 5 章 実現に向けて page. 4 3 -- 1 of 58 -- これまで述べてきたように、本市の中心市街地は、沼津駅を中心とした高い交通利便性や、長年のまちづくり により築かれてきた都市基盤と都市機能の集積、豊かな周辺地域資源の存在などに見られるように、今日にお いても、高いポテンシャルを有しています。

その一方で、車中心の公共空間構成、都市のスポンジ化の進行、緑や潤いの不足などによって、人々を惹き つける場所としての都市空間の魅力が低下しており、そのポテンシャルを十分に活かしきれていない状況にある と考えられます。 中心市街地が本来有するポテンシャルを発揮するためには、交通利便性を活かすことのみならず、まちなみ の質を高め、都市の魅力を磨くことが必要です。

商業・業務機能、居住機能、生活利便機能など、多様な機能 が調和しながら共存し、若年層を含むさまざまな世代の人々が集い、住まう場として、選ばれる市街地を目指す 必要があります。 こうした中で、第2次沼津市都市計画マスタープランにおいては、「沼津駅周辺整備を中心とした中心市街地 のまちづくり」として、以下の方向性を位置付けています。

【基本戦略】 ① 都市の魅力向上による中心市街地の再生と拠点性の回復 ② 中心市街地に集積する施設の更新や既存ストックの利活用 ③ 公共交通の充実と歩いて楽しいまちづくり ④ 快適な居住環境の創出による、まちなか居住の促進 【整備・誘導方針】 ① 沼津駅周辺総合整備事業を中心とした多面的な取組 • 都市基盤整備による中心市街地の空間的魅力向上 • 鉄道高架事業等により新たに生まれる土地を活かした都市構造の再構築 • 既存ストックを活用したまちづくりの促進 ② 狩野川を活かした健康・文化・交流機能の強化 • 狩野川 • 香陵公園周辺地区 • 中央公園 ③ まちなか居住の促進 • エリアごとの特性に応じたまちづくり • まちなか居住を支える基盤整備等 • 特性の異なるエリアをつなぐ、歩いて楽しいネットワーク 第4章 中心市街 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 4 4 -- 2 of 58 -- 本戦略においては、都市計画マスタープランにおけるこれらの方向性を具体化するため、沼津駅周辺総合整 備事業と併せて取り組むべき施策の方向性として、以下の「4つの戦略」を位置付けます。

これらの戦略は、これまで述べてきた課題認識やまちづくりの潮流を踏まえ、中心市街地が本来有するポテ ンシャルを顕在化し、にぎわいを再生していくために、今後関係者とともに詳細な検討を行いながら、具体の施 策展開を図るものです。今後の検討の指針となるよう、戦略やその方策と併せ、検討の視点や考え方について も記載しています。

■沼津駅周辺の公共空間を車中心の空間からヒト中心の空間に再編 ■ヒト中心の公共空間を創出するため、駅周辺の地区交通体系を再編 ■鉄道施設跡地を活用し、広域的な拠点都市にふさわしい都市機能の導入 都市計画マスタープランには、「都市の魅力向上による中心市街地の再生」、「公共交通の充実」、 「都市基盤整備による中心市街地の空間的魅力向上」、「既存ストックを活用したまちづくりの促進」 などが位置付けられています。

これらを具体化するために、今後の駅周辺の基盤整備の進展やヒト・モノの流れの大きな変化を 活かして、沼津の都市の顔である駅周辺の公共空間を、車中心からヒト中心の場所へと再編し、人々 にとって魅力的で高質な空間を創出するための施策を推進します。 都市計画マスタープランにおける「鉄道高架事業等により新たに生まれる土地を活かした都市構造 の再構築」に対応するものです。

中心市街地まちづくりにおける貴重な戦略資源である鉄道施設跡地や高架下空間の利活用につい て、それぞれの立地特性を踏まえつつ、拠点形成や市民利便の向上など様々な視点から最適な方策を 選択し、具体化していくための検討を進めていきます。 戦 略Ⅰ: ヒト 中 心 の 公 共 空 間 の 創 出 戦 略 Ⅱ: 拠 点 機 能 の 立 地 促 進 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 4 5 -- 3 of 58 -- ■スポンジ化を踏まえた居住機能の立地促進と魅力ある市街地環境の形成 ■中心市街地と地域資源や周辺住宅地との連携強化 進行するスポンジ化への対応も念頭に置きつつ、都市計画マスタープランにおける「まちなか居住」、 「魅力向上による拠点性の回復」を進めるものです。

スポンジ化によって生じた市街地の遊休空間を活用しつつ、市街地環境を向上させ、地区としての ポテンシャルを顕在化しながら、中心市街地にふさわしい集合住宅の立地促進を図るための施策を推 進します。 都市計画マスタープランにおける「公共交通の充実と歩いて楽しいまちづくり」、「狩野川を活かした 健康・文化・交流機能の強化」に対応するものです。

狩野川のみならず、沼津港をはじめとする周辺 地域資源との連携を強め、中心市街地のにぎわいや魅力の向上に繋げるための取組を推進します。 また、高架沿いの都市計画道路や側道によって、周辺地域のエリア価値が向上することとなるよう、 当該道路の整備方針を示し、検討を進めていきます。 戦 略 Ⅳ : 周 辺 地 域 資 源 と の 連 携 戦 略 Ⅲ : ま ち な か 居 住 の 促 進 と 市 街 地 環 境 の 向 上 これら4つの戦略は相互に深い関係性があります。

例えば、戦略Ⅰの「ヒト中心の公共空間の創出」は、住み やすい市街地環境を形成するものであり、戦略Ⅲの「まちなか居住の促進と市街地環境の向上」につながります。 このことから、4つの戦略と戦略を実現する方策は個別に取り組むのではなく、相互間の連携を密に図り、総 合的に施策展開することが重要です。

なお、戦略の一部には、既に実施している施策も含まれますが、これらについては、引き続きその着実な推 進を図ります。 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 4 6 -- 4 of 58 -- 【駅を囲む都市基盤の現状と将来】 • 現在、沼津駅の周辺では、狭隘で線形の悪い「あまねガード」、「三つ目ガード」が道路ネットワーク上のボ トルネックとなっている他、「あまねガード南交差点」も不整形であり、また北口では「(都)七通線」が行 き止まりの状態となっているなど、駅を取り巻く幹線道路ネットワークが未整備の状態です。

• 沼津駅周辺総合整備事業が進展することにより、あまねガード、三つ目ガードが4車線の平面道路として整 備される他、あまねガード南交差点は整形化され、(都)七通線は(都)三枚橋岡宮線(学園通り)に接続 されます。これらの整備により、西の(都)沼津南一色線(リコー通り)と東の(都)三枚橋岡宮線(学園通り)、 北の(都)七通線と南の(都)八幡原線(旧国道1号)によって、駅とまちを囲む「駅まち環状」道路が誕 生します。

• また、鉄道高架事業によって鉄道敷地がスリム化することに伴い、駅に隣接する南北駅前広場が拡大する ほか、これらが高架下の駅コンコースで接続され、両広場間の往来も容易になります。 • こうした駅を囲む都市基盤の充実を契機に、駅周辺の交通体系を再編するとともに、街路や駅前広場の空 間再編を図ることにより、市民や来訪者が快適に集い、過ごすことができる市街地を創出していきます。

• ヒト中心の公共空間への再編にあたっては、ユニバーサルデザインに配慮し、高齢者や障害者等を含む全 ての人にとって、安全で安心して快適に移動できる空間を形成していきます。また、既存の緑を保全すると ともに緑化を推進し、環境負荷の低減や都市環境の向上を図ります。 • 沼津駅の周辺は、今後、沼津駅周辺総合整備事業により、駅と隣接街区を囲む幹線道路ネットワー ク(以下、「駅まち環状」)が形成される他、駅に隣接するオープンスペースが拡大するなど、交通 環境や市街地構造が大幅に改善します。

• これらの変化を契機に、 「駅まち環状」の内側がヒト中心の市街地となるよう、公共空間の再編と これを実現するための地区交通体系の再編を図ります。 • とりわけ、駅前広場やこれに接続する街路について、車中心の空間からヒト中心の空間へと再構築します。 • ヒト中心の空間への再編にあたっては、単なる歩行空間の量的拡大ではなく、居心地よく佇み、交 流できる「都市の広場」となることを重視します。

〈 空 間・交 通 の 再 編 イメージ 〉 戦 略Ⅰ: ヒト 中 心 の 公 共 空 間 の 創 出 – 空 間 ・ 交 通 の 再 編 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 47 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 5 of 58 -- • 沼津駅の南側は沼津の都市の顔であり、本来最も市民が集まる場所であるはずの駅前が、 集い・憩い・安らぎ・交流する場所になっていない。

• 沼津駅 周辺 総合整 備事業により駅まち環状が形成され、交通環境が変化するため、 これを契機に交通体系を再編し、ヒト中心の空間へ再編を図るべき。 交通・空間を再編し、駅周辺にヒト中心の空間を創出 ■方策1:駅前広場の歩行者広場化 ■方策3:駅アクセス街路の再編 ■方策2:駅周辺回遊動線の整備 ■方策4:地区交通体系の再編 <駅前広場の現状> • 一般車、路線バス、タクシーを主軸とした空間構成となっており、車中心の空間。

• 歩行者空間は、駅前広場の外周部に通行空間として配置されるのみで、滞留空間が希薄。 • 路線バスは、北部方面行も含め多くの路線が南口発着であり、利便性と速達性が低下。 <駅と南側街区との関係> • 地下道や長い横断歩道を経由する必要があり、駅と南側街区のつながりが弱い。 <駅前街路の現状> • 駅や中心市街地を目的としない通過交通が多くを占める。

• 自動車交通の処理を主眼に置いた空間構成。 現 状 認 識 必 要 性 戦 略 ・ 方 策 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 4 8 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 6 of 58 -- 【検討の視点】 • 本市の中心に位置し、本市最大の交通結節点である沼津駅前広場は、単なる移動上の通過点ではなく、多 くの市民が集い、憩い、安らぎ、交流することのできる、真の意味での「都市の広場」であるべきと考えます。

• しかしながら、現在の南口駅前広場は、一般車、バス、タクシーといった自動車のための空間を中心に構 成され、歩行者のための場所は、その周囲に通行のための空間として確保されるに留まっています。 • こうした状況を改善するため、沼津駅周辺総合整備事業による基盤整備を契機に、現在の南口駅前広場を ヒト中心の場所へと再編し、市民や来訪者が、快適で居心地よく過ごすことのできる都市の広場として再構 築します。

• 歩行者広場化にあたっては、広場と隣接する建物との一体性や、周辺の街区への連続性を重視し、歩行者 のための空間が、極力車道により遮断されることなく、周囲の「まち」へとシームレスに広がっていくよう、 空間再編を図ります。 • また、鉄道高架事業に伴い新たに整備される駅舎や駅ビルは、新しい駅前広場と一体となって、沼津の玄 関となるシンボル空間を形成することになることから、駅前広場の空間再編にあたっては、一体的に検討を 行うことが重要と考えます。

そのため、関係機関が連携して、駅舎、駅ビル、駅前広場のトータルデザイン による、質の高い空間整備を図ります。 • 歩行者のための駅前広場は、まちなかの貴重なオープンスペースとなるため、災害時における救援活動の 拠点や一時的な避難場所等、様々な活用を想定しながら柔軟に対応できよう検討します。

■方策 1:駅前広場の歩行者広場化 - 駅前を真の広場に - •・ ・駅前広場を、車中心の空間から、歩行者のための広場へと再編します。 • 再編にあたっては、歩行空間の量的拡大に留まらず、市民や来訪者が居心地よく滞留し、快適に 交流できる「都市の広場」として再整備します。 • 駅前広場と隣接する建物や街区との連続性を重視し、広場と周辺の「まち」が一体となった公共 空間形成を図ります。

また、駅前広場と鉄道高架事業に伴い整備される駅舎や駅ビルが、一体となっ て質の高いシンボル空間を形成するよう、関係機関の連携を図ります。 • 充実した歩行者広場スペースを確保するため、駅前広場への一般車乗り入れの抑制や、現在南口に 偏在しているバス乗降場の北口駅前広場への分散配置など、地区交通体系を再編します。

(方策4) • 歩行者のための駅前広場は、まちなかの貴重なオープンスペースとなるため、災害時における救援 活動の拠点や一時的な避難場所等として活用することも踏まえて整備を図ります。 戦略Ⅰ:ヒト中心の公共空間の創出・–・空間・交 通の再編 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 4 9 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 7 of 58 -- 日向市駅(宮崎県日向市):鉄道高架事業と土地区画整理事業による駅前広場の空間再編 • 交通広場に隣接して市民が自由に憩える交流広場を整備 • 市民企画のイベント数が約 1.8 倍となり、集客数は約 7.3 倍に増加 桜町・花畑周辺地区(熊本県熊本市):公共空間と隣接建物の一体的空間再編 • 地区内の市道を全面的な歩行者空間とし、それに面した民地内のセミパブリック空間と合わ せて、「人が主役のシンボルプロムナード」の実現を目指す • 新たに立地した建物が公共空間に開かれて整備されることにより、建物と公共空間が一体と なった魅力的な空間の形成を目指している 出 典:国 土 交 通 省 出 典:熊 本 市 【 参 考 】 全国の取組事例 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 5 0 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 8 of 58 -- ■方策 2:駅周辺回遊動線の整備 -「オープンリング」の形成 - 戦略Ⅰ:ヒト中心の公共空間の創出・–・空間・交 通の再編 • 沼津駅周辺総合整備事業による南北市街地の一体化に伴い、高架下に多くの南北動線が整備さ れることとなります。

• 特に、集客施設であるプラサヴェルデと、その南側の新たな街区の連続性を確保するとともに、こ れらと南北駅前広場とを東西方向に接続することにより、 「オープンリング」として駅周辺の有機的 な歩行者回遊動線を形成します。 • そのためには、鉄道高架、区画整理、既存空間再編など複数事業に渡る一貫性のある空間形成 が必要となることから、検討、整備にあたって関係機関における連携・調整を図ります。

【検討の視点】 • 沼津駅周辺総合整備事業におけるこれまでの取組によって、沼津駅の周辺には、駅北側のコンベンション 施設(プラサヴェルデ)や、駅南側の商業施設(イーラ de)など、複数の集客施設が立地しています。しか しながら、現在は、歩行者動線が脆弱であるため、これらの施設立地が必ずしも駅南北の回遊行動に繋がっ ていません。

• 一方、将来的には、鉄道高架下に駅コンコースが整備されるほか、現在の沼津駅の一部が都市の街区に生 まれ変わるなど、駅周辺に新たなネットワークが形成されることとなります。これらの整備にあたっては、歩 行者ネットワークと集客施設とを有機的に接続させ、駅周辺の回遊性や利便性を高めていく必要があります。

• 特に、沼津駅コンコース、南北駅前広場、プラサヴェルデ、南側の新街区などを有機的に接続する、歩行 者回遊動線「オープンリング」を形成することで、駅直近でありながらこれまで人の流れが少なかった駅東 側方面の回遊性が高まり、エリア価値の向上を図ることができると考えられます。 • 土地区画整理事業による南側の新街区の整備にあたっては、プラサヴェルデや駅前広場など駅周辺の回遊 を促し、市街地のにぎわい形成に資する都市機能が配置されるよう検討します。

また、新街区と駅前広場、 鉄道高架下の空間が一体的な空間となるように、関係機関との調整を図ります。 〈 オープ ンリングの 形 成イメージ 〉 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 51 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 9 of 58 -- ■方策3:駅アクセス街路の再編 - 歩行者空間の広がりによる駅と「まち」の接着 - • 南口駅前広場へのアクセス街路((都)三枚橋錦町線・沼津駅沼津港線(さんさん通り))の車線 数を減らし、歩行者・自転車のための空間の充実を図ります。

• 加えて、周辺の土地利用状況に鑑みつつ、可能な区間について、公共交通のみ車道通行を認める「ト ランジットモール」化や、車道を排した「フルモール」化を図ります。 • これらにより、現在は多車線街路により遮断されている駅前広場と南側街区との接続性を向上さ せ、駅前広場から連続した歩行者空間の面的広がりを形成します。

• 駅北口の(都)七通線について、将来(都)三枚橋岡宮線(学園通り)に接続されるまでの間における、 市街地の活性化を図るための長期暫定的な空間活用方策を検討します。また、完成時においては、 北口駅前広場との連続性を保ち、新たな都市拠点へのゲートウェイとなるよう、景観形成に資する 質の高い品格ある空間整備を図ります。

戦略Ⅰ:ヒト中心の公共空間の創出・–・空間・交 通の再編 〈 駅 北 口の 空 間 整 備 イメージ 〉 〈 駅 南 口と「 まち」 の 接 着イメージ 〉 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 52 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 10 of 58 -- 【検討の視点】 〈南口駅前街路の再編〉 • 沼津駅の南側街区は、中心市街地の中でも特に中核的な地区として発展してきましたが、駅や駅前広場か らこれらのエリアに向かうには、地下道や長い横断歩道を経由する必要があるなど、スムーズな動線が確保 されていません。

これは、駅前広場と南側街区の間に、広幅員の街路が横たわり、自動車のための大きな 交差点が形成されていることによるものです。 • このような状態を改善するため、(都)三枚橋錦町線と(都)沼津駅沼津港線(さんさん通り)について、車 線数を減少させ、歩行者空間や自転車通行空間の拡充を図ります。

これにより、駅前の街路がヒト中心の 空間へと再編されるとともに、駅・駅前広場と「まち」との連続性・接続性が大きく高まることとなります。 • また、これらの街路空間の再編にあたっては、営業駐車場の立地など周辺の土地利用状況にも配慮しつつ、 可能な区間について、公共交通と歩行者・自転車のみが通行可能な「トランジットモール」化や、車両通行 を排し歩行者・自転車のみが通行可能な「フルモール」化を図ります。

〈北口駅前街路の再編〉 • これまで駅の北側においては、沼津駅周辺総合整備事業の中でも先行的に事業が実施され、鉄道高架事 業に先立って、東部拠点第一地区土地区画整理事業による都市基盤の整備や、鉄道施設跡地における拠 点機能の整備が図られてきました。これらの事業により、新たな駅前広場や広幅員街路が整備され、歩行 者空間も充実が図られるとともに、コンベンション施設の建設が行われ、多くの民間ホテルなど、新たな都 市機能も立地しています。

• このほか北側においては、高沢公園の魅力向上のための再構築が行われたほか、現在も(都)三枚橋岡宮線 (学園通り)の電線類地中化、(都)納米里本田町線の整備などの基盤整備が行われています。 • こうした中で、北口駅前において整備途上にある(都)七通線は、将来、(都)三枚橋岡宮線(学園通り) へと接続することになります。

これにより、高沢公園から、 (都)沼津南一色線(リコー通り)、北口駅前広場、 プラサヴェルデを経て車両基地跡地へと、北側の主たる都市機能が、(都)七通線を介して東西方向に接 続することになります。そのため、(都)七通線の整備にあたっては、自動車による駅アクセス性の向上のみ ならず、駅前広場を中心とする駅北口のシンボル街路となるよう、緑陰豊かな質の高い景観整備を図ります。

また、(都)三枚橋岡宮線(学園通り)への接続整備がなされるまでの間は、にぎわい創出のための空間と して利活用を図ります。 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 5 3 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 11 of 58 -- 出 典:国 土 交 通 省 【 参 考 】 全国の取組事例 花園町通り(愛媛県松山市) • 街路空間の再配分により歩道を拡幅するとともに、自転車道を新たに設置することで、安全 な歩行者空間を創出 • 歩行者空間には、ウッドデッキ、ベンチ等を設置し、交流や憩いの空間を創出 • 街路整備にあわせ、沿道外壁面を通りで統一したデザインとするファサード整備を地元が中 心となり実施 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 5 4 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 12 of 58 -- ■方策 4:地区交通体系の再編 - ヒト中心の空間再編のために - 戦略Ⅰ:ヒト中心の公共空間の創出・–・空間・交 通の再編 • 方策1~3によるヒト中心の公共空間再編を実現するため、沼津駅周辺総合整備事業による駅ま ち環状の整備を契機に、 駅周辺における交通流の整序と、 駅前の自動車交通負荷の軽減を図ります。

• 一般車については、駅やその周辺への来訪を目的とせず、単に通過するだけの「通過交通」と、 駅周辺への来訪を目的とする「アクセス交通」について、それぞれの特性を踏まえた交通体系の 再編を図ります。 - 駅周辺に目的のない広幅員街路を通過する交通は、交通容量が拡大する駅まち環状へルート転 換させ、駅まち環状内側への流入抑制を図ります。

- 駅へのアクセス交通については、現在アンダーパスとなっている(都)三枚橋岡宮線(学園通り) や(都)沼津南一色線(リコー通り)が沼津駅周辺総合整備事業により平面化されることを活かし、 東西方向からのアクセスとします。 - 駅まち環状内の各街区へのアクセスは可能としますが、駅まち環状内の区画街路を抜け道として 通過する車両を抑制します。

• 公共交通(バス・タクシー)については、駅への高いアクセス性を確保するとともに、速達性や利 便性を向上させる観点や駅前をヒト中心で居心地の良い快適な空間へ再編する観点などを踏まえ、 南北駅前広場全体で乗降場等の最適な配置を検討します。 • ヒト中心の空間再編を図るため一般車の通行をコントロールする中でも、都市活動を支える物流機 能は確保する必要があることから、新たな物流動線や荷捌きスペースの確保について検討します。

• 駅まち環状の形成にあたっては、自転車による南北方向及び東西方向の往来を円滑化し、各方面か ら駅へのアクセス性の向上を図ります。さらに、駅の直近では、歩行者空間の創出に併せて自転車 走行空間を確保するとともに、高架下空間の駐輪場の配置を検討します。 • 災害時は、トランジットモール化やフルモール化を図る街路を一般車の迂回路や緊急車両の通行 路として利用できるようにするなど、災害時における柔軟な交通運用を可能とする空間再編のあり 方を検討します。

• なお、駐車場は、地区交通のあり方と密接に関係し、市街地環境にも大きく影響することから、 地区交通体系の検討と併せ、駐車場の配置の適正化、出入口のコントロール、荷捌きスペースとし ての活用などを検討します。(戦略Ⅲ-方策4) 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 5 5 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 13 of 58 -- 【検討の視点】 〈一般車:通過交通〉 • 南口の駅前街路((都)三枚橋錦町線・沼津駅沼津港線(さんさん通り))は、沼津駅への来訪を目的とし ない通過交通が多くを占めています。

このことが、広幅員の街路と大きな交差点を形成し、駅とまちの一体 性を阻害する要因となっています。 • 将来、これらの通過交通を、新たに整備される「駅まち環状」が受け持つことにより、駅前街路の交通負 荷を軽減し、その分歩行者のための空間に多く割り当てることができます。 • ただし、実現に向けては、より詳細な検証を行うとともに、社会実験等により様々な影響を見極める必要 があると考えられます。

※ なお、2018 年 11 月 2 日に実施した調査によると、当該交差点を通過する車両のうち、東西からの交通は 約8割、南からの交通は約7割が通過交通と推計されます。 〈一般車:アクセス交通〉 • 駅へのアクセス交通については、駅前広場への乗り入れを可能とします。ただし、一般車については、駅正 面を歩行者と公共交通のための空間とする観点から、南側((都)沼津駅沼津港線(さんさん通り))からの 駅前広場アクセスを制限することを検討します。

• 駅まち環状内の街路は、現在でも、その多くが一方通行や歩行者専用道路となっており、抜け道車両が入 りにくい交通体系となっています。このような現状をベースに、各街区への自動車アクセス性を確保しつつ、 駅まち環状内を通過する抜け道車両の流入抑制を図ります。 • 他都市においては、中心市街地や通学路において、ライジングボラードなどの新しいデバイスを適用するこ とにより、通過交通とアクセス交通を整序しつつ、安全で快適な歩行者空間の確保を図っている事例も見 られます。

〈公共交通・一般車の乗降場〉 • 新たに整備される南北駅前広場は、駅コンコースにより結ばれ、高い接続性が確保されることから、駅前 広場におけるバス、タクシー、一般車の乗降場は、アクセス方面を考慮しつつ、南北駅前広場全体での最 適な分散配置を検討します。 • 例えば、現在南口に集中している路線バスのうち、北方面に向かう路線の発着場は、北口駅前広場に配置 することで、路線バスの速達性が高まり、バス利用者の利便性が向上するほか、南口の空間をより歩行者 のための場所に割り当てることができるようになります。

そのため、バス利用者の利便性への影響や人の流 れの変化に留意しつつ、バス発着場の南北分散配置を検討します。 • なお、南北駅前広場における乗降場の分散配置にあたっては、路線バスのみならず高速バスや貸切バスの 乗降場についても併せて検討します。 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 5 6 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 14 of 58 -- 〈物流・駐車場のあり方〉 • ヒト中心の市街地を形成するためには、区画街路を含め、駅まち環状内の交通体系を面的に検討すること が必要となります。

その際、沿道街区への自動車アクセスや物流・荷捌き機能を確保する一方、抜け道利用 を排除し、歩行者にとって快適な街路空間を形成することが重要となります。 • また、都市のスポンジ化に伴い増加する駐車場は、地区交通のあり方と密接に関係し、市街地環境にも大 きく影響することから、地区交通体系や街路空間のあり方の検討と併せて、その配置や出入口コントロール などを検討することが必要と考えられます(戦略Ⅲ-方策4)。

• トランジットモール化やフルモール化にあたっては、市街地の都市活動を支える物流・荷捌き交通への対応 が必要となるため、必要に応じ、時間規制等の地域ルールや荷捌きスペース及び動線の確保を検討します。 〈自転車利用環境の向上〉 • 地区交通体系の再編にあたっては、自転車走行空間の充実や高架下を含めた駐輪場の配置など、自転車利 用環境の向上を図ります。

• 駅まち環状の形成にあたっては、既往の自転車ネットワーク計画等を踏まえつつ、南北方向の地域資源や 東西方向の住宅地などから、自転車で駅に快適にアクセスできるように、自転車走行環境の向上を図ります。 また、鉄道高架沿いに整備される都市計画道路や側道についても、自転車走行環境に配慮することで、駅 へのアクセス性の向上を図ります。

〈災害時への対応〉 • 近年、集中豪雨などによる自然災害が甚大化しており、本市においても想定し得る最大規模の降雨等により 浸水被害が発生する可能性があることから、災害への対応の視点がまちづくりにおいても重要です。 • しかしながら、このような自然災害をハード整備のみで直ちに防止・軽減することは困難であることから、ハー ドとソフトの両面から対応が求められます。

• このことから空間・交通体系の再編にあたっては、例えば、大規模災害により駅まち環状の交通機能が遮 断された際、トランジットモール化やフルモール化を図る街路を一般車の迂回路や緊急車両の通行路として 利用できるようにするなど、災害時に柔軟な対応が可能となるよう検討を行います。 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 57 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 15 of 58 -- 電光掲示板 ソフトライジングボラード エリアセンサー・非常停止ボタン 固定式ボラード 一番堀通町東堀通線(新潟県新潟市) • ライジングボラードの設置により、一般車の進入を抑止し特定の車両のみ進入を可能に • 古町通 6 番町では、社会実験 (H25 年 10 月~ H26 年 2 月) を経て H26 年 8 月から本格導入し、 歩行者が安心安全に歩ける道路空間を創出し、まちのにぎわいや魅力を向上 出 典:姫 路 市 出 典:沼 津 市 姫路駅(兵庫県姫路市) • 鉄道高架事業と土地区画整理事業を一体的に推進することにあわせ、駅前広場をヒト中心の 空間として大胆に再編 • 駅前街路は一般車が通行しない歩行者と公共交通の空間であるトランジットモール化を実現 することで、駅とまちが一体的につながる 【 参 考 】 全国の取組事例 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 5 8 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 16 of 58 -- 【空間・交通再編のイメージ ( 試案 )】 ①空間再編のイメージ ( 試案 ) 〈オープンリングの形成〉 • プラサ ヴェ ル デ を 南 北 に 通り 抜ける空間から高架下の通 路、 さらに土地区画整理事業による 新たな街区にかけて、連続性が 確保された動線を形成 • 駅とプラサヴェルデ・新たな街区 をつなぐ東西方向の動線も確保 〈駅前広場〉 • 滞留・イベントなど、市民の多様 な過ごし方、使い方を可能とす る自由な広場空間を創出するた め、質の高い公共空間デザイン により再編 • イベント時には、車道分も広場 利用が可能とするため、歩道の 舗 装 仕様 や空間の連 続 性が 確 保できるようにストリートファニ チャーを配置するなど、広場空間 として統一感を図るようデザイン 〈駅前街路〉 • 車道の廃止により、駅及び駅前広場から 南 側 街 区への、 連 続した歩 行 者 空 間の 広がりを確保 〈公共交通〉 • 路 線 バ ス を 方 面 別 に 再 編し、 乗降場を南北駅 前広場に配置 〈緑の回廊〉 • 新 た な 拠 点 に つ な が る 緑 陰 豊かな回廊空間 の整備 〈一般車〉 • 駅の東西両サイドに再配置 〈駅前街路〉 • 地上横断化 ■交通機能再配置による歩行者広場の充実 〇駅前広場を自動車交通処理に主眼を置いた交通広場から、歩行者を主軸としたヒトが集い・憩 える広場に再編します。

〇駅前広場の中心においては、歩行者空間としてまとまった広がりを確保し、一般車のための空 間は、駅へのアクセス性を確保しつつ、駅の両サイド(東西方向)に再配置します。 〇公共交通機能については、速達性や利便性を向上させるために、乗降場を南北駅前広場に配 置します。 ■周辺建物との関係・南側街区との接続 〇駅前広場が都市の広場として魅力的な空間となるために、広場空間と隣接する建物が一体となっ た公共空間形成を図ります。

〇駅から南側街区へのシームレスなアクセスを確保するため、車道横断を極力排除し、駅と南側 街区の一体化を図ります。 〈周辺建物〉 • 駅前広場と隣接建物が極力車道 を挟まず接続 • 駅前広場側のデザインは、建物の 地先・軒先空間の居心地を重視 • 隣 接 建物は、広場に背を向け、 無機質な壁とならないよう開かれ た設えに 〈駅前街路〉 • 駅前街路の車道を 2 車線化 し、歩行者・自転車を主体 とした幅員構成に再編 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 5 9 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 17 of 58 -- ②空間再編を実現するための交通再編のイメージ(試案) ■通過交通の排除 〇沼津駅周辺総合整備事業により新たに整備される駅まち環状に 通過交通を受け持たせ、駅前街路から通過交通を排除します。

〇南口の駅前街路は、駅への来訪を目的とせず、駅の南北方向や 東西方向に通り抜ける通過交通が多くを占めています。 現在 将来 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 6 0 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 18 of 58 -- 〈公共交通〉 〇路線バスについては、速達性や利便性 を向上させるために、南北駅前広場を一 体的に捉え、方面別に再編します。

〇南側方面は、(都)沼津駅沼津港線(さ んさん通り)及び(都)三枚橋錦町線か らアクセスします。 〇タクシーについては、路線バスと同様と しますが、東側からのアクセスも許容し ます。 ■駅へのアクセス交通の整序 〈一般車〉 〇駅へのアクセスについては、(都)沼津 駅沼津港線(さんさん通り)及び(都) 三枚橋錦町線(一部区間を除く)から のアクセスを制限します。

〇駅南側から駅への一般車アクセスは、 東西方向からとします。(現在の一般 車乗降場延長は約 50 mですが、試案 では東西合わせて約 120 m程度が確 保されることとなり、一般車乗降場の 容量は拡充されます。実現に向けては、 送 迎車両等の短時間駐車の対応も含 めて具体的に検討します。

) 〇駅まち環状内の各街区へのアクセスは 可能としますが、街区を跨ぎ駅まち環状へ通り抜ける車両を抑制します。(すでに、各街区内 は一方通行や歩行者専用道になっており、通り抜け車両を抑制する交通体系となっています。) 〇新たに交通を制限する場合は、荷捌き車両への影響が生じるため、それに伴う荷捌き車両の 対応(ルール化)について検討します。

第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 61 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 19 of 58 -- 〇この図は、戦略Ⅰに示す考え方を基にして、駅周辺の空間・交通再編の将来イメージの案として 作成したものです。

〇今後、関係者等との協議や市民意見を踏まえつつ、周辺交通の影響を検証しながら具体的に 検討を進めます。 空間・交通再編のイメージ ( 試案 ) 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 62 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 20 of 58 -- 空間・交通再編のイメージパース(試案) 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 6 3 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 21 of 58 -- 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 6 4 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 22 of 58 -- • 方策1~4の実現にあたっては、公共交通事業者、商店街関係者、交通管理者、公共施設管理者、 利用者(市民)など、関係者との連携・調整のもとに、検討を進めます。

• 沼津駅周辺総合整備事業は事業期間が長期に渡るため、その事業ステージにあわせた段階的な 施策展開を図ります。 • 地区交通体系の再編については、社会実験を行いながら、実現に向けた検討を進めます。 • ヒト中心の空間再編については、整備されることとなる広場空間の使い方やデザインについて、市 民参画を得ながら検討を進めます。

また、駅前広場の周辺等には、老朽化した建物も存在してい ることから、これらの建物更新と一体となった公共空間の再編の可能性についても検討を行います。 • 沼津駅前は、本市の玄関口であり、市のシンボルともなる空間であることから、誰もが快適で居心 地よく過ごすことができる場所となるよう、質の高いデザインを検討します。

• 今後の息の長い取組プロセスにおいては、5G の普及による社会全体のデジタル化の進展や、交 通・まちづくりに係る様々な新技術が実用化されていく可能性があります。これらの動向を注視し、 ヒト中心のより豊かなまちづくりの実現に向け、その適用可能性を念頭に置きながら、多様な関係 者とともに検討を進めます。

■実現にあたっての配慮事項 • 空間・交通再編の具体化にあたっては、公共交通事業者、商店街関係者、交通管理者、公共施設管理者、 利用者などとの連携・調整のもとに、検討を進めます。 • 沼津駅周辺総合整備事業の事業期間は長期に渡り、その効果は事業進捗に応じて短期・中期・長期と徐々 に現れることから、方策1~4は、これに応じた段階的な実現を図ります。

• 中心市街地における交通体系の再編は、周辺交通への負荷、物流・荷捌き、来街者の利便性等に関する様々 な影響が想定されるため、社会実験によって実現性を検証しながら、市民合意を得つつ、実現に向けた検 討を進めます。 • 整備される広場空間については、にぎわい形成に資するさまざまな市民活動が可能となるよう、市民参画を 得ながら、検討を行います。

• 駅前広場の周辺等には、老朽化した建物が立地していますが、これらの地権者の意向や更新時期のタイミ ングに留意しつつ、建物と広場が一体となったより質の高い空間再編の可能性についても検討を行います。 • 沼津駅前は都市の顔とも言える本市のシンボル的な空間であり、多くの市民に長く使われ、親しまれる場所 となることから、質の高い空間デザインによる整備を図ります。

• 質の高い空間の形成にあたっては、建築形態のルール化、地区計画等による用途制限、景観誘導の充実に ついて検討します。 • 全ての国民がデジタル化の恩恵を享受できる基盤である5G の普及は、交通をはじめ医療、健康増進、観 光振興、災害対策など様々な分野における社会的課題が解決できると期待されていることから、本市のヒト 中心のまちづくりに ICT や AI などの先端技術を活用する可能性について検討していきます。

【検討の視点】 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 6 5 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 23 of 58 -- • 自動運転や MaaS など、交通やまちづくりに係る新しい技術は、目に見えて進歩を遂げています。

今後の 息の長い取組プロセスにおいては、ヒト中心のより豊かなまちづくりの実現に向け、その適用可能性を念頭 に置きながら、検討を進めます。 • 自動運転などの新技術が都市にもたらす影響については、未だ正確に見通せる状況にはありませんが、プラ ス・マイナス両面において様々な可能性が指摘されています。

例えば、効率的走行による道路交通容量の拡 大、カーシェアリングの進展等による駐車場需要の減少、きめ細かなデータを活用した柔軟な街路空間利 用の可能性などが期待される一方、自動車依存の高まりや渋滞の悪化、自動車重視による歩行者・自転車 の阻害などが懸念されています(米 NACTO “Blueprint for Autonomous Urbanism Second Edition” 等 参照)。

そのような中、今後のまちづくりにあたっては、ヒトが居心地よく過ごせる都市空間の創造を重視し、 その実現のためにこそ、新しい技術を活用すべきと考えられます。技術開発の動向や実用性の向上、これら に伴う制度見直しの状況などを注視しつつ、これら新技術のヒト中心のまちづくりへの適用を柔軟に検討し ていきます。

出 典:NACTO 【 参 考 】 海外の取組事例 NACTO(米国)自動運転時代における街路空間配分の考え方 • 歩行者・自転車から、公共交通、物流・荷捌き、自家用車の順にプライオリティが示されている 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 6 6 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 24 of 58 -- 沼津駅周辺総合整備事業の事業期間は長期に渡り、その効果は事業進捗に応じて短期・中期・ 長期と徐々に現れることから、これに応じて段階的に空間・交通再編に取り組みます。

■短期 〈沼津駅周辺総合整備事業による取組〉 〇あまねガードの南交差点の整形化 ■中期 〈沼津駅周辺総合整備事業による取組〉 〇仮設南北自由通路の整備 〈短期の取組〉 〇南口駅前広場のバス乗降場を事業者 別から方面別に再編 〇南北駅前広場において、機能再配置 の社会実験(タクシープールの効率 化) 〇南口駅前広場東側において、一般車 乗降の社会実験 〇南口駅前街路において、車線数減少・ 歩行者空間拡大の社会実験 〇(都)七通線において、空間利活用 の社会実験 〈中期の取組〉 〇南北駅前広場の暫定整備 ( バスの乗降場の分散配置、タクシー プールの効率化、歩行者空間拡大 ) 〇南口駅前街路の車線数減少、歩行者 空間拡大 ( 社会実験の結果に応じて) 【段階的な取組イメージ ( 試案 )】 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 67 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 25 of 58 -- ■長期 〈沼津駅周辺総合整備事業による取組〉 〇鉄道の高架化・駅まち環状の整備・土地区画整理事業による新たな街区の整備 〈長期の取組〉 〇ヒト中心の駅前広場整備 〇南口駅前街路のトランジットモール化(ヒトと公共交通優先の空間の整備) 〇駅周辺回遊動線の整備(オープンリングの形成) 〇(都)七通線における緑陰豊かな景観整備 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 6 8 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 26 of 58 -- • 沼津駅周辺総合整備事業により、現在の車両基地や貨物駅が、都市的土地利用が可能な都市の 街区として生まれ変わるとともに、高架下の空間が新たに生み出されます。

• 車両基地跡地や貨物駅跡地などの大規模な鉄道施設跡地や高架下空間は、本市の中心部に位置 するとともに、アクセス利便性の高いまちづくりの貴重な戦略資源となることから、以下のとおり、 それぞれの立地特性を踏まえつつ、また土地利用のニーズを見極めながら、まちなみ景観に配慮 し、地域の発展に資する都市機能の導入を図ります。

車両基地跡地 • 車両基地跡地は、沼津駅に近接する利便性の高さを活かし、例えば市役所や広域的な医療施設 など、まずは市民の利便や拠点形成に資する公共公益施設の導入を検討します。また、立地ニー ズが見込める場合には、大学等の高等教育機関や先端産業機能も選択肢に加え、検討を進めます。

貨物駅跡地 • 貨物駅跡地は、車両基地跡地に比べ、沼津駅や中心市街地からやや距離があるほか、周辺は、 工場や住宅地が互いに近接した市街地となっています。このことから、まずは近隣の市街地環境 の向上が図られ、また、有事の際の活動拠点ともなる防災公園としての整備を検討します。 高架下 • 高架下空間は、南北市街地の回遊性向上に資する通行機能や、駐輪場等の交通結節性を補完す る機能、店舗等のにぎわい創出機能、生活関連機能等の導入を検討します。

• 高架下空間は東西に細長く広がるため、隣接する市街地の性格や、駅との近接性などを考慮しつつ、 関係機関の連携・調整のもと、それぞれの場所にふさわしい都市機能の導入を図ります。 戦 略 Ⅱ: 拠 点 機 能 の 立 地 促 進 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 6 9 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 27 of 58 -- 〈 鉄 道 施 設 跡 地 の立 地 状 況 〉 〈 鉄 道 施 設 跡 地 の 概 要 〉 名称 面積 利用可能時期 備考 現車両基地 約 2.0 ~ 3.0ha 中~長期 御殿場線切替え後 現貨物駅 約 2.0ha 中期 現貨物駅撤去後 高架下 約 4.7ha ※ 長期 (高架完成後) 商業施設等 ※高架下利用可能面積(この内 15% (市想定)は公租公課相当として 都市側無償利用可能面積) 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 70 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 28 of 58 -- 【検討の視点】 〈市民サービスの向上〉 • 車両基地跡地については、交通アクセスに優れた大規模敷地であることに鑑み、まずは市民全体の利便や 拠点形成に資することを重視した「市民サービス向上」の視点から、市役所、広域的な医療施設など、公 共公益施設の立地可能性を検討します。

• 特に市役所など、今後建替えの検討が必要となる重要な公共施設は、車両基地跡地を活用することで、 - 駅や幹線道路に近くアクセス性が高いため、市民にとっての利便性が高いこと - 浸水リスクが低い土地であり、災害時の安全性が高いこと - 多くの市民や職員が来訪する施設は中心市街地の活性化にもつながること - 仮移転が不要であり、建替え中の市民の不便や業務の停滞が生じないこと - 新たな用地買収や仮庁舎の確保が不要であり、経済的な建替えが可能であること といった様々なメリットが見込まれることを踏まえ、検討を行うことが有効と考えられます。

• また、中心市街地には診療所が多く立地していますが、専門性の高い診療が受けられる総合病院はないため、 公共交通へのアクセス性が高い立地特性も踏まえ、市民の健康を支える広域的な医療施設の立地なども考 えられます。 ■方策 1:車両基地跡地の活用方策 〈立地特性〉 • 車両基地跡地は、沼津駅に近接すると同時に、(都)三枚橋岡宮線(学園通り)や(都)七通線沿 いに位置するなど、公共交通及び一般車のいずれにとっても高いアクセス性を有する土地となりま す。

• 車両基地跡地のうちの2~3ha 程度は将来市有地になると見込まれ、中心市街地におけるまちづく りの貴重な戦略資源として活用を図ることが可能となります。(※) 〈検討すべき都市機能〉 • 上記の立地特性を踏まえ、車両基地跡地の活用方策としては、市全体の公益や活性化に資すると ともに、中心市街地の拠点性を高める施設の立地が望ましいと考えられます。

• このようなことから、まずは、市役所や広域的な医療施設など、重要な公共公益施設の立地の可 能性を検討します。 • また、本市が抱える高校・大学ギャップを改善するための活用も考えられることから、立地ニーズ が見込める場合には、大学等の高等教育機関や先端産業なども候補に含め、立地可能性の検討 を行います。

(※)市有地となる車両基地跡地の規模については、今後の土地区画整理事業における換地設計によっ て決まりますが、おおむね2~3ha 程度になるものと想定されます。 戦略Ⅱ:拠点機能の立地促 進 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 71 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 29 of 58 -- 〈地域競争力の強化〉 • 本市の若年人口を確保し、産業競争力を強化する視点からは、高校卒業後の若者の流出を抑制するととも に、地域産業を支える人材育成に資する大学等の高等教育施設、産業の活性化に資する先端産業関連施 設などの立地が望まれます。

• ただし、この視点は、駅に近い利便性を強みとしつつも、立地ニーズを見極めることが重要と考えられます。 〈生活利便性の向上〉 • 近隣住民の生活利便の向上の視点からは、子育て支援施設や高齢者施設などの福祉施設の立地が考えら れます。 • これにより、地域の住みやすさを向上させ、まちなか居住の促進につながる効果が期待できますが、市の 中心に位置する大規模敷地であることを踏まえ、まずは上記の〈市民全体のサービス向上〉や〈地域競争 力の強化〉の視点から、より広域的な効果の見込まれる拠点的施設の立地を検討します。

〈その他〉 • 利便性が高く、中心市街地にも近接する立地特性からは大規模商業施設や集合住宅の立地も考えられます が、まずは公益的機能を優先し、これ以外の上記の観点から検討を行います。 【検討にあたっての留意事項】 • 拠点施設の立地を図るには、規模の大きな街区を整備することが有効です。

また、土地区画整理事業の地 権者の生活設計に配慮するためには、工事期間が長期に渡る車両基地跡地への一般地権者の換地を極力 抑制することが望ましいと考えられます。このような観点から、今後、土地区画整理事業の事業計画の変 更についても検討します。 • 鉄道施設跡地は、市有地や民有地が混在するため、関係者間で目指すべき市街地像を共有し、景観計画 の充実や地区計画の適用による市街地環境整備のルール化を行うなど、官民連携のもとに質の高いまちな み景観の形成を図ります。

• 公共公益施設の立地については、公共施設マネジメントとも整合を図りつつ、効率的な整備、管理が可能 となるよう、検討を行います。 〈 車 両 基 地 跡 地 の立 地 特 性 〉 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 72 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 30 of 58 -- 【 参 考 】 全国の取組事例 熊本駅周辺(熊本県熊本市) • 鉄道高架事業に併せて、土地区画整理事業等の面的整備を実施 • 熊本駅周辺整備の一環として、駅近傍に行政施設(熊本地方合同庁舎)を立地 出 典:熊 本 市 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 73 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 31 of 58 -- ■方策 2:貨物駅跡地の活用方策 〈立地特性〉 • 貨物駅跡地は、準工業地域内の約2ha のまとまった土地ですが、沼津駅の西方約 1 ~ 1.5km に 位置し、中心市街地からやや距離のある場所となっています。

• 敷地の南北には工場や物流倉庫などが立地し、西側の片浜地区には戸建てを中心とする閑静な住 宅地が広がっていますが、公園や緑が少なく、潤いの空間や災害時の活動拠点が不足しています。 • 一方、沼津駅周辺総合整備事業により、鉄道高架沿いに(都)大手町片浜線が整備されることから、 貨物駅跡地からの駅や中心市街地へのアクセス性は大幅に向上します。

〈検討すべき都市機能〉 • 上記の立地特性を踏まえ、貨物駅跡地の活用方策としては、緑や潤いの確保、防災性の強化など、 市街地環境の向上を図る視点が重要と考えられます。 • このようなことから、まずは防災公園の整備を検討します。 • また、沼津駅から距離はあるものの、アクセス性が向上するまとまった土地であることから、 立地ニー ズが見込める場合には、公共公益施設や高等教育機関、先端産業施設など、車両基地跡地(方策 1)と同様の視点からも検討を行います。

戦略Ⅱ:拠点機能の立地促 進 【検討の視点】 〈市街地環境の向上〉 • 貨物駅跡地は、準工業地域に位置していますが、その西側は第二種中高層住居専用地域となっています。 そのため、周囲には工場や物流倉庫が多く立地する一方、隣接する西側の片浜地区には、戸建てを中心と する閑静な住宅地が広がっています。

• 住宅地を含めた周辺には公園や緑が少なく、市街地としての潤いや憩いの空間が不足しています。防災面で も、東海道本線の北側には防災公園である片浜北公園がありますが、南側にはまとまった空地がなく、災 害時の活動拠点が不足しています。 出 典:沼 津 市 「 桜 の 森 公 園 」 ( 三 重 県 鈴 鹿 市) 「 み なとのもり公 園 」 ( 兵 庫 県 神 戸 市) 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 74 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 32 of 58 -- • このようなことから、貨物駅跡地の活用方策として、まずは防災公園の整備を検討します。

• これにより、地域に不足する緑に触れ合う施設を確保するとともに、東海道本線以南に広域避難地が不足 する状況を改善することができます。また、(都)大手町片浜線の整備とも相俟って、公園整備による緑や 潤いの確保と、街路整備による駅アクセス性の向上とが同時に図られ、片浜地区の住宅地など周辺のエリ ア価値の向上が期待できます。

〈方策1と同様の視点〉 • 貨物駅跡地は、中心市街地の周辺に位置する大規模な土地であることから、その活用検討にあたっては、 方策1と同様の視点も含まれると考えられます。 • ただし、(都)大手町片浜線の整備によってアクセス性は向上するものの、沼津駅や中心市街地からやや距 離があることから、車両基地跡地と比較すると、利便性は低下します。

そのため、跡地利用の検討にあたっ ては、方策1と同様の視点からの検討は、土地利用ニーズや必要性を見極めることがより重要になると考え られます。 〈 貨 物 駅 跡 地 の立 地 特 性 〉 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 75 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 33 of 58 -- ■方策 3:高架下への都市機能導入 〈立地特性〉 • 鉄道高架事業により、約 4.7ha の高架下の空間が生まれますが、これらは沼津駅から東西に細長 く広がることから、駅への近接性、隣接する市街地の性格、交通の状況など、場所によって立地 特性が大きく異なります。

〈検討すべき都市機能〉 • 高架下空間の活用としては、以下のような都市機能の導入が考えられます。 - 通路や広場など、南北市街地を接続し回遊性を強化する機能 - 駐輪場やバス・タクシーの待機場など、駅及び駅前広場の交通結節性を補完する機能 - 商業施設など、周辺の市街地と一体となってにぎわいを形成する機能 - 福祉施設、子育て支援施設など、駅利用者や周辺住民の生活利便を向上させる機能 • 細長く展開する高架下空間の場所の特性に応じて、これらの都市機能が適切に配置されるよう、 活用方策を検討します。

• 高架下空間の利用にあたっては、鉄道事業者をはじめとする関係機関で連携しながら、適切な機 能導入を検討していきます。 戦略Ⅱ:拠点機能の立地促 進 【検討の視点】 〈回遊性の強化〉 • 高架下空間は南北市街地の接点となるため、駅コンコースや道路を補完し、歩行者の回遊性を強化する視 点から、通路や広場の配置を検討します。

〈交通結節機能の補完〉 • 駅や駅前広場の交通結節機能を補完する視点から、駐輪場やバス・タクシー車両の待機場などの配置を検 討します。バス・タクシー車両の待機場としての活用は、円滑な公共交通運行に資するほか、駅前広場をよ り歩行者のための空間に割り当てることにも繋がります。 • 今後の技術革新の進展により、実用可能性が高まる新たな交通手段に対応した空間として活用することも考 えられます。

「 駐 輪 場 の 導 入 」 (「JR 高 知 駅 」 高 知 県 高 知 市) 〈 商 業 施 設 の 導 入 〉 (「 J R 秋 葉 原 ~ 御 徒 町 駅 間 」 東 京 都台 東 区 ) 〈 子 育 て 支 援 施 設 の 導 入 〉 (「T X 八 潮 駅 」 埼 玉 県 八 潮 市) 出 典:高 知 市 出 典:沼 津 市 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 76 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 34 of 58 -- 〈にぎわいの形成〉 • 駅周辺のにぎわいの増進や、周辺のまちなみとの調和を図る視点から、商業施設等の集客施設の立地を検 討します。

〈生活利便性の向上〉 • 駅に近接する利便性の高い高架下空間に配置することにより、市民全体の福祉の増進を図る視点から、子 育て支援施設などの立地を検討します。これらの機能導入は、戦略Ⅲに掲げるまちなか居住の促進にも資 するものと考えられます。 【検討にあたっての留意事項】 • 高架下空間に導入すべき都市機能は、上記のような様々なものが考えられますが、その際、高架下空間の 場所の特性に応じて、ふさわしい機能配置がなされるよう検討を行います。

例えば、商業施設は、駅の直 近でにぎわいが重視される場所がふさわしく、駐輪場なども駅や駅前広場へ徒歩でアクセスができる範囲に 配置する必要があります。一方、バス・タクシーの待機場などは、駅から一定程度離れた場所でも機能を 発揮することができます。 • 高架下空間は、ともすると薄暗くにぎわいを阻害する要因にもなりかねないことから、周辺のまちなみ景観 との調和や、歩行者動線の連続性にも配慮しながら、施設配置を検討する必要があります。

• 高架下空間は、基本的に鉄道事業者の土地ですが、鉄道高架事業においては、このうち 15%について、 行政がまちづくりのために活用することが可能となります。商業施設のような収益施設は民間が設置し、行 政は公益性の観点から必要な施設導入を図るなど、官民で連携・役割分担しながら、ふさわしい機能導入 を検討することが必要です。

第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 7 7 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 35 of 58 -- 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 78 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 36 of 58 -- • 近年の中心市街地は、モータリゼーションに伴う郊外化の進展により大型店の撤退が相次ぐなど、 都市機能の集積性が低下し、空き店舗や低未利用地の増加など市街地のスポンジ化が進んでいま す。

• マンションの増加に見られるように居住に関しては根強いニーズがありながら、スポンジ化による 低未利用地の無秩序な増加が、市街地環境の悪化をもたらし、中心市街地が本来持つポテンシャ ルを阻害していると考えられます。 • このようなことから、スポンジ化によって生じた市街地の遊休空間を活用しつつ、地区としての利 便性の高さを活かした「まちなか居住」を促進するとともに、市街地環境の向上を図ります。

• そのための取組として、中心市街地にふさわしい集合住宅の立地誘導、商業地のにぎわいと住宅 地の落ち着きを兼ね備えた洗練されたまちなみ景観の形成、生活を支える都市機能の充実、空き 床や空き店舗等の利活用、低未利用地の質的向上など、総合的な施策展開を図ります。 • 一方、スポンジ化は民有地の土地利用において不規則に生じるものであり、行政主導による計画 先行の取組に馴染まないことから、取組にあたっては、賛同する地権者やフィールドを発掘し、試 行的な実践を重ねる方策も必要と考えられます。

戦 略 Ⅲ : ま ち な か 居 住 の 促 進 と 市 街 地 環 境 の 向 上 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 79 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 37 of 58 -- 【中心市街地の現況と「まちなか居住」の必要性】 • 県東部地域の拠点として発展してきた本市の中心市街地は、かつては大小の商業施設や多数の企業の支店 が軒を連ね、そうした商業・業務機能の集積が人々を惹きつけ、大きなにぎわいを見せていました。

近年は、 都市機能の郊外化により、こうした集積性が低下し、市街地のスポンジ化が進んでいます。 • しかしながら、今日においても商業・業務機能は一定の規模を保ち、鉄道、バス、タクシーなどの交通結 節点としての機能も概ね維持しているなど、県東部の拠点としての重要性とポテンシャルは失われていません。

• とりわけ、スポンジ化が進行する中でも、マンションは増加しており、中心市街地の利便性が魅力となって、 住宅に関しては根強い立地ニーズがあるものと考えられます。 • 中心市街地の再生にあたり、商業・業務機能の立地誘導は引き続き重要ですが、これらの機能だけでスポ ンジ化した市街地を埋め戻すことは現実的ではありません。

中心市街地のポテンシャルを活かしつつ、その 活性化を図るためには、「まちなか居住」を促進するとともに、市街地環境を向上させることが必要である と考えられます。 • ただし、中心市街地における居住促進策とは、単に集合住宅の立地誘導を図ることではありません。これ まで商業地や繁華街として形成されてきた市街地を、住まう場としてもふさわしい環境へと変えていくことが 必要です。

そのためにも、質の高いまちなみ形成や、生活支援機能の導入、市街地を蚕食する低未利用地 への対応など、様々な取組を検討する必要があります。 • こうした取組によって、商業地としてのにぎわいと住まう場としての落ち着きが調和した市街地環境の確保を 図ることができれば、現在でも一定のニーズが見られるまちなか居住を更に促進し、人口集積による中心市 街地の活性化や、ひいてはコンパクトな都市構造の実現にも繋がるものと考えられます。

• 一方、スポンジ化は、民有地の土地利用において不規則に生じるものであり、暫定的な状態として低未利 用地化しているケースも多いなど、行政施策として捉えにくいという難しさもあります。取組にあたっては、 協定制度など国による制度の適用も視野に、賛同する地権者や適地の発掘を行いながら、試行的な実践 を積み重ね、汎用性を高めていくアプローチも必要と考えられます。

第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 8 0 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 38 of 58 -- ■方策 1:中心市街地にふさわしい都市型住宅の立地促進 • マンションの根強い立地ニーズを捉え、老朽化した建物の更新や、低未利用地の利用転換による、 中心市街地にふさわしい集合住宅の立地誘導を図ることが必要です。

• その際、商業地としてのにぎわいと住宅地としての一定の落ち着きを兼ね備えた、洗練されたまち なみ景観が形成されるよう、立地誘導を図ることが重要と考えられます。 • そのため、以下のような事項を検討しつつ、まちなか居住の促進を図ります。 - 低層階における店舗や生活支援施設など、中心市街地のにぎわい形成に資する都市機能の導入 - 集合住宅相互間の不調和を防ぎ、街路空間と一体となったまちなみ景観を形成する都市型住宅 の立地 • これらを実現するため、規制的手法の適用を含め、市街地環境を向上させるための建築形態のルー ル化、地区計画等による用途制限、景観誘導の充実、駐車場施策など関連施策との連携、民間 投資を促し質の高い建築を誘導するための支援制度について、検討します。

戦略Ⅲ:まちなか居 住の促 進と市 街 地 環 境の向上 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 81 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 39 of 58 -- 【検討の視点】 • まちなか居住を促進し、新たな集合住宅の立地がなされることにより、スポンジ化が進み集積性が低下し た市街地の活性化が図られるものと考えられます。

• その一方で、土地利用の自由度が高い商業地域におけるマンションの乱立は、ともすると人々が集うハレの 場としての中心市街地の精彩を損ない、ドミノマンション問題のような集合住宅相互による日照阻害を生じ させるなど、市街地環境の悪化をもたらす懸念があることにも留意が必要です。 • また、集合住宅の立地にあたっては、立地に伴い附置される駐車施設の出入口が沿道に設けられることに より、まちなみの連続性が失われるとともに、歩行者と自動車の錯綜による安全性の低下が懸念されるため、 駐車場施策との連携も必要と考えられます。

• そのため、まちなか居住の促進にあたっては、中心市街地としてのまちなみの連続性や、住宅地としての落 ち着いた佇まいの双方に配慮した、質の高い都市型住宅の立地を誘導する視点が求められます。 • このようなことから、景観計画の充実や地区計画の適用などの規制誘導方策や、中心市街地にふさわしい 集合住宅立地を促進するための支援制度など、質の高い都市型住宅の立地を誘導するための枠組みを検討 します。

その際、他都市の参考事例や専門家の知見を活用しつつ、また立地需要への影響や関係住民・地 権者の意向を踏まえながら、検討を行います。 • なお、集合住宅の立地ニーズを高めるためにも、本戦略に掲げる他の取組を総合的に展開し、市街地環境 の向上を図ることにより、中心市街地が本来持つポテンシャルを顕在化させることが重要と考えられます。

• 戦略Ⅰにおける都市空間に緑を確保することとあわせて、都市の余剰空間に緑化を推進することで、居心 地良く歩きたくなる空間や潤いのある良好なまちなみが形成されるなど、市街地環境の向上が図られます。 このことにより、ヒト中心のまちづくりやまちなか居住が促進されるとともに、地球温暖化といった環境問 題への対応につながることも期待されます。

第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 82 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 40 of 58 -- まちなか居住を推進しつつ、質の高いまちなみ景観の形成を図るためには、景観計画を見直し、 沼津駅周辺の景観形成重点地区の範囲や内容を充実させることにより、よりきめ細かく建築物や 工作物の形態コントロールを図ることも考えられます。

沼津駅周辺地区 出 典:沼 津 市 景 観 計 画 〈 景 観 形 成 重 点 地 区 区 域 図 〉 沼津駅周辺総合整備事業の進捗により、まちなみ景観が大きく変化することが想定される沼津 駅周辺地区を「景観形成重点地区」に位置付け、景観形成の方針として、以下のような事項を示 しています。

○沼津の顔となる景観づくり 沼津駅周辺を中心とした景観づくり 景観軸の景観づくり 高架下空間と鉄道沿線の景観づくり ○にぎわいある景観づくり 商店街の景観づくり 夜間景観の演出 ○周辺環境と調和したまちづくり 良好な住宅地景観の創出 ユニバーサルデザインに配慮した空間整備 緑地空間の創出 サイン・案内板の意匠の統一 ○市民・事業者・行政の協働による景観づくり 市民、事業者、行政の協働による景観づくり 市民、事業者、行政が共同で行う体制づくり 【 参 考 】 沼津市景観計画(平成 27 年 4 月改定) 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 8 3 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 41 of 58 -- ■方策 2:スポンジ化に対応した市街地環境の向上 • スポンジ化が進む現在の中心市街地は、従来から車中心の街路空間が多く、公園や緑も不足して いる上に、近年は沿道に平面駐車場などの低未利用地が増加しています。

その結果、無機質な風 景が拡がった、まちなか居住にふさわしい市街地環境とは言い難いエリアも見受けられます。 • このような状況を改善し、既存の街路空間や低未利用地の質的底上げを図るために、以下のよう な取組を検討します。 - 民有地の低未利用地における、市街地環境の向上を促す取組として、広場などへの転換や、立 地誘導促進施設協定(コモンズ協定)などの国による制度の適用 - 建物更新がなされる際のセットバック空間など、都市の余剰空間を活用した、緑や憩いの空間の 確保 - 歩車共存道路化など、自動車のアクセスを許容しつつ、歩行者が安全で快適に過ごせる場所と するための街路空間の再構築 戦略Ⅲ:まちなか居 住の促 進と市 街 地 環 境の向上 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ くり の 4 つ の 戦 略 page. 8 4 第 4 章 中 心 市 街 地 ま ち づ く り の 4 つ の 戦 略 -- 42 of 58 -- 〈 街 路 空 間 の 再 構 築

第5章 実現に向けてPDF 0.8MB

この章は、4つの戦略を実現するための工程表と推進体制について述べています。駅周辺の整備には長期間がかかるため、短期・中期・長期に分けて段階的に取り組みます。また、市民や事業者、専門家などが力を合わせて進めるための仕組みづくりについて説明しています。

背景複数の分野にまたがった施策を総合的に進めるために、長期的な視点のもとで多くの関係者の連携が必要とされている。

  • 短期から長期まで段階的に施策を進める。完成まで15~20年程度の長期計画
  • 社会実験など試行的取組で影響を見極めてから段階的に拡大
  • 中心市街地まちづくり戦略会議で専門家と多様な関係者が連携
  • 戦略Iは公共空間再編WG、戦略II・IIIは都市機能導入WGで検討
  • シンポジウムや説明会、ワークショップで市民の参画を促進
  • 進捗状況や社会実験の結果を評価して戦略を更新する

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第 5 章 実現に向けて 第 1 章 中心市 街 地 まちづくり 戦略とは 第 2 章 現状と課 題 第 3 章 まちづくりの 潮流と 沼津市の取 組 第 4 章 中心市 街 地 まちづくりの 4つの戦略 第 5 章 実現に向けて page. 101 -- 1 of 8 -- (1) 段階的プロセス 本戦略に位置付けた施策は、既に一部着手しているもの、今後早期の実行が可能なもの、中長期的に実現を 図るものなど、時間軸を異にする様々な事項が含まれています。

そのため、特に以下のような点に留意し、各戦 略の内容に応じた実現容易性や事業に要する期間を踏まえつつ、段階的な施策展開を図ることとします。 ○鉄道高架事業を中核とする沼津駅周辺総合整備事業は、今後、工事が本格化し完成するまで、長い期間を 要します。また、その事業効果は、事業の進捗に応じて徐々に現れることとなります。

そのため、これと併せ て取り組むべき本戦略についても、これらの事業プロセスに応じた段階的な取組が必要となります。 ○沼津駅の周辺は、多くの市民が利用し、多くの都市活動が展開される場であることから、その空間再構築や 交通体系再編等にあたっては、様々な影響や波及効果が生ずる可能性も考えられます。

そのため、社会実験 などの試行的な取組を行うことにより、影響を見極めつつ、市民や関係機関との意識の共有を図り、その意 見等をフィードバックしながら段階的に実現性を高めていくことが必要となります。 ○スポンジ化への対応など、民有地において不規則に生じる土地利用を対象とした施策は、必ずしも計画制度 や規制・誘導制度に基づく施策に馴染まない事項も含まれます。

そのような場合には、まず賛同する地権者 やフィールドを見つけ、試行的取組による実践を重ねた上で、段階的に適用性や汎用性を高めるアプローチが 有効と考えられます。 ①・段階的取組の必要性 第 5 章 実 現 に 向 け て 第 5 章 実 現 に 向 け て page. 10 2 -- 2 of 8 -- ②・段階的取組のイメージ 各戦略について、以下のようなイメージで、段階的取組を進めます。

なお、「短期」は本戦略策定後速やかな 時期を、「中期」は 5 ~ 15 年程度を、「長期」は 15 ~ 20 年程度を想定しています。 【 ・戦略Ⅰ:ヒト中心の公共空間の創出】 • 沼津駅周辺総合整備事業は、中長期にわたって徐々に効果が発現することとなります。そのため、第4章(戦 略Ⅰ)に試案として示したように、各段階において、以下のような取組を実施します。

短期:沼津駅周辺総合整備事業の本格工事前の現段階から実施する取組 - 南口駅前広場におけるバス乗場の方面別再編 - 車線数の減少及び歩行者空間の拡大に向けた社会実験 等 中期:仮設南北自由通路の整備やあまねガード南交差点の整形化など、沼津駅周辺総合整備事業の整備 効果が一部発現することを踏まえた取組 - バス乗降場の南北駅前広場への分散配置 - 南口駅前広場の歩行者空間の暫定拡大 - 社会実験を踏まえた車線数減少と駅前交差点の地上横断の実現 等 長期:沼津駅周辺総合整備事業の完了と併せて実現すべき取組 - 駅前広場をヒト中心の空間に再構築 - 駅前街路の空間再編(トランジットモール化等) - 駅周辺の地区交通体系の再編 等 • 上記のとおり、戦略Ⅰは完了までに長期間を要しますが、その一方で、ヒト中心の空間再編に関する将来の 姿については、早期の段階で方向性を確定し、予めこれを都市計画や土地区画整理事業の事業計画に反 映させた上で、これらの長期的事業に着手する必要があります。

そのため、上記に掲げた先行的、試行的 な短期的施策の展開と並行して、長期の姿に関する検討を行い、その結果を踏まえて、事業の本格化に先 立つ都市計画変更や事業計画策定を行っておく必要があることに留意が必要です。 【 ・戦略Ⅱ:拠点機能の立地促進】 • 貨物駅跡地は、中期の段階で施設移転が行われることから、鉄道跡地の中でも最も早く誕生することとな ります。

このため、これに先立つ短期の段階から、貨物駅移転を見据えた将来の跡地活用方策の検討を進 めます。 • 車両基地跡地及び高架下空間が生まれるのは、鉄道高架事業が進捗し、土地区画整理事業による跡地整 備が進んだ長期の段階となりますが、一方で、土地区画整理事業は、事業計画策定、仮換地指定、工事 実施など、短期から長期に渡って段階的・計画的に事業が進められます。

そのため、車両基地跡地の活用 に係る検討についても、土地区画整理事業の進捗に応じて、段階的に計画熟度を高めていく必要があります。 第 5 章 実 現 に 向 け て 第 5 章 実 現 に 向 け て page. 10 3 -- 3 of 8 -- 【 ・戦略Ⅲ:まちなか居住の促進と市街地環境の向上】 • 都市型住宅の立地促進や市街地環境の向上に関するルール化や支援制度構築などの取組については、関係 住民の意見や建物更新の動向を踏まえながら、早期に検討に着手します。

• スポンジ化に対応した低未利用地に係る施策のうち、コモンズ協定などの枠組を活用した取組は、まず賛 同する地権者やフィールドを見つけ、試行的取組による実践を行った上で、適用性の拡大を検討していきます。 • リノベーションまちづくりについては、既に取組に着手し、一定の効果が現れています。

引き続きこれを推進 し、遊休ストックを活かしたにぎわい再生を、面的広がりへと繋げていきます。 【 ・戦略Ⅳ:周辺地域資源との連携】 • 中心市街地と周辺の地域資源をつなぐネットワーク上のミッシングリンクの解消と高質化を図るにあたって は、他事業の動向や関係者との連携・調整のもとに検討を進め、短期から順次取り組んでいきます。

• 沼津駅と周辺住宅地をつなぐ道路空間については、沼津駅周辺総合整備事業の進捗にあわせ、(都)大手 町片浜線及び高架側道のあり方やデザイン方針を検討し、中長期的に歩行者や自転車に配慮した快適な空 間形成を図っていきます。 第 5 章 実 現 に 向 け て 第 5 章 実 現 に 向 け て page. 10 4 -- 4 of 8 -- (2) 推 進体 制 本戦略は、今後の施策の方向性を示すものであり、位置付けられた事項について、実現に向けた更なる詳細 な検討を行っていきます。

本戦略の内容は、基盤整備、交通、景観デザイン、土地利用、跡地計画など、分野横断的な様々な事項を 含んでいます。その実現に向けては、まちづくりや都市計画に関する各種制度や事業手法を組み合わせつつ、 総合的なビジョンのもとに、分野横断的な連携を図っていく必要があります。完了までの期間も長期を要し、関 係者や関係機関も多岐に渡ります。

このようなことから、本戦略を推進するにあたっては、まちづくりに関する高度な知見を得つつ、関係者や関 係機関の参画のもと、専門性、総合性、継続性を確保した検討の場が必要となります。 そのため、引き続き、「中心市街地まちづくり戦略会議」を検討のプラットフォームとし、学識経験者など専 門家のアドバイスを得つつ、幅広い関係者や関係機関が継続的に参画した体制のもとで検討を進めます。

また、 本戦略が多岐に渡る施策を含むことから、引き続き分野ごとのワーキンググループ(WG)を設置し、関係者の 役割に応じた連携と調整を図りつつ、検討を進めます。 こうしたプロセスにおいては、本市のまちづくりのパートナーである UR 都市機構との協働を図ります。本戦略 の具体の施策展開にあたり必要となる経験・知見の補完や体制の整備など、様々な面から UR 都市機構のサポー トを得ることを検討していきます。

①・検討のプラットフォーム 第 5 章 実 現 に 向 け て 第 5 章 実 現 に 向 け て page. 10 5 -- 5 of 8 -- 有識者 事業主体・関係機関:沼津市・静岡県・UR・都市機構 道路管理者・交通管理者・交通事業者・民間プレーヤー・等 地元自治会・・商業事業者・商工会議所・等 【中心市街地まちづくり戦略会議】 専門家の指導のもと、多様な関係者間で、まちづくりの動向や取組に関する情報共有を図り、戦略全体の進 捗状況を把握しながら、方向性の確認を行う検討プラットフォームとします。

【ワーキンググループ(WG)】 関係者間の調整を図りつつ、戦略ごとの検討を深めるプラットフォームとして設置します。当面、実現に向け た更なる検討が特に必要となる戦略Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを対象に、以下のWGを設置します。なお、必要な場合には、 これらWGによらず、よりふさわしい体制を別に構築するなど、検討内容や進捗に応じて、柔軟に対応していき ます。

「公共空間再編」WG :道路管理者、交通管理者、交通事業者のほか、商業事業者や公共空間の活用を担う民間プレーヤーなどが参 加し、戦略Ⅰについて検討を進めます。 「都市機能導入」WG :地元自治会や商業事業者のほか、商工会議所や事業主体となる行政組織などが参加し、沼津駅周辺総合整 備事業の進捗に応じて戦略Ⅱを検討します。

また戦略Ⅲについて、地権者や地域住民等とのコミュニケーショ ンを図りつつ、検討を行います。 公共空間再編 WG 戦略Ⅰ 都市機能導入 WG 戦略Ⅱ・Ⅲ 戦 略 に お け る 個 別 取 組 の 推 進 体 制 中 心 市 街 地 ま ち づ くり 戦 略 会 議 戦略の進捗管理 ※リノベーションまちづくりや地域資源との連携など、既に取り組んでいる施策は引き続き実施した上で、必要 に応じて本戦略の推進体制にフィードバックしていく 戦略における 個別取組の連携・調整 有識者・市民・民間事業者・関係機関・行政 第 5 章 実 現 に 向 け て 第 5 章 実 現 に 向 け て page. 10 6 -- 6 of 8 -- 【市民】 まちづくりに対し多くの市民が関心を持ち、主体的に参画できるよう、シンポジウムや説明会を開催するなど、 取組や検討状況の周知を図るとともに、市民意見の反映に努めます。

また、地域の将来を担う子供たちを含め たイベントやワークショップなど、参加型、体験型の市民参画の方策を検討し、まちづくりへの市民意識の高揚 や当事者意識の醸成を図ります。 【関係地権者・事業者等】 駅周辺でも、とりわけ、都市の顔である駅前広場については、交通体系の再編とともに隣接する建物や街区、 駅舎や駅ビル等と一体となった質の高い空間を形成することが重要と考えます。

このため、沼津駅周辺総合整 備事業の進捗に合わせて、関係地権者や交通事業者等との連携・調整のもとに検討を進めていきます。 また、市街地環境の向上など、一定の地域を対象とする施策については、地域住民や関係地権者とのコミュ ニケーションを図りながら、実現に向けた検討を行っていきます。

【まちづくりの担い手】 駅周辺を都市の玄関口にふさわしい魅力的でいきいきした場所とするためには、自由な発想や行動力のある民 間(市民、地権者、民間事業者等)が公共空間を主体的に活用し、プレーヤーとなることが重要と考えます。 このため、検討段階から将来まちづくりの担い手になり得る意欲のある民間の参画を促すなど、公共空間の 再編に向けた検討の中でまちづくりの担い手が育成されるようなプロセスの構築を図ります。

②・市民の参画 沼津駅の周辺は、多くの市民や来街者が集う本市の中心的な場所であることから、活力が溢れ、いきいきと した場所にしていくためには、市民や地権者、民間事業者等が当事者意識をもって、より主体的かつ持続的に まちづくりに参画していくことが重要となります。市民や地権者、民間事業者等のまちづくりへの参画を円滑に することで、個々の活動では成し得ない相乗効果を生み出し、まち全体の魅力や価値の向上につなげていきます。

第 5 章 実 現 に 向 け て 第 5 章 実 現 に 向 け て page. 107 -- 7 of 8 -- ③・戦略の評価・更新 本戦略に基づく取組は長期に及び、また試行的取組を重ねながら実現を図る内容を含むことから、その実施 にあたっては、施策の進捗状況や、社会実験の結果・評価を関係者間で共有し、必要に応じて柔軟に方向性 を修正しながら進めていく必要があると考えられます。

そのため、中心市街地まちづくり戦略会議やワーキング グループ等において、施策の進捗状況を把握し、評価を行いながら、必要に応じ本戦略を更新、修正していき ます。 また、検討を進め、実現性が高まった施策については、都市計画マスタープランなどの上位計画や都市計画 について、必要な変更を行うとともに、各種事業計画などに反映させながら、具体の実施段階に移行していきます。

第 5 章 実 現 に 向 け て 第 5 章 実 現 に 向 け て page. 10 8 -- 8 of 8 --

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沼津市の中心市街地まちづくり戦略で使われる専門用語を、五十音順にわかりやすく説明したものです。交通・住宅・防災・環境など、まちづくりに関連する約50個の言葉が定義されています。

  • カーシェアリング:複数の人で一台の車を共有し、渋滞緩和や駐車場問題の軽減に使う
  • スマートシティ:IoT技術で基盤施設と生活インフラを効率的に管理する都市
  • リノベーション:空き家や空き店舗を再生させて地域コミュニティを活性化させる
  • MaaS:スマートフォンで最適な移動手段をシームレスに提供するサービス
  • 防災公園:災害時に避難地となり、生活物資の中継基地となる公園
  • 低炭素型都市構造:CO2削減とコンパクトな都市への転換で環境改善を図る

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一台の車を複数の人が共同で使うこと。交通渋滞 の緩和、公共交通の利用促進、都心の駐車場問題 の緩和、都市環境改善を狙いとして、駅からの移動 手段や都心内の移動に導入されることが多い。 ■カーシェアリング 【用語解説】 あ行 か行 土地区画整理事業において、従前の宅地に代えて 交付される土地。

換地は、換地処分の公告の翌日か ら従前の土地とみなされる。 ■換地 ストックとは「在庫」を意味する。ここでは、市街 地において今まで整備されてきた道路、公園などの 都市基盤施設や、住宅、商業施設、業務施設などの こと。 ■既存ストック 道路空間再編は、道路空間の再配分や利用転換 などのことであり、これらの取組により、地域の活性 化やエリア価値の向上に繋がっている。

■空間再編 都市計画道路の分類の一つ。街区内の交通を集散 させるとともに、宅地への出入交通を処理する。また 街区や宅地の外郭を形成する。日常生活に密着した 街路である。 ■区画街路 電動で、時速 20km 未満で公道を走る 4 人乗り以 上の交通手段のこと。 ■グリーンスローモビリティ 区域と方針、景観形成上の制限内容や景観重要公 共施設の整備方針、占有基準等を定めるなど、景観 行政を進める基本的な計画のこと。

■景観計画 公共施設の現状を把握・分析するとともに、今後 の需要に応じた必要な市民サービスをより良い形で提 供できるように維持しつつ、公共施設の最適化に取り 組み、これらに係る中長期的な経費を軽減・平準化 するための基本的な方針や手法を示すもの。 ■公共施設マネジメント計画 道路をほかの道路や鉄道と立体的に交差させる方 法の一つ。

一方の道路を他方の地盤面下を潜らせる ように交差させる。雨水が合流しやすいため排水機 能の確保に留意が必要。 ■アンダーパス 公園・緑地・広場・河川・農地など建物によって覆 われていない土地、あるいは敷地内の空地などの総 称。また、都市の中の空地や空間で市民に対して開 かれた空間のこと。

■オープンスペース 用 語 解 説 page. 10 9 -- 1 of 8 -- ある交通手段のトリップ数の全交通手段のトリップ 数に占める割合のこと。 ■交通分担率 沼津市には高校が多数立地しているのに対し、大 学など高等教育機関の数が少ない状況のこと。 ■高校・大学ギャップ 国または地域公共団体によって公の目的のために 賦課される金銭負担の総称のこと。

公租は租税、公 課は租税以外の負担金を示す。 ■公租公課 駅前広場やバスターミナルなど、複数あるいは異種 の交通手段を相互に連絡する乗り継ぎ・乗り換えのた めの場所のこと。 ■交通結節点 交通手段のこと。目的地へ向かうために利用でき る乗り物や移動方法。 ■交通モード 既存のバス事業者が運行しない交通空白地域や交 通不便地域の解消または高齢者等の外出促進等のた めに短距離で少量の移動ニーズに対応したバスのこ と。

運賃収入だけでは事業が成立しないため、地方 公共団体等が公的資金を用いて運行している場合が 多い。狭い道路に対応した車両の小型化、短い停留 所間隔、安く抑えた運賃設定等の工夫がなされている。 ■コミュニティバス 多数の人が共同利用する空間のこと。 ■コモンズ空間 独立して働く個人が、机・椅子・ネットワーク設備 などの実務環境を共有しながら仕事を行う場所のこ と。

月極や時間制で借りる形式のものが多いが、利 用者同士の積 極的な交 流や共働といったコミュニ ティー形成を促すという点において、従来のレンタル オフィスとは異なる。 ■コワーキングスペース 駅や空港の中央ホール、公園の遊歩道、中央広場 のこと。鉄道駅では出入口から改札を経てホームに 至る主要通路や、複数層ある駅では主な改札口のあ る階層の主要通路をさす。

■コンコース さ行 主として環境の悪化をもたらすおそれのない工業の 利便を増進するため定める用途地域のこと。住宅と 工場とが混在する地域が多く指定され、商業系用途 も大半の建物の建築が認められる。 ■準工業地域 道路上施設の総称。街路灯、案内板、ベンチ、電 話ボックス、彫刻など歩行者に快適さを提供する考 え方から言われる。

■ストリートファニチャー 用 語 解 説 page. 110 -- 2 of 8 -- 都市の内部において空き家、空き地等が小さな敷 地単位で時間的・空間的に無規則に相当程度の分量 で発生すること及びその状態のこと。多数の小さな 穴を持つスポンジ状の都市では、その密度が低下し ているため、行政サービスの非効率化、地域コミュ ニティーの存続危機等を招きコンパクトシティー推進 方策が妨げられるおそれがある。

■スポンジ化 IoT(Internet of Things)の先端技術を活用して、 基礎インフラと生活インフラ・サービスを効率的に管 理・運営し、環境に配慮しながら、人々の生活の質 を高め、持続的な経済発展を目的とした新しい都市 のこと。 ■スマートシティ 医療・福祉施設、商業施設や住居等の生活の利 便に資する施設のこと。

■生活利便施設 建築物を建築する際に外壁を敷地の内側に後退さ せることで生まれる空間のこと。 ■セットバック空間 公共地である街路と民有地である沿道敷地が相互 に融合(公民空間がシェア)した「沿道空間」のこと。 ■セミパブリック空間 第二次世界大戦の罹災都市の復興を目的とした 土 地 区 画 整 理 事 業 のこと。

全 国 の 215 都 市、 約 64,500ha が罹災したが、1946 年制定の特別都市計 画法により、115 都市が戦災都市の指定を受け、戦 災復興土地区画整理事業を実施することになった。 最終的には 112 都市、19,500ha が当該事業として 完了した。 ■戦災復興土地区画整理事業 主として中高層住宅に係る良好な住居の環境を保 護するため定める用途地域のこと。

第一種中高層住 宅専用地域で認められるものの他、一定規模の事務 所の建築が可能。 ■第二種中高層住居専用地域 た行 地域にとって望ましい公共交通網の姿を明らかに するマスタープランとしての役割を果たすものであり、 国の基本方針に基づき、地方公共団体が協議会を開 催しつつ、交通事業者等との協議の上で策定するも の。

まちづくりと連携し、かつ面的な公共交通ネット ワークを再構築するために実施する事業(地域公共 交通特定事業など様々な取組)を示すもの。 ■地域公共交通網形成計画 地域に関わる人々(住民・自治会・商業者・行政 関係者等)によって話し合われた結果としての「地域 らしさ」を前提とし、そのための規制・緩和両方を含 めた決め事を表し、かつ実際のまちづくりにおいて確 実に運用されるルールのこと。

■地域ルール 都市全体の骨格を対象に計画される都市計画と 個々の建築計画との中間的な位置にあり、用途地域 等の都市計画と調和を図りながら、地区の特性に応 じたきめ細かいまちづくりのルールを定めるもの。 ■地区計画 用 語 解 説 page. 111 -- 3 of 8 -- 地球温暖化防止に向けた世界的な取組みが急速に 広がっている中で、人の日常生活や事業活動が集中し ている都市部において CO2 を中心とする温室効果ガ スの排出を抑制した、低炭素型都市構造が推進され ている。

低炭素型都市構造とは、低炭素都市の実現 を目指し、省エネルギー対策の徹底や再生可能エネ ルギーの積極的活用、さらには分散・低密度化して いる都市構造そのものを集約型のものに転換していく こと。 ■低炭素型都市構造 適正な利用が図られるべき土地であるにもかかわ らず、長期間に渡り利用されていない「未利用地」と、 周辺地域の利用状況に比べて利用の程度(利用頻度、 整備水準、管理状況など)が低い「低利用地」の総称。

■低未利用地 電柱によって空中に張り巡らされている電線類を、 主に道路空間の地下へ収納し、電柱撤去による景観 の向上・道路空間の確保・災害時における防災性の 向上を図ること。 ■電線類地中化 店舗等の生活利便施設と住宅などで構成される複 合的な集合住宅のこと。 ■都市型住宅 市民生活や企業活動など、都市の活動を支える機 能(医療・福祉・教育・子育て等)のこと。

■都市機能 都市のさまざまな活動を支える最も基本となる施設 のこと。道路・鉄道等基幹交通施設、上下水道、電気・ ガス等エネルギー関連施設、ゴミ・汚水等処理施設など。 ■都市基盤 狭い意味では、「都市計画の告示」(都市計画法第 20 条第 1 項)により、都市計画が正式に効力を発 生することを指す。

また広い意味では「都市計画の 案の作成」から「都市計画の告示」に至るまでの決 定手続全体を指す。 ■都市計画決定 都市計画法に基づき都市計画に定められた道路の こと。名称、位置、区域、種別、構造を定める。 ■都市計画道路 都市を形作っている鉄道・道路・建物等、都市の 姿を構造的にとらえたもの。

■都市構造 都市再生は主として「都市更新」の意味。都市更 新とは、物的環境が悪化した既成市街地を安全・健 康・文化的な市街地に再生させるための都市計画で あり、その手法によって再開発・修復・保全に 3 区分 されている。都市環境を物的に更新し、都市機能を 回復させるための一連のハードな都市計画事業のこと を指す。

■都市再生 土地の区画形質の変更を行い、道路、公園、下水 道等の公共施設の整備改善と換地処分により土地の 権利関係を新たに確定する事業のこと。 ■土地区画整理事業 区域区分、地域地区、地区計画等の土地利用制度 を活用し、合理的な土地利用の実現に向けて取り組 むこと。 ■土地利用施策 用 語 解 説 page. 112 -- 4 of 8 -- 中高層マンションが狭い隣棟間隔で折り重なるよう に立ち並ぶことで、眺望等の観点から紛争に発展す ること。

また、適法に建築された建築物であっても、 地域で守られてきた環境に合わず、景観、プライバ シー等の侵害などを理由に近隣住民からの訴えで紛 争に発展する場合がある。 ■ドミノマンション問題 都心部などの一定の道路区間において、自動車の 侵入を禁止し、歩行者と公共交通(LRT、バス、タク シー等)に利用を限定する形態のこと。

■トランジットモール な行 魅力とにぎわいに満ちた都市の顔としての中心市街 地を将来にわたって維持するため、市民、事業者、 各種団体、行政など多様な主体が将来のまちのイメー ジを共有し、主体的な取り組みを推進する指針。 ■沼津市中心市街地まちづくり計画 沼津駅を中心とした区域について、市民、事業者 と将来のイメージを共有し、多様な世代の豊かなラ イフスタイルの基盤となる住宅や住環境の将来像を 明らかにし、まちなか居住の促進を図るもの。

■沼津市まちなか居住促進計画 は行 ネットワーク上で生成・流通・蓄積されている多様 で膨大なデジタルデータのこと。 ■ビッグデータ 建築物正面の外観のこと。一般的に建築物の正面 玄関側の立面を指すが、外観として重要な面であれ ば、側面や背面もファサードと呼ぶこともある。 ■ファサード 街路空間全てが歩行者専用空間のこと。

■フルモール 都市の防災機能の向上により安全で安心できるまち づくりを図るため、地震等の災害時に復旧・復興拠点 や復旧のための生活物資等の中継基地などとなる防 災拠点としての役割や、周辺地区からの避難者を収 容し、市街地火災等から避難者の生命を保護する避 難地としての役割を担う公園。

■防災公園 道路の幅員が狭くなるなど、交通の流れを妨げる 区間のことで、渋滞発生の要因。 ■ボトルネック 利便性の高い駅周辺に居住すること。 ■まちなか居住 道路ネットワークにおいて、未整備区間の存在によ り、ネットワークが分断されている箇所のこと。 ■ミッシングリンク ま行 空き店舗や空き地など、遊休化している土地や不 動産のこと。

■遊休ストック や行 全ての人のためのデザインを意味し、年齢や障害の 有無、性別、国籍などにかかわらず、できるだけ多く の人にわかりやすく、最初からできるだけ多くの人が 利用可能であるようにデザインすること。 ■ユニバーサルデザイン 用 語 解 説 page. 113 -- 5 of 8 -- 車の進入を抑止し、特定の車のみの進入を可能と することを目的とした構造で、許可された車両が進入 する場合、道路中央に設置されたポールを下降させる ことにより通行が可能となる仕組みのこと。

■ライジングボラード 人口減少や少子高齢化が進展している中で、持続 可能なまちづくりの実現に向けて、医療・福祉・商業 等のサービスの効率的な提供を図るため、都市機能 を誘導する「都市機能誘導区域」や、一定のエリア において人口密度を維持し、生活サービスやコミュニ ティの維持を図るために居住を誘導する「居住誘導区 域」を位置付けた計画。

■立地適正化計画 リノベーションスクールとは、座学と実際の物件に 即したプロジェクトでの演習を通して、遊休不動産の 再生によりエリアの価値を上げ、地域を生まれ変わら せるビジネスをつくる担い手を育成し、実践的な都市 課題解決につなげることを目的とした取り組みのこと。 ■リノベーションスクール 空き家、空店舗、空きビル及び空き地等の既存の 建物や土地(以下、「遊休不動産」)をリノベーショ ン手法による活用を行い、遊休不動産の再生と質の 高い雇用の創出等を掛け合わせ、新たな産業振興と 地域コミュニティの再生を図ることを目的としてい るまちづくり事業のこと。

■リノベーションまちづくり ら行 Artificial Intelligence の略。人工知能のこと。「こ れまで人間にしかできなかった知的な行為(認識、推 論、言語運用、創造など)を、どのような手順(アル ゴリズム)とどのようなデータ(事前情報や知識)を 準備すれば、それを機械的に実行できるか」を研究 する分野。

■ AI ABC / 123 Electric Vehicle Bus( 電気バス)の略。 「走行時に大気汚染物質や CO2 が出ず、騒音・振 動が小さい」、「自然環境や住宅地など周辺環境への 配慮が可能」、「静音性を活かした乗り心地の向上、 ラッピング等の工夫による PR 効果」、「将来的な災害 時の電力供給源としての活用」等の特徴がある。

■ EV バス Information and Communication Technology の略。 通信技術を活用したコミュニケーションを指し、情 報処理だけでなく、インターネットのような通信技術 を利用した産業やサービスの総称。 ■ ICT Mobility as a Service の略。

出発地から目的地までの移動ニーズに対して最適 な移動手段をシームレスに一つのアプリで提供するな ど、移動を単なる手段としてではなく、利用者にとっ ての一元的なサービスとして捉える概念。 ■ MaaS 第 5 世代移動通信システムのこと。「高速・大容量」、 「低遅 延」、「多数同時接続」といった特 徴を有し、 あらゆるモノ・人などが繋がる IoT 時代の新たなコミュ ニケーションツールとしての役割が期待される。

■ 5G 用 語 解 説 page. 114 -- 6 of 8 --   沼津市中心市街地まちづくり戦略 沼津駅周辺総合整備事業とともに進める駅周辺のまちづくり   年3月策定 編集・発行: 沼津市 都市計画部 まちづくり政策課 〒 静岡県沼津市御幸町16-1 7(/: )$;: (PDLO:PDWLVHLVDNX#FLW\QXPD]XOJMS -- 7 of 8 -- -- 8 of 8 --

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沼津市中心市街地まちづくり戦略 貨物駅跡地利用基本計画PDF 7.7MB

沼津市が、駅周辺の再生と防災機能の強化を目的に、貨物駅跡地に防災公園を整備する基本計画です。地域の地震・洪水リスク、避難スペース不足、緑の不足といった課題に対応しながら、市民が集い、災害時に活用できる場所を作ります。

背景駅周辺の活性化が失われ、地震や洪水のリスクがある中で、避難スペースや緑が不足している地域課題を解決する必要があったから。

  • 貨物駅跡地は沼津駅から西へ1~1.5km、約2.0haの規模
  • 地震時の震度は6弱~6強で、液状化リスクもある
  • 新中川の洪水浸水想定区域に含まれている
  • 周辺の避難スペースが一人2㎡基準に達していない
  • 市民一人あたりの公園面積が全国平均を下回っている
  • 災害時の物資拠点が遠く、中継拠点の補完が必要

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沼津市中心市街地まちづくり戦略 貨 物 駅 跡 地 利 用 基 本 計 画 沼 津 市 令和6年 11 月 -- 1 of 56 -- 目次 第1章 はじめに .............................................................. 1 1.本計画の背景・目的 ...................................................... 1 2.本計画の位置づけ ........................................................ 2 3.本計画策定の流れ ........................................................ 3 第2章 現況と課題 ............................................................ 4 1.地域特性 ................................................................ 4 (1)貨物駅跡地の位置・規模 ............................................... 4 (2)災害の影響........................................................... 5 (3)防災施設等の位置づけ ................................................. 6 (4)緑の配置状況......................................................... 8 2.上位関連計画の整理 ...................................................... 9 (1)沼津市中心市街地まちづくり戦略 ....................................... 9 (2)第2次沼津市緑の基本計画 ............................................ 10 (3)沼津市パークマネジメントプラン ...................................... 12 (4)沼津市公共施設マネジメント計画 ...................................... 14 3.貨物駅跡地周辺の関連事業 ............................................... 15 (1)仮設道路整備事業 .................................................... 15 (2)アンダーパス道路整備事業 ............................................ 16 (3)JR東海道線鉄道高架事業 ............................................ 16 (4)(都)大手町片浜線整備事業 ........................................... 17 4.市民ニーズの把握 ....................................................... 18 (1)市民意見聴取........................................................ 18 (2)市民ニーズ.......................................................... 21 5.現状・課題のまとめ ..................................................... 22 第3章 公園整備の基本的な考え方 ............................................. 24 1.整備コンセプト ......................................................... 24 2.整備方針 ............................................................... 25 3.導入機能の検討 ......................................................... 27 4.災害時の考え方 ......................................................... 36 (1)災害時運用の想定 .................................................... 36 (2)災害時イメージ図 .................................................... 37 (3)災害時のアクセス・物資輸送ルートの想定 .............................. 38 -- 2 of 56 -- 5.平常時の考え方 ......................................................... 40 (1)動線計画............................................................ 40 (2)ゾーニング区分 ...................................................... 41 (3)動線・ゾーニングの変遷 .............................................. 42 (4)平常時イメージ図 .................................................... 44 (4)平常時のアクセス .................................................... 46 第4章 官民連携手法の検討 ................................................... 47 1.官民連携手法 ........................................................... 48 2.管理運営の事業者構成 ................................................... 49 3.民間事業者による管理運営 ............................................... 49 第5章 今後について ......................................................... 50 1.関係者との協力体制の構築 ............................................... 50 2.民間事業者の意向把握 ................................................... 51 3.ハザード対策 ........................................................... 51 4.スケジュール ........................................................... 51 -- 3 of 56 -- 1 第1章 はじめに 1.本計画の背景・目的 本市の中心市街地は、モータリゼーションの進展による都市機能の郊外化等に伴 い、来訪者数や商業売上高の減少、拠点性の低下、スポンジ化の進展などの課題が顕 在化しており、中心市街地の活性化と再生は大きな政策課題となっています。

このような背景から、沼津駅周辺の市街地をヒト中心の魅力ある場所へと再生し、 多くの市民や来訪者が集い、交流し、住まい、回遊する都市の顔として再構築してい くために、本市の中核的事業である鉄道高架事業をはじめとする沼津駅周辺総合整備 事業の本格展開と併せて取り組むべき、まちづくりの施策の方向性を示す「沼津市中 心市街地まちづくり戦略(令和2年3月) (以下、 「まちづくり戦略」という。

)」を策 定しました。 まちづくり戦略策定後、道路空間を活用しパークレットを設置するほか、中央公園 再整備に向けた実証実験トライアルなどが行われるなど、ヒト中心のまちづくりが重 層的に展開されています。 こうした中、鉄道高架事業の事業主体である静岡県は、鉄道施設工事に着手するた め、令和5年3月に東海旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社と工事協定を締 結し、令和5年 10 月に新貨物ターミナルの施設本体工事に着手するほか、令和6年 度に新車両基地の着手が予定されるなど、鉄道高架事業は着実に進展しています。

現在の貨物駅については、新貨物ターミナル整備が完了すると、都市的土地利用が 可能となり、まちづくり戦略の「戦略Ⅱ:拠点機能の立地促進」において、貨物駅跡 地の活用方策として、防災公園整備の検討が位置付けられています。 自然災害に目を向けてみると、近年、熊本地震や能登半島沖地震など、大規模地震 が発生しており、甚大な被害が生じています。

大規模地震等の際、公園は避難地、火 災の延焼防、仮設住宅用地、自衛隊やボランティアによる救済活動などの復旧活動の 拠点として有効に機能したことが、高く評価されており、防災機能を有することも強 く要請されています。 こうした背景をもとに、本計画はまちづくり戦略や緑の基本計画など上位計画に位 置付けられた公園の役割、また、市民をはじめとする多様な関係者の意見やまちづく り戦略会議等における議論を踏まえて、災害時には避難地・防災拠点として、平常時 には憩い・にぎわいの場としての利用を目指し、公園整備のコンセプトや方針など、 貨物駅跡地利用の基本的な考え方を示すものです。

-- 4 of 56 -- 2 2.本計画の位置づけ 本計画は、上位計画と整合を図りつつ、まちづくり戦略や緑の基本計画の位置付 けを踏まえて、公園整備の基本的な考え方を示したものです。 今後、本計画をもとに、実施設計、公園整備へと進めていきます。 沼津市中心市街地まちづくり戦略 戦略Ⅰ: ヒト中心の公 共空間の創出 第5次沼津市総合計画 第2次沼津市都市計画マスタープラン 沼津市立地適正化計画 沼津市中心市街地まちづくり計画 沼津市まちなか居住促進計画 貨物駅跡地利用基本計画 戦略Ⅱ: 拠点機能の 立地促進 戦略Ⅲ: まちなか居住 の促進と市街 地環境の向上 戦略Ⅳ: 周辺地域資源 との連携 【関連計画】 ・第2次沼津市緑の基本計画 ・沼津市パークマネジメントプラン ・沼津市公共施設マネジメント計画 ・沼津市地域防災計画 計画の具体化 整合・反映 沼津市中心市街地 まちづくり戦略会議WG 実施設計 公園整備 -- 5 of 56 -- 3 3.本計画策定の流れ 貨物駅跡地利用については、有識者や市民、商工事業者、行政機関で構成されるまちづ くり戦略会議等で検討を行いました。

さらに、地域住民をはじめ、中高生、子育て団体など多様な関係者とワークショップを 開催するほか、幅広く意見を聴取するためアンケートを行い、多方面から意見を取り入 れ、以下の過程を経て、本計画を策定します。 年度 検討過程 令和3年度 令和4年度 令和5年度 令和6年度 貨物駅跡地利用基本計画 策定・公表(※予定) 9月 22 日「ワークショップ」 8月4日「第4回 新たな都市機能導入WG」 9月 20 日「ワークショップ」 9月 23 日「ワークショップ」 10 月 17 日「ワークショップ」 5月 30 日「第 10 回 新たな都市機能導入WG」 11 月 24 日「第6回 新たな都市機能導入WG」 3月 27 日「第9回 新たな都市機能導入WG」 10 月 19 日「第8回 新たな都市機能導入WG」 6月3日「第7回 新たな都市機能導入WG」 アンケート 7月 17 日「第 14 回 まちづくり戦略会議」 パブリック コメント -- 6 of 56 -- 4 第2章 現況と課題 1.地域特性 (1)貨物駅跡地の位置・規模 貨物駅跡地(以下、「本地区」という。

)は、沼津駅から西へ約 1.0~1.5km の距離 に位置しており、規模は約 2.0ha です。 本地区周辺は、準工業地域、工業専用地域、第二種中高層専用地域となっており、 工場や物流倉庫が多く隣接するほか、西側の片浜地区には、戸建てを中心とする閑静 な住宅地が広がっています。 現状は、敷地北側にJR東海道本線が走っており、敷地の両端に踏切が位置してい ますが、沼津駅周辺総合整備事業により、鉄道が高架することで、南北方向の交通が 円滑化するとともに、鉄道高架事業完了後、鉄道高架沿いに都市計画道路大手町片浜 線が整備されるため、沼津駅周辺へのアクセス性が高まります。

■現貨物駅跡地位置図 -- 7 of 56 -- 5 (2)災害の影響 ① 地震・津波 本地区周辺の地震の震度は6弱〜6強と想定されており、周辺には戸建て住宅を中 心とした住宅地が広がっているため、倒壊や火災の可能性があります。 また、本地区周辺は津波の想定はありませんが、液状化のリスクがあります。

■県第4次地震被害想定 地震・津波ハザードマップ 沼津市 ※静岡県が南海トラフ沿いで発生する地震に備え策定した地震被害想定 ② 洪水ハザード(新中川) 本地区周辺は、新中川が氾濫した場合の洪水浸水想定区域に予測されており、浸水 深 0.3m未満となっています。 本地区の西側の片浜地区では 3.0m未満のエリアもあります。

■新中川洪水ハザードマップ ※想定し得る最大規模の降雨に伴う洪水(レベル2)により氾濫した場合の浸水予測 現貨物駅跡地の位置 現貨物駅跡 地の位置 -- 8 of 56 -- 6 (3)防災施設等の位置づけ ① 避難地及び避難路 本地区周辺では、片浜中学校や第一中学校等が避難地に指定されるとともに、JR 東海道本線の北側に立地する明電舎が広域避難地に指定されています。

また、本地区 の東側に位置するする市道 01020 号線は幹線避難路として位置づけられており、広 域避難地への避難路となっています。 本地区周辺において、避難地など防災施設が指定されていますが、避難の際、必要 となる一人あたりの避難スペースの基準となる2㎡が確保できていない状況であり、 避難圏域人口に対し避難スペースが不足しているため、新たな避難スペースの確保が 求められます。

■避難地・避難路の指定状況 種別 定義 避難地 避難地 災害の危険から緊急的に避難し、身の安全を守るための場所 広域避難地 地震後に発生した火災の延焼などにより、避難地に危険が迫っ てきた場合に避難する避難地 避難所 地震などの大規模災害時に自宅が倒壊・滅失等した方が一時的 に生活する場所で、災害が発生した後に開設されるもの 避難路 避難路 避難地から広域避難地へ住民を迅速・安全に避難させるための 道路 幹線避難路 避難地から広域避難地へ接続するための道路 貨物駅跡地の 位置 第一中学校 片浜中学校 片浜北公園 ※現状広域避難地でない 明電舎 片浜小学校 市道01020号線 -- 9 of 56 -- 7 ② 物資の中継拠点 大規模災害等の発生後では、被災者等に対する物資供給のため、静岡県広域受援計 画において、沼津駅北側の「キラメッセぬまづ」が広域物資輸送拠点に位置付けられ ています。

キラメッセぬまづで外から物資を受け入れ、中継拠点にて荷を捌き、各地区に配分 する流れとなります。 中継拠点は市内に5か所あり、本地区周辺はららぽーと沼津や香貫駐車場が中継拠 点となっていますが、いずれも距離があるため、中継拠点を補完する物資拠点が求め られます。 ■中継拠点の位置 集積場所 配分対象地区 対象地区人口 1 市営香貫駐車場 第一 第二 第三 第四 41,821 人 2 市立高校 第五 金岡 大岡 78,343 人 3 ららぽーと沼津 片浜 原 33,589 人 4 IHI運搬機械 愛鷹 浮島 20,726 人 5 香貫小学校 大平 静浦 内浦 西浦 戸田 14,134 人 現貨物駅跡地 の位置 ららぽーと 沼津 市立高校 香貫駐車場 香貫小学校 キラメッセぬまづ -- 10 of 56 -- 8 (4)緑の配置状況 本地区周辺は、沼津駅周辺と同等の人口密度となっていますが、沼津駅周辺と比較 すると、緑の配置が少ない状況となっています。

また、本市の市民一人あたりの面積 は、6.93 ㎡/人となっており、全国平均の 10.60 ㎡/人及び静岡県内における平均の 9.60 ㎡/人を下回っています。 ■緑の配置状況 ■都市公園等の市民一人あたりの面積 (出典:第2次沼津の緑の基本計画) 沼津駅 -- 11 of 56 -- 9 2.上位関連計画の整理 (1)沼津市中心市街地まちづくり戦略 本地区への都市機能導入は、まちづくり戦略の「戦略Ⅱ:拠点機能の立地促進」に おいて、「貨物駅跡地の活用方策」として位置づけられています。

本地区の立地特性から、緑や潤いの確保、防災性の強化など、市街地環境の向上を 図るために、防災公園の整備を検討することとしています。 ■沼津市中心市街地まちづくり戦略における「貨物駅跡地の活用方策」の位置づけ 〈検討すべき都市機能〉 ・立地特性を踏まえ、貨物駅跡地の活用方策としては、緑や潤いの確保、防災性の強化など、 市街地環境の向上を図る視点が重要と考えられます。

・このようなことから、まずは防災公園の整備を検討します。 【検討の視点】 〈市街地環境の向上〉 ・貨物駅跡地は、準工業地域に位置していますが、その西側は第二種中高層住居専用地域と なっています。そのため、周囲には工場や物流倉庫が多く立地する一方、隣接する西側の 片浜地区には、戸建てを中心とする閑静な住宅地が広がっています。

・住宅地を含めた周辺には公園や緑が少なく、市街地としての潤いや憩いの空間が不足して います。防災面でも、東海道本線の北側には防災公園である片浜北公園がありますが、南 側にはまとまった空地がなく、災害時の活動拠点が不足しています。 ・このようなことから、貨物駅跡地の活用方策として、まずは防災公園の整備を検討します。

・これにより、地域に不足する緑に触れ合う施設を確保するとともに、東海道本線以南に広 域避難地が不足する状況を改善することができます。また、(都)大手町片浜線の整備と も相まって、公園整備による緑や潤いの確保と、街路整備による駅アクセス性の向上とが 同時に図られ、片浜地区の住宅地など周辺のエリア価値の向上が期待できます。

-- 12 of 56 -- 10 (2)第2次沼津市緑の基本計画 本市では、緑地の保全及び緑化の推進に関して目標・施策等を定める「第2次沼津 市緑の基本計画」を策定しており、更なる公園整備の推進や民間活力導入、維持管理 等における多様な主体との連携などを施策として位置づけています。

本地区は、「市民ニーズや将来の都市像を勘案し、公園整備に向けた検討を行い、 有効な土地利用を図る」方針を定めています。 計画期間 令和3年度~令和12年度 緑の将来像 緑とともに、魅力あふれる沼津の暮らし 基本方針 基本方針1 まもる緑 ~豊かな自然環境の保全と活用~ 基本方針2 つくる緑 ~社会情勢を踏まえた緑地空間の整備~ 基本方針3 つかう緑 ~多様な主体による緑地空間の利活用~ 基本方針4 育てる緑 ~協働による良好な緑地空間の維持管理~ 将 来 像 を 実 現 す る た め の 施 策 ( 関 連 事 項 の 抜 粋 ) 基 本 方 針 2 の 施 策 (1)都市公園等の充実・見直し ①都市公園・都市計画公園の整備 ・本市の市民一人あたりの公園面積は、全国・静岡県内ともに平均値を下 回っている ・各地域の将来人口に対する必要量や市民ニーズ等を勘案し、必要となる 公園機能の見直しを進める (2)各種主体との連携による緑地空間の整備 ①各種事業と関連した緑地空間の整備 ・緑化重点地区における取組を推進するとともに、 「沼津駅周辺総合整備事 業」、「土地区画整理事業」等の各種事業と整合を図った取組を推進 ②民間活力の導入 ・設置管理許可制度やPark-PFIなどの制度を活用した、民間事業者等によ る都市公園等の施設整備・管理運営を伴う収益事業の導入を推進 ④ユニバーサルデザインの推進 -- 13 of 56 -- 11 基 本 方 針 3 の 施 策 (2)民間事業者等の取組支援 ①都市公園の管理運営に関する官民連携 ・都市公園を活用する民間事業者等が活用によって得た収益の一部を、維 持管理・運営管理の財源として還元できる取組を促進 ②事業提案・アイデアの募集 ・民間事業者等に緑地空間の維持管理・運営への事業参画を積極的に呼び 掛けるとともに、事業提案やアイデアを活かし、魅力増進を図る (3)多様な主体との連携 ①様々な事業主体と連携した施策の展開 ・まちづくり、防災、子育て、スポーツ、学校教育、社会福祉、健康など本 市の各種事業と連携した緑地空間の維持管理や管理運営を促進し、本市 全体の活性化に繋がる整備や利活用に取り組む ②パークマネジメントを推進する体制の充実 ・地元自治会、民間事業者等との連携を図るとともに、より効果的な利活 用に繋がるよう庁内関係課と調整を行い、パークマネジメントを展開す る体制の充実を図る -- 14 of 56 -- 12 (3)沼津市パークマネジメントプラン 本市では、沼津市が抱える公園の維持管理に関する課題に対応していくことを目指 し、指針となる方針と取組内容をまとめた「沼津市パークマネジメントプラン」を策 定しており、様々な主体の参加・連携により公園緑地を使いこなし、都市の魅力向上 に取り組むことを推進しています。

策定年 平成30年4月 目 指 す べ き 公 園 緑 地の姿 公園緑地からはじめる 魅力あふれる沼津の暮らし ・楽しく使いこなせる公園緑地 ・みんなの舞台となる公園緑地 パ ー ク マ ネ ジ メ ン ト の 3 つ の視点 視点A 年間を通したにぎわい・交流を目指した集客力のあるパークマネジメント 視点B 子どもから高齢者まで様々な世代が利用したくなるパークマネジメント 視点C 地域コミュ二ティによる柔軟で楽しいパークマネジメント 展開方針 展開方針1 多様な活動が気軽にできる仕組みづくり ①パークマネジメントガイドの作成 ②簡易な公園緑地利用申請方法の確立 展開方針2 地域コミュニティとの協働によるパークマネジメントの推進 ①維持管理・運営管理に関する地域への権限委譲の仕組み検討 ②「公園別プラン」の作成 展開方針3 公園緑地の魅力を引き出す民間の取り組み支援 ・市民や事業者が公園緑地を活用しやすい環境を整えるとともに、魅力的な維持 管理・運営管理につながる収益事業を支援 ①パークマルシェ認定制度の創出 ②地域や公園緑地のサービス向上に貢献する収益事業の支援 ③事業者からの事業提案・アイデアの募集 展開方針4 市民主体のパークマネジメントのサポート体制づくり ①パークマネジメント相談窓口の機能強化 ②公園緑地人材バンクづくり ③シンポジウム・講演会の開催 展開方針5 パークマネジメントに関する情報発信の充実 ①パークマネジメントに関する支援情報・活動内容のPR ②パークマネジメントネットワークの構築 ③公共施設などの情報発信拠点づくり -- 15 of 56 -- 13 展開方針6 パークマネジメントの可能性を広げるための連携 ①パークマネジメントを促進する施設整備・改修の推進 ・公園緑地利用者や地域コミュニティが求めるパークマネジメントを実 現するために、空間や施設の整備・改修が必要だと判断した場合は、 ハードとソフトを一体的に考え、公園緑地施設の整備・改修を進める ②様々な事業主体と連携した施策の展開 ・子育て、スポーツ、学校教育、社会福祉、まちづくり、防災など本市 の各種事業において、公園緑地の維持管理・運営管理と十分に連携を 行い、本市全体の活性化につながるようなハード及びソフト整備を進 める -- 16 of 56 -- 14 (4)沼津市公共施設マネジメント計画 本市では、公共施設等の老朽化対策等の課題を受け、公共施設の最適化に取り組み、 中期的な経費を軽減・平準化するための基本的な方針手法を定める「沼津市公共施設 マネジメント計画」を策定しています。

公共施設等全体としては、新規抑制や統廃合、複合化等により施設総量の縮減を図 るとともに、長寿命化により、トータルコストの縮減や平準化を図ることとしていま す。 都市公園においては、公民連携、適切な維持管理等に取り組むこととしています。 策定年 平成29年3月(令和4年3月改訂) 基本原則 サービスの最適化 ・公共施設等の機能・サービスについて、市民の利用需要や民間サービスの 充足状況などの変化を踏まえた見直しを行い、本市が公共として担うべき 役割や水準に応じた、維持、拡充、縮小を行う ハードの最適化 ・公共施設等について、市のまちづくりや広域連携などの視点から立地を見 直し、効率的な再配置を進めるとともに、安心して快適に利用できるよう、 適切な整備と維持管理を行う コストの最適化 ・将来にわたって、必要な公共サービスを市民にとって満足な形で提供でき るよう、公共施設等に係る経費を削減するとともに、廃止した施設の売却 などによる歳入の確保に取り組む 基本方針 (1)新規抑制 (2)統廃合 (3)複合化・多機能化 (4)代替サービスの提供 (5)広域連携 (6)公民連携 (7)受益者負担の適正化 (8)適切な維持管理 (9)長寿命化 (10)高性能化 (11)資産の有効活用 施 設 類 型 ご と の 管 理 に 関 す る 基 本 的な方針 〇都市公園の基本的な方針 ・必要箇所の修繕に合わせて重防食塗装による遊具の塗替や管理道路の改修 を行い、施設の長寿命化に取り組む ・市民や利用者の意見を伺いながらパークマネジメント計画に基づき、使い やすく魅力のある都市公園にしていく 〇主な取り組み手法 ・公民連携、適切な維持管理、長寿命化、高性能化 -- 17 of 56 -- 15 3.貨物駅跡地周辺の関連事業 本地区周辺では、鉄道高架事業や付帯する周辺道路の仮設・アンダーパス工事が予 定されています。

(1)仮設道路整備事業 貨物駅跡地の東側に接続する市道 01020 号線は、現状と同じ位置にてアンダーパ ス化が予定されており、その前段として仮設道路整備事業が予定されています。 仮設道路は、アンダーパス工事が完了するまで、使用することになり、この間、本 地区の東側の一部エリアは利用できません。

また、本地区北側に整備される都市計画道路大手町片浜線用地は、鉄道の仮線用地 として使用されます。 ■仮設道路整備事業完了後のイメージ図 【東側】 仮設道路(市道01020号線アンダーパス化が進行) 【北側】 大手町片浜線用地を仮線用地として使用し高架構造物を築造する 使用できない -- 18 of 56 -- 16 (2)アンダーパス道路整備事業 市道 01020 号線のアンダーパスに伴い、本地区へのアクセスはアンダーパスの西 側に整備される側道となります。

なお、本側道は将来的に都市計画道路大手町方浜線に接続されることとなります が、都市計画道路大手町片浜線整備までは行き止まり道路となります。 本地区北側の都市計画道路大手町片浜線用地は仮線用地として、引き続き使用され ます。 ■アンダーパス道路整備事業完了後のイメージ図 (3)JR東海道線鉄道高架事業 JR東海道線高架事業は、仮線道路整備事業やアンダーパス道路整備事業と並行し て進み、令和 23 年度完了予定となっています。

【東側】 市道01020号線完成 【北側】 大手町片浜線用地を仮線用地として使用し高架工事を行う -- 19 of 56 -- 17 (4)(都)大手町片浜線整備事業 JR東海道線鉄道高架事業が完了次第、(都)大手町片浜線整備事業が予定されて おり、完成後は沼津駅周辺と片浜地区が接続され、東西へのアクセス利便性が高まり ます。

また、市道 01020 号線側道の行き止まりも解消されます。 ■JR 東海道線鉄

公式資料(PDF)

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