計画景観計画
この計画はどんな計画か
沼津市全体の街並みを、市民・事業者・行政で力を合わせて美しく整えていくための計画
市の目標沼津市全域で、建物の色や形、看板など街の景観を守るルールを決めて、より良い街並みをつくること。特に駅前や港周辺など5つの重要な地区では、より力を入れて景観を整える予定です。
施策・取り組み
個別の事業をすべて見る(39件)
- 沼津市景観基本構想
- 沼津市景観計画
- 沼津市景観条例
- 沼津駅周辺総合整備事業
- 沼津市都市空間デザインガイドライン
- 地区計画
- 建築協定
- 緑地協定
- 風致地区
- 保安林
- 地区コミュニティ推進委員会
- 森林整備活動
- 狩野川クリーンアップ大作戦
- 沼津ホタルまつり
- プチャーチンロード
- 白隠の里
- 大瀬まつり
- 景観まちづくり学習
- ぬまづの宝100選
- 金岡の宝50選
- リノベーションまちづくり
- かのがわ風のテラス
- 無電柱化
- 沼津市中心市街地まちづくり戦略
- 沼津港みなとまちづくり推進計画
- ふじのくに色彩デザイン方針
- 景観資源を活かしたイベント
- 自然環境の保全活動
- 地域の歴史を伝える活動
- 身近な空間の清掃や緑化
- 景観に配慮した屋外広告物掲出
- 景観まちづくり団体の登録認定制度
- 専門家派遣
- 活動の場の創出
- 活動の発表機会の創出
- 出前講座
- 学校授業における景観学習
- 官民連携による公共空間づくり
- 景観形成協議会の設置検討
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各章の内容をAIが市民向けに要約しています(公式PDFの本文に基づく参考情報)。図表・正確な原文は各章のPDFでご確認ください。
沼津市景観計画変更の経緯PDF 0.1MB
沼津市の景観(街の見た目)を守り良くするための計画の変更経緯を記しています。2004年に国が「景観法」を制定してから、沼津市はこれに基づいて景観計画を作成し、その後も何度も改良してきました。
- 国が2004年に「景観法」を制定、2005年に全面施行
- 沼津市の景観計画は2010年12月に策定、翌年4月施行
- 2010年以来、5回の計画変更を実施
- 重点地区は当初の2地区から5地区に段階的に拡大
- 再生可能エネルギー施設への対応を2021年に追加
- 眺望点「鮎壺の滝」を2025年8月に追加
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「沼津市景観計画」変更の経緯 年月 内容 詳細 H16.6 「景観法」制定 ・H17.6 全面施行 H19.4 沼津市が「景観行政団体」となる H22.6 「沼津市景観条例」公布 ・H25.4 全面施行 H22.12 「沼津市景観基本構想」策定 「沼津市都市景観形成ガイドプラン」 (S63.3)改訂 H22.12 「沼津市景観計画」策定 ・重点地区:①沼津駅周辺地区、②白隠のみち地区 ・H23.4 施行 H25.12 「沼津市景観計画」変更(1 回目) ・重点地区追加:③沼津港周辺地区 ・H26.4 施行 H27.2 「沼津市景観計画」変更(2 回目) ・重点地区追加:④原駅前地区、⑤戸田港周辺地区 ・H27.4 施行 H29.1 「第2次沼津市都市計画マスタープラン」 策定 R2.3 「沼津市中心市街地まちづくり戦略」策定 R2.9 「沼津市景観等と再生可能エネルギー発電 事業との調和に関する条例」公布 R3.4 「沼津市景観計画」変更(3 回目) ・再生可能エネルギー発電施設に関する内容追加 ・R3.4 施行 R3.4 ~ 「沼津市景観審議会」にて4回目の「沼津市 景観計画」変更の審議開始 R4.6 「沼津市都市空間デザインガイドライン」 策定 R6.4 「沼津市景観計画」変更(4 回目) ・重点地区①のエリア見直し、景観形成方針の見直 し、眺望点・眺望ルートの設定、景観重要公共施 設の指定など R7.8 「沼津市景観計画」変更(5 回目) ・眺望点追加 眺望点として「鮎壺の滝」を追加 -- 1 of 1 --
令和7年改訂版 沼津市景観計画PDF 8.6MB
沼津市は富士山や駿河湾などの豊かな自然に恵まれた地域で、歴史的な建造物や文化が数多く残されています。この章では、そうした沼津市の景観の特徴を整理し、良好な景観を保ち活かしていくための計画について説明しています。
背景景観に関する法律が制定されたことで、沼津市でも良好な景観形成に向けた計画を策定する必要が生じた。
- 富士山、駿河湾、市街地が一体となった景観が沼津の特徴
- 県内随一の長さの海岸線がサイクリストに親しまれている
- 狩野川は市街地の広大なオープンスペースで市民に親しまれている
- 沼津御用邸や松城家住宅など国の指定を受けた歴史的建造物がある
- 沼津垣は江戸時代から続く本市の代表的な景観資源である
- 北山の棚田は『日本の棚田百選』に認定されている
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沼津市景観計画 平成22年12月 策定 令和 7年 8月 改定 沼津市 開発指導課 -- 1 of 163 -- -- 2 of 163 -- 目 次 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1)景観計画策定の背景と目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2) 景観計画におけるSDGs ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3)計画の位置づけ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 1 沼津市の景観の特徴と課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 1)広域レベルでみた景観の特徴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 2)市域レベルでみた景観の特徴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 2 景観計画区域等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 1)景観計画区域 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 2)景観形成重点地区 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 3 良好な景観の形成に関する方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 1)景観形成方針の構成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 2)市域の景観形成方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 3)景観形成重点地区の景観形成方針 ・・・・・・・・・・・・・・・ 32 4)眺望景観の保全方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 54 4 景観形成のための行為の制限 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 65 1)届出対象行為 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 65 2)良好な景観の形成のための基準 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 72 5 景観重要建造物・景観重要樹木 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 131 1)景観重要建造物の指定の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 131 2)景観重要樹木の指定の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 132 6 景観重要公共施設 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 133 1)景観重要公共施設の指定の方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 133 2)景観重要公共施設の指定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 137 7 屋外広告物の表示及び掲出する物件の設置に関する事項 ・・・・・・ 146 1)基本的な考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 146 2)市全体の屋外広告物の景観配慮の方針 ・・・・・・・・・・・・・ 147 -- 3 of 163 -- 8 景観形成の推進について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 148 1)市民・事業者・行政の役割 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 148 2)協働による景観形成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 149 3)景観計画の進行管理と見直し ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 152 用語解説 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 153 -- 4 of 163 -- 1 はじめに 1)景観計画策定の背景と目的 沼津市は伊豆半島のつけ根に位置し、富士山や香貫山山系などの山々をはじめ、駿河湾や市街地 を流れる狩野川、茶畑やみかん畑など良好な自然景観に恵まれています。
また、御用邸記念公園や旧東海道の道筋、あるいは寺社なども多く存在し、市域全体に歴史の面 影を感じさせる要素が多く残されています。 市街地においては、戦後、戦災復興土地区画整理事業等が進められ、特に昭和 28 年のアーケード 街の整備と美観地区の指定は本市の景観づくりの第一歩でありました。
その後、市街地の発展とと もに地域ごとに様々な特徴が見られるようになり、また、現在では沼津駅付近鉄道高架事業を初め とする沼津駅周辺総合整備事業が推進されるなど、まち並み景観は今後も変化を続けていくことが 想定され、より美しい市域を形成していくための新たな施策の展開が求められるようになりました。
このような状況の中、景観に関する初の総合的な法律として「景観法」が平成 16 年に制定され、 平成 17 年 6 月に全面施行されました。「景観法」は、美しく風格のある国土の形成、潤いのある豊 かな生活環境の創造などを目的に、国・地方公共団体・事業者・住民の責務を明確にするとともに、 自治体ごとの独自の景観施策に対する法的支援を行うものです。
これを受けて、本市では平成 19 年 4 月に県知事同意を得て、景観法に基づく「景観行政団体」と なり、良好な景観形成に向けて、景観まちづくりの方向性を示した「沼津市景観基本構想」と、本 構想を実現するため「沼津市景観計画」を策定しました。「沼津市景観計画」は、景観法第 8 条に基 づく計画であり、より良好で潤いのある景観づくりを、市民、事業者、行政で進めていくための計 画となるものです。
その後、景観をとりまく社会の変化や、本市のまちづくりの動きと連動させ、地域の良好な景観 形成を推進し、市内外に周知するため、計画の一部を変更することとしました。 -- 5 of 163 -- 2 2)景観計画におけるSDGs 地方自治体においても持続可能なまちづくりに向けたSDGsの達成に向けた具体的な取組が 求められています。
本計画は、SDGsの 17 の目標のうち「⑪住み続けられるまちづくりを」、「⑮陸の豊かさも守 ろう」及び「⑰パートナーシップで目標を達成しよう」と深く関わるものとして、自然や文化など、 本市の多様な景観を市民・事業者・行政の協働によって保全・活用し、人口減少などの地域の社会 課題と世界的な環境課題を解決し、住み続けられる美しいまちづくりを目指します。
3)計画の位置づけ ・本計画は、景観法(平成 16 年 6 月 18 日法律第 110 号)第 8 条の規定に基づく法定計画であ り、この法を活用するために必要となる計画です。 ・また、昭和 63 年 3 月の沼津市都市景観形成ガイドプランを改訂した「沼津市景観基本構想」 (平成 22 年 12 月)に基づき作成しました。
・さらに、本計画を適切に運用していくため、景観法で求められる委任事項などを定める条例 として、沼津市景観条例(平成 22 年 6 月 28 日条例第 17 号)を制定しました。 整合 国 景観法 県 新静岡県景観形成 ガイドプラン 市 沼津市総合計画 部門別計画 ・都市計画マスタープラン ・緑の基本計画 等の各種計画 沼津市景観基本構想 即する 即する 整合 整合 沼津市景観計画 沼津市景観条例 整合 即する 即する 基づく ・沼津市中心市街地まちづ くり戦略 ・沼津市都市空間デザイン ガイドライン 即する -- 6 of 163 -- 3 1 沼津市の景観の特徴と課題 1)広域レベルでみた景観の特徴 広域的な観点から本市の景観を見ると、次のような特性があります。
① 海と山に囲まれた県東部の中心的なまち 本市は、首都圏より約 100km に位置する、静岡県東部の中心都市であり、伊豆半島の入口となっ ています。日本一高い富士山を望み、日本一深い駿河湾に面した自然豊かな土地であり、貴重な景 観は伊豆半島ジオパーク(ぬまづの宝 100 選(以下 100 選という)No.5)のジオサイトに指定され ています。
駿河湾は、「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟(平成 28 年)し、市内においては、波が穏やか で透明度が高い海が広がっていることから、海の幸やマリンレジャーを楽しみに多くの人が訪れ、 賑わいをつくっています。また、駿河湾を囲むように位置する市域や県内随一の長さの海岸線など、 変化に富んだ地形は、海越しの富士山だけでなく、海を眺めたり、海上から陸を眺めたりと、視点 の違いを楽しむことができ、観光客やサイクリストを惹きつける魅力となっています。
市域の北には富士山を仰ぐ愛鷹山(100 選 No.2)南麓が広がり、南には達磨山(100 選 No.19)を 最高峰に急傾斜面の山々が連なっています。「沼津アルプス」(100 選 No.21)は、駅から登山口が近 く、低山ながら本格的な登山を楽しめる山として人気があります。 特に、香貫山からの眺望に代表されるように、駿河湾と富士山、そして市街地が一体となった景 観は沼津の特徴であり、豊かな自然とまちの賑わいとの調和を感じることができます。
② 交通の要衝として発展したまち 江戸時代には、東海道が本市を東西に横断し、市内には宿場が2箇所設置され、全国から多くの 人が訪れ、賑わいを見せていたことがうかがえます。 明治時代に東海道本線が開通し、沼津駅が開業すると、観光需要の創出、工業や商業の発展と、 まちは大きく変化し、鉄道は本市の発展に大きく寄与しました。
また、国道1号、東名高速道路、 新東名高速道路の整備により、東西の交通の要衝として発展してきました。 さらに、狩野川河口に所在する沼津港は、地域振興のため重要な役割を果たすことが期待される 港湾として、国に、「指定地域振興重要港湾」として指定(平成 12 年)されています。 ③ 富士山の優れた眺望に恵まれたまち 南部地域から望む海越しの富士山をはじめ、市内各所から世界文化遺産の富士山を眺めることが できます。
各地域の素晴らしい景観と一体となった富士山の眺望は、それぞれ個性があり、市民に とって身近な景観となっています。 -- 7 of 163 -- 4 図:広域レベルでみた沼津市の景観 ※富士山(平成 25 年世界文化遺産認定) ※伊豆半島ジオパーク(平成 24 年日本ジオパーク認定・ 平成 30 年ユネスコ世界ジオパーク認定) ※駿河湾(平成 28 年世界で最も美しい湾クラブ」加盟) -- 8 of 163 -- 5 2)市域レベルでみた景観の特徴 本市は、山地、丘陵地、海岸などの様々な地形と、その上で営まれている土地利用や活動などに よって、さまざまな景観が形成されています。
〔1〕駿河湾や伊豆半島の豊かな自然景観 【景観特性】 ○多様な富士山の眺望(100 選 No.22) ・市内各所で世界文化遺産である富士山の眺望を楽しむこ とができます。市街地、駿河湾、富士山が同時に一望でき る「香貫山」、海岸沿いの松林越しに富士山を眺めること ができる「千本浜」、そして駿河湾越しに富士山を眺める ことができる「大瀬崎」(100 選 No.11)など、地域によっ てそれぞれ異なる表情の富士山を眺めることができます。
○変化に富んだ海岸線と全国有数の美しい海(100 選 No.23) ・沼津港から富士市にかけての海岸線は、約 10km に連なる 「千本松原」(100 選 No.18)と長大な弓なりの海岸が特徴 で、富士山を背にした白砂青松の景観地として親しまれて います。 ・沼津港から静浦にかけての海岸線は、松林や砂浜が続き、 冬の晴れた日には水平線に夕日が反射して達磨のように 見える「ダルマ夕日」(100 選 No.20、63 ページに再掲)を見ることができます。
・静浦から戸田にかけての海岸線は、大部分は崖が海に迫っており、大瀬崎(100 選 No.11)や御 浜岬の砂嘴(100 選 No.29)、江浦湾・内浦湾のリアス海岸(100 選 No.17)など、淡島(100 選 No.4)のほか小島、岩礁の景観と重なり、独特な景観を形成しています。
ほぼ全域が「富士箱 根伊豆国立公園」に指定されています。 ・県内随一の長さを誇る海岸線は地形の変化に富み、富士山と駿河湾が織りなす優れた風景を眺 められるポイントが多いことから、サイクリストに親しまれています。 ・「らららサンビーチ」(100 選 No.93)や「大瀬海水浴場」など、市内の海水浴場は非常に透明度 が高く、良好な水質となっているため、海水浴やマリンスポーツなどにより賑わいのある景観 が形成されています。
・「井田の明神池」は、海のそばのクロマツ林が印象的な池で、四季の花を楽しながら散策できま 桜と富士山 内浦湾 -- 9 of 163 -- 6 す。 ・本市から駿河湾を隔てて富士市や静岡市を眺めることができるように、口野放水路のあたりを 境に、市内において駿河湾を隔てて互いに「見る・見られる」の関係があります。
○狩野川などの河川・湖沼の景観 ・狩野川(100 選 No.13)は、市街地の広大なオープンスペー スであり、都会的でありながら自然を感じることができる本 市の中心市街地を特徴付けています。階段堤や緑地として整 備された河川敷は、憩いの場やイベントの会場などとして市 民に親しまれ、賑わいのある景観が形成されています。
・「狩野川遊歩道」は、水辺や対岸のまち並みを見ながら、散 歩、ジョギング、サイクリングを楽しむ人の姿が見られます。 ・市のシンボルでもあるアーチ形の「御成橋」(100 選 No.34)、「沼津垣」(100 選 No.70)をモチ ーフにした高欄の「永代橋」、市街地の景観との調和に配慮した「あゆみ橋」など、色々な橋と 狩野川(100 選 No.13)の風景が見られます。
・黄瀬川は、台地を穿つ小峡谷を形成し、河岸急斜面の樹林も特徴の一つです。特に、 「鮎壺の滝」 (100 選 No.3)は住宅地にありながら、滝や溶岩、富士山が一体となった自然豊かな風景を見 ることができます。 ・沼川は、春は菜の花や桜並木、夏は木々の緑を楽しみながら散策することができ、市民に親し まれています。
・門池(100 選 No.12)は、公園として整備されており、遊歩道を歩きながら美しい水辺や富士山 を眺めることができます。桜や紅葉の見頃、イベント時には多くの人が集まります。 ・2022 年 10 月に世界かんがい施設遺産に指定された「香貫用水」(一部通称「内膳堀」)は、17 世紀初期に植田内膳によって建設された農業用水路で、香貫地区の水不足を解消し、 「香貫二千 石」といわれた農業発展の礎となり、現在も地域の人々に親しまれています。
○香貫山や愛鷹山などの里山の景観 ・北部の愛鷹山(100 選 No.2)、南部の達磨山山系、香貫山 からはじまる沼津アルプス(100 選 No.21)など、特徴ある 緑豊かな山々は、本市のまち並み景観の背景として重要な 要素となっています。 ・香貫山からは、富士山と駿河湾、市街地を一望できるとと もに、沼津市や富士市などの市街地の美しい夜景を楽しむ ことができます。
・愛鷹山(100 選 No.2)の南麓は、比較的緩やかな地形で、茶畑や畑地のほか、住宅地、ゴルフ 狩野川 香貫山の紅葉 -- 10 of 163 -- 7 場、大規模な工場や工業団地など、人々が自然と寄り添いながらつくりあげてきた風景が見ら れます。 ・「愛鷹運動公園・広域公園」(100 選 No.1)は、森の自然を活かした公園で、スポーツやレクリ エーションの拠点や四季折々の景観を楽しむことができる憩いの場となっています。
また、駿 河湾の眺望とともに、沼津市街地の美しい夜景を楽しむこともできます。 ・西浦では、海を望む斜面を上るようにみかん畑が広がっています。駿河湾と富士山、みかん畑 が一体となった眺めは、本市を代表する景観のひとつです。 ・北山(戸田地区)の棚田(100 選 No.14)は、城壁を思わせるような石積みの段が続き、「日本 の棚田百選」に認定されています。
○浮島などの田園・湿地の景観 ・浮島地区は、貴重な湿地帯の自然環境が保全されるととも に、田園風景が広がっています。休耕田を活用した地元団 体等の取組により、春先は菜の花畑、夏はひまわり畑を楽 しむことができます。(100 選 No.7) ・大平地区は、三方を山に囲まれた田園地帯で、秋にはたわわ に実った稲穂の黄色に染まった田んぼが一面に広がります。
・井田地区では、集落の中に田園が広がり、休耕田を活用した地元団体等の取組により、春先に は鮮やかな菜の花畑が来訪者を迎えてくれます。(100 選 No.6) 【課題】 ・眺望景観を楽しむ視点場の確保、その周辺の維持管理 ・海岸、河川、森林、農地などの自然環境の維持管理 ・建築物や工作物の新設・改修、開発行為等における自然景観への配慮 ・駿河湾を隔てた市内における、良好な対岸の景観形成 浮島の田園風景 -- 11 of 163 -- 8 〔2〕宿場町や別荘地として栄えた歴史・文化の景観 【景観特性】 ○地域の歴史を伝える景観資源 ・北条氏(小田原北条氏)ゆかりの地として、「興国寺城跡」 (国史跡 平成 7 年指定、100 選 No.38)、「長浜城跡」(国史 跡 昭和 63 年指定、100 選 No.50)といった戦国時代に思い を馳せることができる景観が継承されています。
・明治時代に造営された「沼津御用邸」(国名勝 「旧沼津御用 邸苑地」 平成 28 年指定、100 選 No.51)は、松林、駿河湾 や松原越しの富士山の眺望、貴重な建造物群から成る、優れ た景観が形成され、廃止後は都市公園として整備され、多 くの人に親しまれています。 ・洋館を模した「松城家住宅」 (国重要文化財 平成 18 年指定、 100 選 No.54)、数寄屋造りの「安田屋旅館」(国登録有形文 化財 「安田屋旅館 松棟・月棟」 平成 12 年登録、100 選 No.55)、「小栗家住宅主屋」(国登録有形文化財 令和 2 年登 録)、 「沼津倶楽部」 (国登録有形文化財 「沼津俱楽部 北棟・ 南棟・長屋門」 平成 27 年登録)など歴史を感じさせる建築 物が、地域に風雅な印象を与えています。
・文学碑や歌碑、「若山牧水記念館」(100 選 No.76)などの文 学館が数多くあり、かつて文人・墨客に愛され、今も市民に 芸術や文化が大切にされていることがうかがえます。特に、 千本浜公園から志下海岸までの散策路である「潮の音プロ ムナード」(100 選 No.67)は、文学碑等を結びながら、海辺 の景観を楽しむことができます。
・「沼津垣」(100 選 No.70)は、江戸時代に盛んに作られ、海 からの潮風や砂を防ぐために使われました。歌川広重の浮 世絵にも描かれており、本市の特徴的なデザインとして沼津御用邸記念公園(100 選 No.51)や 若山牧水記念館(100 選 No.76)などで見ることができます。
また、土地の名前がついた竹垣は 沼津垣(100 選 No.70)と大津垣だけと言われており、本市の代表的な歴史的な景観資源として 継承されています。 ・「赤野 あ け の 観音堂」(市有形文化財 平成 12 年指定、100 選 No.30)は市内では数少ない江戸前期の 建築様式を示す建物で、光長寺(100 選 No.39)の山門は貴重な古建築です。
地域の寺は、それ 沼津御用邸東附属邸 安田屋旅館松棟・月棟 沼津垣 -- 12 of 163 -- 9 ぞれに個性があり、地域の歴史を感じさせる建造物です。 ・「江浦の水祝儀」(県無形民俗文化財 平成 11 年指定、100 選 No.60)、「海中みそぎ」(100 選 No.63)、「大瀬まつり」(100 選 No.61)など、個性ある地域の伝統行事は、歴史と活気を感じさ せます。
・「大瀬崎のビャクシン樹林」(国天然記念物 昭和 7 年指定、 100 選 No.11)、「岡宮浅間神社のクス」(県天然記念物 昭和 44 年指定、100 選 No.10)など、歴史・文化的な価値を持っ た樹木は、地域のシンボルであり、重要な景観資源です。 ○旧東海道の景観 ・中心市街地には、石畳が美しい「旧東海道川廓通り」、一 里塚公園、昔ながらの木製船の「我入道の渡し船」(100 選 No.64)などの景観資源が点在し、江戸時代からまちの中心 として栄えてきた歴史を感じさせます。
・原地区には、白隠禅師ゆかりの寺である「松蔭寺」(100 選 No.44)をはじめ、寺が多く、名園と呼ばれた「帯笑園」(国 登録記念物 平成 24 年登録、100 選 No.47)など、歴史的な 景観資源が点在しています。また、「白隠みち」や「なかみ ち」は沿道の歴史的建造物に配慮して整備されています。
・東海道とともに東西交通を担ってきた「根方街道」(現在はほぼ県道 22 号三島富士線)の沿道 には、愛鷹山(100 選 No.2)の南裾の集落が数珠つなぎに形成され、道祖神などの石造物が多 く残っています。 【課題】 ・地域の歴史を伝える景観資源の保全、その周辺における一体的な景観の形成 ・市の施策と連携した市街地や集落地の景観の維持 岡宮浅間神社のクス 川廓通り -- 13 of 163 -- 10 〔3〕駅や港を中心に形成されてきた市街地の景観 ○沼津駅周辺の中心市街地の景観 ・沼津駅周辺の市街地は、明治期に東海道本線沼津駅が開設されたことにより、近代都市の基礎 が築かれ、昭和期の「戦災都市復興計画」により、市街地の整備拡張が行われ、道路が現在の ように形作られてきました。
・近年、沼津駅周辺総合整備事業により、「プラサヴェルデ」 などの拠点となる施設の建設、沼津駅北口駅前広場や道路 の整備、宅地の造成などが進められており、まち並みは変化 しています。 ・各商店街では、個性や特色のある個店が数多く立地し、イル ミネーションの装飾、イベントの開催などにより、賑わいの 創出に取り組んでいます。
・中心市街地の一部では、老朽化に伴う空き店舗や低未利用地 の増加等により、まちの魅力の低下が見られることから、リ ノベーションまちづくりによる空き店舗を活用した新たな 魅力の創出や、新仲見世商店街のアーケード撤去による空 間再編とその後の空間活用の取組などが進められていま す。
・「沼津アーケード名店街」は、戦後の日本で初めてのアーケ ード建築で、景観法が施行される前から美観地区(その後、 景観地区に移行)として設定され、歩道上に建築物が張り出 した特殊な形態が維持され、地域住民や商店主による美観 を守る活動が行われてきました。建築物の老朽化に伴い建 築物前面の統一感は失われつつありますが、歩道上の植栽 による彩りの演出が見られます。
・中心市街地に近接する中央公園や狩野川(100 選 No.13)で は、日常的にスポーツやバーベキューなどを楽しむ人の姿 が見られるなど、人と自然が調和した賑わいが見られます。 ・「学園通り」(三枚橋岡宮線)、「リコー通り」(沼津停車場東 沢田線)、「のぼりみち通り」(市道沢田線)は、歩道や街路 樹が整備され、愛称とともに親しまれています。
・「蛇松緑道」(100 選 No.43)は、沼津駅と昔の沼津港とを結 んでいた国鉄の廃線跡の一部を整備した閑静な住宅街の中 プラサヴェルデ 仲見世商店街 蛇松緑道(観光協会 HP) 狩野川花火大会(市 HP) -- 14 of 163 -- 11 にある緑道で、桜、アジサイ、藤などの植栽により緑豊かな景観を有し、地域の人々に親しま れています。
○港周辺の景観 ・沼津港は、昭和初期に内港ができてから、海上輸送が活発化し、それに伴い周辺は港町として 賑わい始めました。 ・近年、沼津港とその周辺では、地域産業、海洋レクリエーションなどを 核とした個性あるみなとづくりが進められ、多くの人が訪れ、賑わい のある景観を形成しています。
また、水面越しの富士山と千本松原(100 選 No.18)、狩野川河口から広がる駿河湾と伊豆西海岸、大型展望水門 「びゅうお」(100 選 No.98)からの 360 度の眺めといった本市の特徴 ある自然景観も魅力となっています。 ・戸田漁港とその周辺では、イヌマキをはじめとした植生豊かな御浜岬 (100 選 No.29)、点在する歴史的建造物、海山の幸や温泉などの豊富 な地域資源を活かして、魅力ある地域づくりを進めています。
○幹線道路・鉄道の車窓の景観 ・東海道本線や御殿場線、東海道新幹線、東名高速道路、新東 名高速道路、伊豆縦貫自動車道が通り、車窓から富士山や沼 津アルプス(100 選 No.21)、駿河湾などの地域固有の景観を 楽しむことができます。 ・飲食店が建ち並ぶ「ぐるめ街道」(国道 246 号)をはじめ、 市内外の多くの人が利用する幹線道路が多く通っていま す。
・国道1号沿いには、市北西部において大規模集客施設の建設等により、賑わいのある景観が形 成されています。また、春には、国道1号と平行に流れる沼川沿いに、白隠禅師に由来し「白 隠さくら」と親しまれる桜が咲き誇り、車窓からの景観を彩ります。 ・「新・日本街路樹 100 景」に選ばれた「東熊堂線のナンキンハゼ並木」をはじめ、緑化された道 路では、樹種に連続性を持たせることにより、まとまりのある美しい景観が形成され、新緑や 紅葉、花などにより四季を感じることができます。
○良好な住宅地の景観 ・富士山の見えるまち、海の風が心地良いまち、山の緑に抱かれるまち等々、市内のほとんどの 住宅地において、周辺の自然を感じることができます。 ・中心市街地では土地区画整理事業が行われた地域が多く、比較的整然とした緑のある住宅地が 形成されています。 沼津港飲食店街 沼川の桜 -- 15 of 163 -- 12 ・市街地では、開発等による土地の細分化やマンション化等が行われています。
・香貫山周辺では、「沼津香貫台住宅地緑化協定」、「香貫が丘緑地協定」が締結されており、緑豊 かな住宅地が形成されています。 ・東名高速道路のインターチェンジ周辺では、土地区画整理事業により、良好な居住空間の形成 が進んでいます。 ○工業地の景観 ・足高地区の鉄工団地や工業団地は、大規模工場とその周辺の中小規模工場で構成されており、 接道部の緑化等により周辺の景観との調和が図られています。
・中小規模工場が多く立地している片浜地区は、戸建て住宅や集合住宅などの小規模な開発が進 んだことにより、住工混在地となっています。 ○身近な公園・緑地の景観 ・門池公園、大岡公園、高沢公園など、身近な公園・緑地は、 緑豊かな景観を創出し、地域のシンボルや憩いの場として親 しまれています。
【課題】 ・駅や港の周辺における、一定の秩序を持った賑わいを感じられるまち並み景観の形成 ・道路や鉄道からの見え方に配慮した、建築物や屋外広告物の形態意匠の工夫 ・建築物や工作物、屋外広告物の新設・改修における、周辺の景観への配慮 ・空き店舗、空き家、空地を活用する際の周辺の景観への配慮 ・公共事業を実施する際の、周辺の景観や眺望景観への配慮 門池公園 -- 16 of 163 -- 13 〔4〕地域コミュニティ主体の景観まちづくり活動 【景観特性】 ○暮らしに身近な空間の美化活動 ・概ね中学校区単位で結成された、 「地区コミュニティ推進委員 会」において、地域の景観形成及び魅力向上につながる様々 なまちづくり活動が展開されています。
・道路、公園緑地などの公共施設において、清掃、植栽・花壇 の手入れ、除草など、地域団体や事業者による積極的な美化 活動が行われています。 ・なかでも、老人会により 30 年以上続けられている「のぼりみ ち」の清掃活動、子ども会が中心となった下香貫の公園周辺の清掃活動は、その長年の功績が 認められ、環境大臣賞を受賞しています。
また、我入道の墓地や公園の清掃活動、戸田の花い っぱい活動は、県の環境衛生大会で表彰されています。 ・まちなかの道路や公園、海沿いのビューポイントなどに、地域団体や事業所が管理する花壇が あり、訪れる人をもてなしてくれます。上本通り沿いの花壇では、春先には河津桜のピンクの 花が通行人を楽しませています。
○豊かな自然景観の保全活動 ・香貫山や御浜岬(100 選 No.29)をはじめ、観光客の多い地域 では、地域住民による草刈りや清掃によって、美しい景観が 保たれているところがあります。特に御浜海岸での中学生に よる清掃活動は 30 年以上続く伝統となっています。 ・千本浜では、県、地域団体や市民活動団体、事業所などの参 画によって、年間を通じて松原や海岸の清掃が盛んに行われ ています。
また、海辺に花の咲く風景を復活させようと、市 民活動団体や地域住民が、ハマエンドウやハマヒルガオの群生地を広げる活動を進めています。 ・狩野川(100 選 No.13)では、ごみの少ないきれいな川を目指し、国が呼びかける「狩野川クリ ーンアップ大作戦」のほか、流域の地域団体が自主的な河川敷の清掃を行っています。
ぬまづまちピカ応援隊 御浜海岸の清掃 -- 17 of 163 -- 14 ・浮島地区では、地域団体による、休耕田を活用したヒマワリ 畑の管理、地域の景観の写真コンテストの開催など、次世代 に美しい景観を残すための取組が行われています。 ・井田地区では、事業者と地域住民によって、明神池の周囲に 花ショウブや梅などの植栽が続けられています。
・門池公園では、地域団体や中学生による、清掃、植え込みの 剪定、花植えなど、美化活動が実施されており、美しい景観 の維持や地域コミュニティの交流につながっています。 ・愛鷹運動公園内では、NPO法人がヒノキの人工林の手入れを長年続け、森林公園として整備 しました。 ・ホタルの舞う里山風景を目指し、豊かな自然環境の保全の取り組んでいる地域が市内に複数あ ります。
なかでも愛鷹広域公園(100 選 No.1)内の「沼津ホタルまつり」(100 選 No.96)は 20 年以上続けられ、幻想的な風景を目の当たりにできます。 ○歴史・文化の景観の保全活動 ・「プチャーチンロード」や「白隠の里」(みち)は、地域に散 在する歴史的建造物を結ぶ細道として、地域住民と協議しな がら、景観に配慮して整備を行いました。
・大瀬まつり(100 選 No.61)は、地域団体や地域住民が主体となっ て継続されており、特徴的な歴史・文化を彩り、賑わいのある景 観の創出につながっています。 ・興国寺城跡(100 選 No.38)や長浜城跡(100 選 No.50)は、公園 施設として保全活用を図るととも に、地域団体が主体となって、地域の歴史を伝えるイベントを開催し ています。
・国史跡指定を目指す高尾山古墳(100 選 No.48)は、草刈りなど古墳の保護に市民活動団体が参加 しています。 ・沼津御用邸記念公園(100 選 No.51)では、事業者と地域住民が一緒に清掃活動を行うなど、市 民参画による庭園の維持管理が進められています。 ・帯笑園(100 選 No.47)では、地域住民や市民活動団体が育てた菊や桜草の展示が行われ、様々 な植物が並び、人々が交流する様子から、東海道随一の名園と謳われた往時に思いを馳せるこ とができます。
○景観への関心を高める活動 ・小学校の社会科のカリキュラムとして、原地区の景観について、講座とフィールドワークによ る学習を実践するなど、子どもを対象とした「景観まちづくり学習」に取り組んでいます。 整備された「白隠みち」 門池公園の美化活動 -- 18 of 163 -- 15 ・金岡地区では、 「ぬまづの宝 100 選」の取組を発展させて、地域住民の発意で「金岡の宝 50 選」 が選定され、紹介が始められました。
○官民連携で公共空間の魅力を高める活動 ・リノベーション手法を用いたまちづくりの啓発や、人的ネッ トワークの形成、公共遊休資産の活用検討など、民間主導の 公民連携型リノベーションまちづくりを推進しています。 ・沼津仲見世商店街(100 選 No.87)では、週末の定期的なイベ ントの開催のほか、地域団体と事業者、市が連携した空き店 舗対策により、まちの賑わいを創出しています。
・新仲見世商店街では、商店街と市が連携して、歩行者専用道 路を活かした、居心地の良い空間づくりが進められていま す。 ・狩野川右岸階段堤「かのがわ風のテラス」では、国、市及び 地域団体が協力して、オープンカフェやイベントなどを実施 し、水辺の風景を活かした賑わいづくりを行っています。
・旧「少年自然の家」など公共施設のリノベーション、中央公 園の再整備に向けた検討など、市民や事業者の参画により、 立地環境を活かした、賑わいや交流を生む公共空間づくりが 進められています。 【課題】 ・様々なまちづくり活動と連携した、市民や事業者が主体の景観まちづくり活動の継続 ・公共空間における賑わいの創出に取り組む団体への支援の検討 ・地域の取組状況や市民のニーズに応じた景観計画の改定 ・都市計画、観光、文化財など、他の施策と連携した地域の景観形成 ・景観に関する情報提供や表彰制度による、景観まちづくり活動の促進と市民の関心の向上 ・子どもや事業者に対する景観について考える機会の充実 ・市民や事業者の参画による、まちの魅力となる公共施設の整備や管理 ・「沼津市景観計画」や「沼津市都市空間デザインガイドライン」に沿った、官民連携によるま ち並み空間の実現 「かのがわ風のテラス」 道路上への休憩施設の設置 -- 19 of 163 -- 16 参考:ぬまづの宝 100 選(平成 23 年選定、令和5年改選) 「ぬまづの宝 100 選」とは、市民の皆さまから「私の沼津の自慢」をお寄せいただき、本市の豊かな 自然、歴史、産業、文化など魅力ある地域資源の中から、100 項目を「ぬまづの宝」として選定したもの です。
良好な景観形成にあたっては、地域の人々が自慢できるもの、記憶に残るものを大切にして空間を デザインすることが重要です。それにより地域や本市への誇り、愛着の醸成へとつながっていくことが 期待できます。 沼津から見る富士山(100 選 No.22) らららサンビーチ(100 選 No.93) 沼津港と大型展望水門「びゅうお」 (100 選 No.98) 我入道の渡し船(100 選 No.64) 御成橋(100 選 No.34) 沼津の湧水群(100 選 No.25) -- 20 of 163 -- 17 2 景観計画区域等 1)景観計画区域 景観法第8条第2項第1号で定める景観計画の区域の設定は、次のとおりとします。
沼津市域には、駿河湾越しの富士山(100 選 No.22)や狩野川(100 選 No.13)などの良好な自然 景観、御用邸記念公園(100 選 No.51)や旧東海道の道筋などの趣きのある歴史・文化の景観、さら に市街地整備や都市施設等の整備による美しいまち並み景観が市域各所に見られます。
一方、建築物、工作物、屋外広告物の形態意匠の多様化等により、まち並みの統一感や、貴重な 景観資源が喪失する恐れがあり適切な対応が求められます。また、沼津駅周辺総合整備事業が推進 されるなど、市街地のまち並み景観は今後も変化を続けていくことが想定されます。 このように本市には多くの景観要素を有するとともに、景観形成上対応すべき課題が市内各所に 見られることから、市域全域を景観計画区域として設定し、より良好で潤いのある景観形成を進め ていくこととします。
2)景観形成重点地区 沼津駅周辺総合整備事業などの進捗に配慮し、適切な景観づくりを進める必要がある「沼津駅周 辺地区」、地域の歴史的資源を活かした積極的なまちづくりが進められている「白隠のみち地区」、 活気ある魚市場らしい景観づくりが進められている「沼津港周辺地区」、JR 東海道線や県道原停車 場線の改修事業により、適切な景観づくりを進める必要がある「原駅前地区」及びロシアとの友好 の歴史に関わる建築物や良好な自然景観を維持・向上・継承していく必要がある「戸田港周辺地区」 については、特に先導的かつ重点的に景観形成を図るため、景観形成重点地区に位置づけることと します。
-- 21 of 163 -- 18 -- 22 of 163 -- 19 3 良好な景観の形成に関する方針 景観法第8条第3項で定める良好な景観の形成に関する方針は、次のとおりとします。 1)景観形成方針の構成 本市の景観形成の方針は、市域全域で共通する方針、特に地域の景観特性にあわせて景観形成を 進めるための景観形成重点地区の方針、さらに良好な眺望景観を保全するための眺望景観の方針で 構成されます。
・市域全域で共通する景観形成の方針 ・地域の景観特性にあわせて景観形成を進めるための方針 …沼津駅周辺地区、白隠のみち地区、沼津港周辺地区、 原駅前地区、戸田港周辺地区 ・本市の代表的な眺望景観の保全を図るための方針 …アクアプラザ遊水地、白隠のみち、門池、香貫山、千本浜海岸、 沼津港大型展望水門 びゅうお、牛臥・島郷・志下海岸、 発端丈山、大瀬崎(吟道の碑付近)、煌めきの丘、出逢い岬、 金冠山、達磨山、御浜岬(健康の森)、御浜岬灯台 良好な景観の形成に関する方針 市域の景観形成方針 景観形成重点地区の景観形成方針 眺望景観の保全方針 -- 23 of 163 -- 20 2)市域の景観形成方針 (1)景観形成方針の体系 総合計画や都市計画マスタープランの将来像や目標を踏まえ、景観形成の目標を次のとおり掲げ ます。
景観の特徴、課題を踏まえ、景観形成の目標を実現するための方針の構成は以下に示すとおりと します。 方針1 富士山眺望の保全と美しく親しみやすい水辺の景観づくり 富士山のビューポイント、海、河川、湖沼の景観を保全・活用します。 方針2 緑の豊かさや大地の恵みを感じる景観づくり 市街地の背景となる山地、丘陵地、農地の景観を保全・活用します。
方針3 歴史・文化を感じる風景を活かした景観づくり 文化財、地域の資源、歴史ある道と一体となった景観を形成します。 方針4 賑わいを感じる市街地の景観づくり 駅や港、幹線道路の周辺では、賑わいのある景観を形成します。住宅地や工 業地では、心地よく過ごせる景観を形成します。 方針5 地域ぐるみで取り組む景観づくり 住民や事業者の景観への関心を高め、協働の景観まちづくり活動を推進し ます。
緑と水とまち並みの美しい沼津を創る ~このまちに暮らす人々が創り上げてきた、 富士山や駿河湾と調和した美しい景観を、市民の誇りとして育み、未来に伝える~ -- 24 of 163 -- 21 (2)景観形成の方針 本市の景観形成方針は以下に示すとおりとします。 【富士山の優れた眺望の保全】 ・公共事業の際には眺望スペースの確保に努めるなど、富士山を活かした景観形成に努め、 郷土愛や地域への誇りの醸成、観光交流の促進につなげます。
・美しい富士山の姿を一層際立たせるため、良好な眺めを阻害しないよう建築物や工作物の 形態意匠の誘導や屋外広告物の規制誘導等に努めます。 ・代表的な富士山の眺望景観については、後掲「4)眺望景観の保全方針」のとおり、保全 に努めます。 【松原の緑豊かな海岸の景観の保全】 ・狩野川河口から富士市にかけて広がる千本松原(100 選 No.18)では、都市公園の適切な管 理、風致地区、保安林の指定、住民と協力した森林整備活動により、青々と続く松林の景観 を保全します。
・沼津御用邸記念公園(100 選 No.51)とその周辺は、皇室に親しまれた風光明媚な環境を残 し、伝えるため、都市公園の適切な管理、風致地区として建築物の建築等を制限すること により、海岸線、牛臥山、松林、自然植生の自然環境を保全します。 ・民間団体や地域住民等との連携・協働により、良好な海岸景観の形成と海岸景観の保全と 修景を図ります。
【変化に富んだ海岸の景観の保全・形成】 ・内浦~戸田の海岸は、富士箱根伊豆国立公園の区域に指定されて おり、官民連携による適切な管理によって、大瀬崎のビャクシン 樹林(100 選 No.11)、海岸の背後の緑、良好な水質の海水浴場や ダイビングスポットなどの貴重な自然環境を保全します。
・内浦三津や大瀬崎(100 選 No.11)の民宿等が集積する地域では、 周辺の自然環境と調和した屋外広告物、建築物の形態意匠の誘導 などにより、美しい海を眼前にリフレッシュできる空間の創出を 図ります。 ・御浜岬(100 選 No.29)は、イヌマキや松などの緑の育成、住民主 〔1〕富士山眺望の保全と美しく親しみやすい水辺の景観づくり 大瀬崎のビャクシン樹林 -- 25 of 163 -- 22 体の清掃活動の推進、老朽化施設の修景、屋外広告物の整序などにより、美しい自然を楽 しめる場づくりを進めます。
・井田の明神池とその周辺は、植生や動物を含む自然環境の保全、散策道の修景に努めます。 ・海上についても、国や県と連携し、洋上風力発電施設などの大規模な人工物の設置を規制 誘導することにより、本市の重要な景観資源として保全に努めます。 ・駿河湾を隔てて市内でも互いに眺め合う対象でもあることを意識し、大規模な行為を適切 に規制・誘導し、一体感のある海岸の良好な景観形成を図ります。
【広く親しまれる河川・湖沼の景観の保全・形成】 ・狩野川(100 選 No.13)は、水辺の環境保全、河川護岸の 修景、緑地や遊歩道の適切な管理により、市街地の潤い やオープンスペースの軸となる景観を形成します。河川 沿いの建築物は、河川に面する場所へのオープンスペー スや植栽の配置などにより、河川と一体となった開放的 な景観を形成します。
・狩野川(100 選 No.13)にかかる橋は、河川の魅力を高め るものとして適切に管理するとともに、ライトアップに より、水辺を彩る美しい夜間景観を創出します。 ・黄瀬川では、水辺の環境保全とともに、公園や緑地の適 切な管理により、親しみやすい空間をつくります。 ・沼川では、水辺の環境保全とともに、桜並木を地域の特 徴となる景観資源として保全します。
・その他の河川も、排水処理などにより、きれいな川を維持し、身近な水辺として、地域特性に あわせた修景に努めます。 ・門池(100 選 No.12)は、公園の適切な管理、地域団体や事業所と連携した利活用により、 1 年を通じて季節の花が楽しめ、地域の魅力増進の核となる美しい水辺の景観を形成しま す。
・香貫用水では、現在も、地元住民と連携した施設の維持管理や、大学の学生も交えたワー クショップも行われ、保全・活用する景観形成の取り組みが行われています。 御成橋ライトアップ 狩野川緑地(市 HP) -- 26 of 163 -- 23 【市街地に近接する沼津アルプスの景観の保全】 ・香貫山は、都市公園の適切な管理、風致地区、保安林の 指定、住民主体の清掃活動の推進、老朽化施設の修景な どにより、本市のシンボルとして親しまれている、良好 な自然景観を保全します。
・徳倉山は、風致地区の指定により、市民の身近な里山と して親しまれている自然環境を保全します。 ・鷲頭山、大平山は、保安林の指定により、適切に森林を 管理します。 【市街地の背景となる緑の景観の保全・形成】 ・愛鷹丘陵及び西浦の山裾は、周囲の市街地、集落の後背 斜面として緑豊かな景観を形成しており、各種法令等の 規制誘導により、保全に努めます。
開発等に際しては、 周囲の斜面緑地との調和など景観保全に配慮します。 ・愛鷹運動公園・広域公園(100 選 No.1)は、周辺の緑 豊かな自然環境に配慮した公園施設の整備や管理、県や 民間事業者との連携により、より多くの人に利用される 空間としていきます。 ・愛鷹山(100 選 No.2)の茶畑、西浦のみかん畑、北山の棚田(100 選 No.14)は、農耕振 興を図り農地としての利用継続に努めるとともに、農業施設や屋外広告物などの人工物が 良好な景観を阻害しないよう、配置や形態意匠の誘導を図ります。
【遠景を構成する山麓の景観の保全】 ・市域を取りまく愛鷹山系、達磨山山系の山並みは、ふるさとの景観を構成する重要な要素 であり、事業所等と協力した森林整備活動や、各種法令等の規制誘導により保全します。 ・市民の森は、広大な森林を適切に管理し、金冠山(100 選 No.15)の北側斜面の緑を保全し ます。
また、キャンプ場の施設を適切に管理し、家族で自然体験を楽しめる場所として活 用します。 〔2〕緑の豊かさや大地の恵みを感じる景観づくり 茶畑 沼津アルプス -- 27 of 163 -- 24 【広がりのある田園・湿地の景観の保全】 ・浮島地区、大平地区、井田地区などの水田地帯では、農 地の適切な維持・保全とあわせ、農業施設等の整備の際 は景観に配慮します。
また、住宅地は、既存樹木の保存 や生垣化などの緑化に努め、山並みや農地と調和した自 然豊かな景観を保全します。 ・歌川広重の浮世絵にも描かれている浮島ヶ原(浮島沼) は、環境保全活動等の推進により、湿地帯としての貴重 な自然環境を保全し、自然と親しみ、学ぶ場として活用します。 ・浮島地区の根方街道沿いに点在する湧水(100 選 No.25)は、水に親しむ場所として保全 し、水めぐりの散策などに活用します。
・土地利用の転換が図られる場合、農地や山林と調和するよう建築物や工作物の形態意匠を 誘導します。 【再生可能エネルギー発電施設の景観への配慮】 ・太陽光発電施設や風力発電施設の設置に関し、形態、意匠、色彩等について制限し、周辺 との調和や眺望の保全など景観に配慮した規制誘導を行います。
井田地区の水田 -- 28 of 163 -- 25 【貴重な文化財の景観の保全・形成】 ・沼津御用邸記念公園(100 選 No.51)は、計画的な整備に より国の名勝にふさわしい景観の保全と活用を進めま す。皇族が利用された沼津駅から御成橋(100 選 No.34) を通って御用邸に至る道路沿いでは、皇室ゆかりの庭園 巡りツアーの推進に寄与するよう、建築物や屋外広告物 の形態意匠の誘導により、周辺の自然景観と調和した、 良好なまち並みを形成します。
・興国寺城跡(100 選 No.38)、長浜城跡(100 選 No.50)な どの史跡、高尾山古墳(100 選 No.48)は、本市の重要な 歴史的景観資源として保全するとともに、歴史と触れ合 う環境を整備し、観光交流や学習に活用します。 ・松城家住宅(100 選 No.54)、安田屋旅館(100 選 No.55) などの歴史的建造物は、特徴的な外観を保全し、その周 辺では、建築物や屋外広告物等の形態意匠や高さの誘導 により、歴史的な風情が感じられる景観を形成します。
【地域の歴史を感じる資源の景観の保全・形成】 ・各地の社寺は、祭りなどの伝統行事の舞台にもなること から、風情のある建築物や緑のオープンスペースの保全 に努め、その周辺は、建築物や屋外広告物等の形態意匠 の誘導により、落ち着いた雰囲気を持つ景観を保ちます。 ・大平地区の石神・石仏群(100 選 No.9)は、個性ある地 域資源として保全し、地区内の寺院も含め、回遊による 賑わい創出や郷土学習に活用します。
・富士山や千本松原(100 選 No.18)をはじめ、美しい自然の景色が眺められることから、若 山牧水(100 選 No.76)や井上靖(100 選 No.58)などの多くの文人がその景色を愛し、沼 津のことを描いた作品を残しています。市内各地にある文人ゆかりの文学碑などのモニュ メントやその周辺は、適切な管理、周辺の自然景観の保全により、うたわれている情景に 配慮します。
また、歩道の適切な管理により、点在する景観資源を結びつけ、観光交流資 源として活用します。 ・文学館、博物館などの文化施設は、特徴ある建築物や植栽の適切な管理により、親しみや 〔3〕歴史・文化を感じる風景を活かした景観づくり 松城家住宅 日枝神社 長浜城跡 -- 29 of 163 -- 26 すい雰囲気を醸成するとともに、その周辺は、建築物や屋外広告物等の形態意匠の誘導や 緑化により、落ち着いた雰囲気を持つ景観を形成します。
・ランドマークとなる樹木、地域の歴史・文化を伝える樹木は、長い時間をかけて成長して きた景観資源であり、将来にわたり保全します。 ・沼津垣(100 選 No.70)など、地域固有のデザインや樹種を景観形成に活用し、地域の自 然・歴史・文化を後世に伝えていきます。 ・沼津市内には、伊豆半島が海底火山だった時代に、溶岩や海底に降り積もった火山灰によ り形成された「伊豆石」を使用した石蔵などの建造物が多く点在しています。
伊豆石は、 日本の近代史上重要な事業に大量に使用され、伊豆半島の石材産業史の重要性を後世に伝 えています。(100 選 No.32) 【旧街道の沿道の景観の保全・形成】 ・旧東海道の景観資源が散在する地域では、既存の景観資源の保全、回遊性を高めるサイン 整備などにより、良好な景観形成と観光振興を一体的に推進します。
・原地区の「白隠のみち」周辺では、後掲「3)景観形成重点地区の景観形成方針」のとお り、白隠禅師ゆかりの歴史資源を大切にし、住民と来訪者にやすらぎを感じさせる景観を 形成します。 ・原駅前地区では、後掲「3)景観形成重点地区の景観形成方針」のとおり、富士山の眺望、 宿場町などの歴史・文化を大切にし、本市の西部拠点にふさわしいまちづくりを進めます。
・根方街道の道筋では、道祖神などの石造物の歴史的な景観資源の保全と活用、住環境の維 持向上、本市名産のお茶(100 選 No.99)を活かした地域活性化により、特徴ある集落地景 観を保全します。 -- 30 of 163 -- 27 【沼津駅を中心とした魅力ある景観の形成】 ・沼津駅周辺の土地区画整理事業が行われる区域とその周辺では、中心市街地におけるまち づくり施策と協調しながら、後掲「3)景観形成重点地区の景観形成方針」のとおり、沼 津の顔にふさわしい魅力と賑わいのある景観の形成を推進します。
・沼津駅周辺地区の区域においては、建物更新や共同化等が行われる際に、 「沼津市都市空間 デザインガイドライン」に沿って、建築物低層部を開放的な形態意匠とするなど、建築物 内部の賑わいが周辺ににじみ出るよう工夫し、地域の魅力をさらに高めます。 ・七通線、各商店街通りなどの主要な通りでは、通りに面した緑化、景観重要公共施設とし ての整備方針及び占用の許可の方針の検討、日常的な公共空間活用や、イベントの開催な どにより、良好な景観形成と地域活性化を一体的に推進します。
・日本初の防火建築・共同建築様式による商店街である沼津アーケード名店街は、景観地区 に指定されていることから、今後も良好な景観に配慮し、賑わいや回遊性を向上させる空 間としての魅力を高めます。 ・蛇松緑道(100 選 No.43)は、沼津駅周辺と沼津港周辺を結ぶ緑道として、植栽や照明の適 切な管理などにより、居心地が良く歩いて楽しい身近な緑の空間とします。
・狩野川沿いの住宅地では、周辺と調和する建築物の形態意匠の工夫、川に面する敷地の緑 化により、水辺の魅力を活かし、風格とゆとりを感じさせる景観を形成します。 ・平安時代から 900 年以上の歴史がある沼津日枝神社(山王さん)(100 選 No.53)に続く山 王通りは、道路附属物、建築物、屋外広告物などの形態意匠の工夫により、中心市街地に ありながら歴史的な雰囲気を感じられる空間づくりに努めます。
・狩野川(100 選 No.13)について、多様な主体による河川敷地のさらなる活用により、快適 さや賑わいを感じられる空間づくりを進めます。 ・新たに整備される高架構造物等は、周辺景観との調和に配慮した整備を推進します。 【港を活かした賑わいのある景観の形成】 ・本市の代表的な観光地でもある沼津港周辺では、後掲「3)景観形成重点地区の景観形成 方針」のとおり、魚市場らしさを核とした賑わいのある空間をつくります。
・戸田港周辺では、後掲「3)景観形成重点地区の景観形成方針」のとおり、産業振興、歴 史的建造物の保存や活用などにより、美しい海と港町の風情を感じさせる景観を保全しま す。 〔4〕賑わいを感じる市街地の景観づくり -- 31 of 163 -- 28 【周辺と調和する沿道商業・業務地の景観の形成】 ・国道1号、414 号、沼津インター線などの幹線道路沿いの商業・業務地は、建築物の規模 が比較的大きいことから、自動車利用者だけでなく、地域住民にも親しまれるよう、地区計画 の活用、建築物や屋外広告物の形態意匠の誘導、緑化により、良好な市街地の景観を形成 します。
【来訪者をもてなす幹線道路や鉄道及びその周辺の景観の形成】 ・東海道本線や東名高速道路などの広域交通ネットワー クを形成する道路や鉄道の周辺では、車窓からの眺めが まちのイメージと結びつくことを意識し、建築物の形態 意匠の誘導、屋外広告物の規制強化などにより、本市の 豊かな自然や富士山眺望(100 選 No.22)などの魅力的 な景観を損ねないよう配慮します。
・主要な公共施設や観光交流の拠点を結ぶ道路は、案内サ インの整備や管理、緑化などにより、わかりやすく快適 な空間をつくります。 ・市街地の主要な幹線道路は、道路の新設や拡幅等に併せ た無電柱化などにより、安全で快適な歩行空間の創出、 富士山への見通しの確保に努めます。 ・自転車走行区間を整備する際、景観形成重点地区内の道 路など、景観への配慮が必要な箇所においては、目立ち 過ぎないよう彩度を抑えた色彩や形態を検討するなど、景観面への影響を考慮します。
・道路・橋梁の整備にあたっては、庁内体制の整備や専門家等との連携により、周辺景観と 調和し、快適で潤いのある道路景観の形成を推進します。 【落ち着いた住宅地の景観の形成】 ・住宅地では、建築物の外観は低彩度色とするなど、落ち着いた形態意匠の誘導や緑化によ り、山・川・海・緑などの自然と調和する、良好な住環境を形成します。
・空き家や空き地が増えている地域では、放置されている空き家に関する対策を推進し、良 好な景観形成に努めます。 ・土地区画整理事業等により計画的に整備された住宅地では、良好な景観の維持、向上のた め、地区計画、建築協定、緑地協定の活用により、それぞれの地域の特性にあった建築物 や工作物の形態意匠の誘導や緑化の推進を図ります。
・沿岸部では、総合的な防災・減災対策により安全安心なまちづくりを進め、周辺の景観と の調和にも配慮した漁村の風情が感じられるまち並みの維持に努めます。 永代橋(県 HP) 七通線 -- 32 of 163 -- 29 【地域に溶け込む工業地の景観の形成】 ・愛鷹山麓の工業団地では、敷地内や接道部の緑化、建築物の形態意匠の工夫などにより、 背景となる丘陵地と調和した緑豊かな景観を形成します。
・片浜地区の工業地では、住宅地、幹線道路からの見え方に配慮した緑化や建築物の形態意 匠の工夫により、良好な景観を形成します。 ・住宅地や農地に隣接する工業地では、無機的で圧迫感のある景観とならないよう、周辺の 景観との調和に配慮し、緑化や形態意匠を工夫します。 【公園・緑地による身近な緑の景観の形成】 ・公園・緑地は、計画的な整備、適切な管理、地域住民との協働により、市街地の緑とオー プンスペースの充実を図ります。
また、その周辺では、接道部の緑化などにより、公園・ 緑地と一体となった安らげる景観を形成します。 ・設置管理許可制度やPark-PFIを活用し、民間事業者による施設整備を行う際は、 良好な景観に十分配慮した配置や形態意匠とします。 【良好な公共建築物の景観の形成】 ・公共建築物は、周辺環境と調和した整備、地域の歴史や特徴を象徴するものをモチーフと したデザインの工夫、休憩や交流に利用できるオープンスペースの確保、緑化などにより、 地域の良好な景観形成を先導します。
・沼津市が所管する公共施設は、静岡県が定める「ふじのくに色彩・デザイン方針(社会資 本整備)」を準用して施設の色彩・デザインを検討することを基本とし、合理的かつ良好な 空間形成に寄与します。 -- 33 of 163 -- 30 【市民等が行う景観まちづくり活動の支援】 ・身近な空間の清掃や緑化、景観に配慮した屋外広告物の 掲出など、日々の暮らしやなりわいに根ざした地道な活 動も、良好な景観形成につながっています。
このことを 市民や事業者が認識し、景観への関心を深めるよう促す とともに、現在行われている景観を育む活動の継続を支 援します。 ・景観資源を活かしたイベント、自然環境の保全活動、地 域の歴史を伝える活動など、景観を切り口としたまちづくり活動に取り組む団体の登録・ 認定制度の整備を進め、その団体が行う活動に対して、専門家派遣、活動の場や発表の機 会の創出など、支援を充実させます。
【景観まちづくりに対する関心の向上】 ・本市において魅力ある景観資源は、市民の地域への愛着や誇りを育むとともに、重要な観 光資源や教育における教材になります。したがって、より多くの人に景観に関心を持って もらうため、観光をはじめ、教育、健康づくりなど、他分野と景観をからめながら、良好 な景観資源や景観まちづくり活動の情報発信、地域の景観に触れる機会の創出に取り組み ます。
【子どもを対象とした景観まちづくり学習の推進】 ・幼少期から景観への関心を高めることは、将来の景観ま ちづくり活動参加への土台となります。また、子どもを 通じて保護者や地域住民に対する関心喚起にも繋がり ます。出前講座の実施や学校の授業等を通じて、子ども たちが楽しんで取り組めるような景観まちづくり学習 を推進します。
【官民連携による魅力的な公共空間づくりの推進】 ・「沼津市景観計画」や、「沼津市都市空間デザインガイドライン」の活用などにより、官民 がビジョンを共有し、既存の地域資源を活かし、多様な人を惹きつけ、いきいきと活動す る人の姿が見られる公共空間づくりを推進します。 〔5〕地域ぐるみで取り組む景観づくり まちなか花壇 景観まちづくり学習(県 HP) -- 34 of 163 -- 31 4 賑わいを感じる市街地の景観 づくりわせて、要修正 3 歴史・文化を感じる風景を活かした景観づくりわせ 2 緑の豊かさや大地の恵みを感じる景観づくりわ せて、要修正 親しみやすい水辺の景観づくり せて、要修正 1 富士山眺望の保全と美しく 沼津駅 沼津港 戸田港 原駅 香貫山 -- 35 of 163 -- 32 3)景観形成重点地区の景観形成方針 (1)沼津駅周辺地区の景観形成方針 ①沼津駅周辺地区の区域 沼津駅周辺地区は、本市の中央の玄関口となるJR沼津駅を中心に、駅の南北には商店街や商業 店舗、業務施設が集積する重要な地区です。
本地区では、鉄道高架事業や土地区画整理事業などの沼津駅周辺総合整備事業が本格展開を迎え ることから、 「沼津市中心市街地まちづくり戦略」を定め、車中心からヒト中心の空間に再編するこ とで、ヒトが居心地よく過ごし、快適に回遊できる魅力的なまちづくりを進めています。 今後、ヒト中心の公共空間の創出に向け、段階的に再編整備を進めていきますが、公共と民間と が互いに連携・調和を図りながら、統一感のある質の高い都市景観を創り上げ、まちの活性化を推 進していく必要があります。
このようなことから、沼津駅周辺地区を次のように設定し、地区の景観形成の方針等を定めるこ ととします。 地区の区域は、沼津駅周辺総合整備事業により面的整備等が行われる区域及び「沼津市中心市街 地まちづくり戦略」に定める「駅まち環状」の内側の区域等を含む区域とします。 沼津駅周辺地区 区域図 沼津駅 プラサ ヴェルデ イーラ de -- 36 of 163 -- 33 ②地区景観形成の目標 本地区の景観づくりを進める基本目標は、以下のとおりとします。
自然環境や住環境と調和した統一感のある質の高いまち並みの形成を図る とともに、多くの人々が暮らし、滞在やまち歩きを楽しみ、賑わいあふれる景 観の創出に努めることにより、県東部地域の拠点都市として、また沼津の玄関 口としてふさわしい景観づくりを進めます。 ③地区景観形成の方針 本地区の景観形成方針は以下に示すとおりとします。
〔1〕沼津の顔となる景観づくり 【沼津駅を中心とした景観づくり】 沼津駅及び駅前広場は、交通結節点であり、まとまった広場空間を有する本市の玄関口 です。周辺の商業施設と連携し、空間を有効活用するなど、市民や来訪者の滞在、交流の 拠点となることを目指します。また、ユニバーサルデザインに配慮し、緑やゆとり空間を 確保できるよう整備するとともに、公共的な空間の管理、清掃などを継続し、美観の維持・ 向上を図ります。
サイン・街灯・交通標識は、一体型にするなど、周辺との調和と視認性に配慮し、煩雑 にならないよう改修などを推進します。 沼津駅及びその周辺街区の建築物等については形態、意匠、色彩等に配慮し、周辺との 調和に努め、とりわけ広場空間に面する建築物等については、広場とのつながりやまちの 回遊を意識した設え、配置となるよう努めます。
【景観軸の景観づくり】 主な幹線道路を景観軸として位置づけ、景観軸の沿道建築物等は、周辺の環境との調和 や形態、意匠、色彩などに配慮し、統一されたデザインのもと、まちなかを歩く楽しさを 感じられる、県東部地区の拠点としてふさわしいシンボル的な景観の形成に努めます。 また、低層部には商業利用を誘導するとともに、地先空間の活用や屋外広告物の適切な 誘導を図り、ふと足を止めてみたくなるような魅力ある空間づくりに努めます。
歩行者の主な回遊動線となる通りでは、駐車場の出入口の設置を避けるなど、歩行環境 の改善と滞留空間の整備に努めます。 駅まち環状沿道の建築物や公共空間については、形態、意匠、色彩等に配慮し、歩行者 沼津の顔となる 品格と賑わいあふれる景観づくり -- 37 of 163 -- 34 を含め多様な利用者にとって、まちの入り口を感じさせるような景観づくりに努めます。
【高架下空間と鉄道沿線の景観づくり】 JR東海道本線及び御殿場線の高架下の空間は、賑わいを創出する機能の導入など、有 効利用を図ります。高架構造物は、周辺のまち並みとの調和に配慮して整備を促進します。 また、JR東海道本線及び御殿場線の沿線については、電車車両から良好なまち並み景 観を見ることができるよう、建築物の形態、意匠、色彩や屋根形状などに配慮するととも に、屋外広告物についても適切な誘導に努めます。
〔2〕賑わいのある景観づくり 【商店街の景観づくり】 商店街は、空き店舗の有効活用を図るとともに、建築物や店舗看板については、統一感 と連続性のあるまち並み景観を創出するため、適切な形態、意匠、色彩となるよう努めま す。 また、まちなかの賑わいの中心となる景観を創出するために、ショーウィンドウの設置 等による開放感のあるデザインの工夫や、地先での商品やサービスの提供、イベントの開 催など、来訪者、商店者を含めた盛んな交流が生まれる、個性と魅力ある商店街づくりに 努めます。
さらに、緑化の推進、放置自転車対策など、具体的施策の展開に努めます。 【夜間景観の演出】 駅前広場、主な幹線道路などについては、歩行者動線の安全確保に配慮するとともに、 本市の玄関口、中心市街地としてふさわしい夜間景観の演出に努めます。 また、商業等店舗については、ショーウィンドウの演出、シースルーシャッターの設置 など、閉店後のまち並み景観についても向上を図るよう努めます。
〔3〕周辺環境と調和したまち並みづくり 【良好な住宅地景観の創出】 住宅地については、建築物の形態、意匠、色彩に配慮するとともに、敷地内の樹木の植 栽やオープンスペースの設置などを推進し、緑のある落ち着いたまち並み景観の創出に努 めます。 住宅地の街路などについては、歩行者の安全性の向上を図るよう交差点部などの処理に 配慮するとともに、住宅地景観と調和した道路景観の創出に努めます。
-- 38 of 163 -- 35 【ユニバーサルデザインに配慮した空間整備】 だれもが安心して快適にまちを行き交うことができるよう、ゆとりある歩行者空間の確 保、誘導ブロックの設置、段差の解消、分かりやすい案内・サインの設置など、ユニバー サルデザインに配慮した空間づくりを推進します。
【緑地空間の創出】 沼津駅周辺総合整備事業による公園やポケットパークの設置の他、道路等公共空間への 植栽、民地や駐車場内の道路に面する部分の植栽などにより、環境負荷低減にも貢献する まちなかの形成に向けて、豊かな緑地空間の創出を推進します。また、歩行者の多い街路 で使用する什器等は、緑と調和し、温かみを感じる材質の使用に努めます。
【サイン・案内板の意匠の統一】 公共のサイン・案内板については、有事の際の避難誘導も意識しつつ、だれもが容易に 利用することができるよう、文字の大きさや設置位置、形態、意匠、色彩などの統一に努 めます。 〔4〕市民・事業者・行政の協働による景観づくり 【市民、事業者、行政の協働による景観づくり】 市民・事業者・行政は、連携して魅力的なまち並みづくりを進めるとともに、イベント の開催、清掃活動などの協働での取組、民間敷地と公共空間の一体感のある活用を図り、 賑わいや安らぎの感じられる空間づくりを推進します。
【市民、事業者、行政が協働で行う体制づくり】 本地区の景観形成に関して、市民、事業者、行政が、互いに協力して景観づくりに取り 組むことができるよう、市民、事業者、行政による景観形成のための協議会などの設置を 検討します。 -- 39 of 163 -- 36 (2)白隠のみち地区の景観形成方針 ①白隠のみち地区の区域 JR原駅の東の地区には、白隠にゆかりのある地域資源が集中しています。
当該地区においては、旧東海道の南側に「なかみち」があり、このみち沿いに白隠産湯の井戸・ すり鉢の松等の地域資源やお寺・石蔵等の歴史性のある建築物が点在しており、独特の景観が生み 出されています。しかし、近年は、建築物の形態、意匠の多様化や屋外広告物の増加、住民の生活 様式の変化などにより、白隠ゆかりの地にふさわしいまち並み景観が失われることが懸念されてお り、「お寺」、「石蔵」、「白隠の道」等を活かし、歴史や文化を感じる風情ある景観づくりが求められ ています。
このようなことから、白隠のみち地区を次のように設定し、地区の景観形成の方針等を定めるこ ととします。 地区の区域は、JR原駅の東で、白隠にゆかりのある地域資源が集中する「なかみち」を中心に 西念寺、松蔭寺(100 選 No.44)、長興寺、清梵寺の4つのお寺を含んだ位置とし、東の清梵寺から 西の興国寺城通り(市道 0204 号線)までの間、南のJR東海道本線から北の旧東海道までの間の 約 9.5ha の区域とします。
白隠のみち地区 区域図 松 蔭 寺 長 興 寺 -- 40 of 163 -- 37 ②地区景観形成の目標 本地区の景観づくりを進める基本目標は、以下のとおりとします。 当地区内の恵まれた地域資源や古くから残る景観を活かして、良好な住環境 を備えた住む人にも訪れる人にもやすらぎをあたえる“白隠の里”づくりを進 めます。
③地区景観形成の方針 景観形成の目標を達成するために、次のような方針を掲げ、景観形成を推進します。 〔1〕古くからある建物の風情を活かした落ち着きのあるまち並み景観づくり 【地区の歴史・文化と調和するまち並み景観の創出】 地区内にあるお寺、あるいは石蔵やその他の歴史的・文化的資源と調和するまち並み景 観を創出するため、建築物や工作物の形態、意匠、色彩に配慮します。
また、道路の拡幅、改修、修繕等の際には、道路路面や道路施設の意匠、色彩にも配慮 し、歴史・文化と調和するまち並み景観の創出に努めます。 【屋外広告物などの景観への配慮】 屋外広告物は、無秩序に掲出されると、現在の落ち着きのあるまち並み景観が容易に喪 失される恐れがあるため、まち並み景観と調和を図るよう屋外広告物の位置、規模等に配 慮します。
また、公共サインや案内板などについても、分かりやすさに配慮するとともに、地区の 歴史・文化と調和するよう規模や意匠等に配慮します。 〔2〕潤いとゆとりあるまち並み景観づくり 【潤いあるまち並み景観の創出】 住宅地敷地の道路に面する部分などにおいては、敷地内への樹木の植栽や既存樹木の保 全の推進、あるいは既存のブロック塀から地域特性に適した生垣などへ改修することによ り、潤いのあるまち並み景観、歴史や文化を感じるまち並み景観の創出に努めます。
【安全でゆとりあるまち並み景観の創出】 趣きのある小路の景観の保全と防災の観点による道路拡幅の必要性のバランスに配慮 し、必要な区間については、道路拡幅を推進し、安全でゆとりあるまち並み景観を創出し ます。 また、地区内の空地を活用した広場などの設置、ベンチなどの休憩施設の設置を推進し ます。
白隠のこころと歴史を大切にする、やすらぎの“白隠の里” -- 41 of 163 -- 38 〔3〕協働による景観づくり 【地域住民と行政の協働による景観づくり】 地域住民は地区内の各種組織の連携、世代を超えた人々の交流などを推進し、また、行 政は地区の景観づくりの取組を適切に支援するなど、地域住民と行政が協働して景観づく りを進めます。
【周辺地域と連携した景観づくり】 白隠のこころと歴史の継承を「白隠の里」だけにとどめず、周辺地域などに伝え広げる ような、地域のまちづくり活動を推進し、隣接する地域と協調して景観づくりを進めます。 -- 42 of 163 -- 39 (3)沼津港周辺地区の景観形成方針 ①沼津港周辺地区の区域 沼津港周辺地区は、新鮮な水産物や魚市場の活気ある風景を求めて、市内、県外から多くの人が 訪れる、市内で最も集客力のある観光地です。
現在は、「沼津港みなとまちづくり推進計画」に基づく整備が進められており、沼津魚市場IN Oやマーケットモール沼津みなと新鮮館、ぬまづみなとパーキング、沼津港深海水族館が整備さ れ、今後もエントランス広場などの整備が予定されています。このように沼津港一帯の景観は大 きく変化しようとしています。
大勢の人が訪れる賑わいのある沼津港を維持していくためには、これらの整備計画を活かした 景観形成を進め、魚市場らしさを守りつつ、より魅力的な地区を創出していくことが必要です。 このようなことから、沼津港周辺地区を次のように設定し、地区の景観形成の方針等を定める こととします。 地区の区域は、沼津港の内港と外港の周囲、(都)千本香貫山線以南の住宅地、沼津市中部浄化プ ラント、中部ポンプ場敷地を含む区域とします。
沼津港周辺地区 区域図 沼津港 外港 沼津港 内港 びゅうお 沼津魚市場 INO -- 43 of 163 -- 40 ②地区景観形成の目標 本地区の景観づくりを進める基本目標は、以下のとおりとします。 水産関連の飲食店、土産物店が集積するまち並みや観光客から水産関係者まで 多くの人が往来する景色など、活気ある魚市場らしい景観を核としたまち並みづ くりを進めるとともに、富士山の眺望や松並木など本地区固有の景観の保全や地 域と調和したまち並みの創出、新たな賑わい景観の創出などにより、これまで以 上に魅力あふれる沼津港の景観をつくりあげます。
③地区景観形成の方針 本地区の景観形成方針は以下に示すとおりとします。 〔1〕富士山眺望等の地域固有の景観の保全と活用 【富士山等の眺望の確保】 沼津魚市場INOデッキ上や内港南部の視点場からの富士山眺望
ぬまづの景観づくり(沼津市景観計画概要版)PDF 1.1MB
この章は、沼津市の美しい景観を守り、さらに良くしていくための方針と計画を述べています。富士山の眺めや海、歴史ある町並みなど、沼津の特徴を活かしながら、5つの地域で具体的な取り組みを進めることを説明しています。
背景沼津が持つ豊かな自然と歴史的価値を活かして、良好な景観を形成・保全するため。
- 富士山や駿河湾などの眺めを守り、海や川などの水辺の景観を活用する
- 市街地は賑わいのある景観、住宅地は心地よい景観づくりを進める
- 沼津駅周辺など5つの重点地区で地域特性に合わせた景観づくりを実施
- 富士山・駿河湾の眺めが見える15の眺望点と7つのルートを指定保全
- 御成橋や蛇松緑道など7つの公共施設を景観重要施設として指定する
- 市民・事業者・行政の協力と子どもへの学習機会提供で景観形成を推進
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沼津市景観計画 概要版(1/2) 1 沼津市の景観の特徴 ○広域レベルでみた景観の特徴 ・海と山に囲まれた県東部の中心的なまち ・交通の要衝として発展したまち ・富士山の優れた眺望に恵まれたまち ○市域レベルでみた景観の特徴 ・駿河湾や伊豆半島の豊かな自然環境 ・宿場町や別荘地として栄えた歴史・文化の景観 ・駅や港を中心に形成されてきた市街地の景観 ・地域コミュニティ主体の景観まちづくり活動 2 良好な景観の形成に関する方針 1 市域の景観形成方針 2 景観形成重点地区の景観形成方針 3 眺望景観の保全方針 市域全域(景観計画区域)で共通する景観形成の方針です。
緑と水とまち並みの美しい沼津を創るため、景観形成方針を見直 し、5つの体系に再構成します。 方針1 富士山眺望の保全と美しく親しみやすい水辺の景観づくり 富士山のビューポイント、海、河川、湖沼の景観を保全・活用し ます。 方針2 緑の豊かさや大地の恵みを感じる景観づくり 市街地の背景となる山地、丘陵地、農地の景観を保全・活用しま す。
方針3 歴史・文化を感じる風景を活かした景観づくり 文化財、地域の資源、歴史ある道と一体となった景観を形成しま す。 方針4 賑わいを感じる市街地の景観づくり 駅や港、幹線道路の周辺では、賑わいのある景観を形成します。 住宅地や工業地では、心地よく過ごせる景観を形成します。 方針5 地域ぐるみで取り組む景観づくり 住民や事業者の景観への関心を高め、協働の景観まちづくり活動 を推進します。
2-1 市域の景観形成方針 <沼津駅周辺地区における目標等の見直し> ・地区景観形成の目標の見直し 自然環境や住環境と調和した統一感のある質の高いまち並み の形成を図ることを目標に、「品格と賑わい」あふれる景観づ くりを進めます。 ・区域の見直し 「中心市街地まちづくり戦略」で示す“駅まち環状”エリア 内において、これまで重点地区に指定されていない区域を新た に追加し、区域を拡大します。
・景観形成方針の見直し 沼津駅周辺総合整備事業の推進や「都市空間デザインガイド ライン」の策定に伴い、景観形成方針を見直します。 見直しに際しては、令和3年8月に、沼津駅周辺地区の皆様と ワーキンググループを実施し、区域の見直し、景観形成方針、景 観形成基準、届出対象行為等について検討しました。
地域の景観特性にあわせて景観形成を進めるための方針です。 5つの重点地区では、それぞれの景観形成方針を定めています。 沼津駅周辺地区 『沼津の顔となる品格と賑わいあふれる景観づくり』 白隠のみち地区 『白隠のこころと歴史を大切にする、やすらぎの“白隠の里”』 沼津港周辺地区 『魚市場らしさを核とした魅力あふれる沼津港景観をつくる』 原駅前地区 『富士を望み歴史・文化を羽含むまち 原』 戸田港周辺地区 『海と緑が織りなす美しいまち 戸田を創る』 良好な景観の形成に関する方針 2-2 景観形成重点地区の景観形成方針 -- 1 of 2 -- 本市の代表的な眺望景観の保全を図るための方針です。
本市を代表する景観である富士山や駿河湾を眺めることができ る眺望点を 15 箇所指定するとともに、保全方針を定めます。 また、回遊性による眺望の変化を楽しむことができる眺望ルー トとして、7つのルートを指定し、眺望景観を保全します。 ≪眺望点の指定の方針≫ ①本市の代表的な眺望である、富士山や駿河湾が含まれる眺望を 眺めることができる地点 ②場所がわかりやすく、かつ、安全に眺望できる地点 ③継続的な維持管理が可能な場所であり、今後も眺望点として保 全が可能である地点 ④市や民間事業者等から良好な眺望景観を眺めることができる 場所として、積極的に情報発信されている地点 ≪指定した眺望点≫ ①アクアプラザ遊水地 ②白隠のみち ③門池 ④香貫山 ⑤千本浜海岸 ⑥沼津港大型展望水門 びゅうお ⑦牛臥・島郷・志下海岸 ⑧発端丈山 ⑨大瀬崎(吟道の碑付近) ⑩煌めきの丘 ⑪出逢い岬 ⑫金冠山 ⑬達磨山 ⑭御浜岬(健康の森) ⑮御浜岬灯台 ≪眺望ルート≫ ①沼津アルプス ②潮の音プロムナード ③白隠のみち ④蛇松緑道 ⑤狩野川堤 ⑥千本松原 ⑦島郷海岸 公共施設で、良好な景観形成のために重要なものを「景観重要公共 施設」として指定し、良好な景観に配慮した整備や管理を行います。
≪指定した景観重要公共施設≫ ①御成橋 ②(都)川廓通り線 ③白隠のみち・なかみち・ 参道・南北道 ④(都)七通線 ⑤我入道公園(牛臥山公園) ⑥門池公園 ⑦蛇松緑道 景観重要公共施設に指定された公共施設の管理者は、景観計画に定 められた整備に関する方針や占用等の許可基準に従い、景観に配慮し た整備や管理を行います。
現在、候補となっている公共施設も、管理者と、指定に向けた協議 を続け、協議の成立した段階で、指定していきます。 沼津市景観計画 概要版(2/2) ○市民・事業者・行政の役割、協働による景観形成 市民・事業者・行政それぞれが景観に配慮することで、魅力ある まちが実現することへの理解を促すとともに、多様な立場から知識 や経験を活かし、各主体の協働により、景観形成を着実に推進して いきます。
○景観形成の担い手の裾野の拡大 将来の景観形成を担う子どもの景観への関心を高めるため、出前 講座等を通じて、学習の機会の提供を行っていきます。 4 景観形成の推進 3 景観重要公共施設の指定 2-3 眺望景観の保全方針 図 眺望点・眺望ルートの位置と眺望景観の方向 -- 2 of 2 --
大規模建築物等景観誘導のための基準運用マニュアルPDF 1.9MB
大規模建築物や工作物の建設時に市への届け出を義務づけ、周辺景観との調和を図るための基準と手続きを示したものです。色彩や形態、屋根形状、緑化などについて、具体的なルールと考え方を説明しています。
背景大規模建築物等が周辺景観形成に大きな影響を与えるため、事前届出と助言・指導により良好な景観を形成するもの。
- 高さ15m超または床面積1000㎡超の建築物が届出対象
- 周辺の自然景観やまち並みと調和する形態や意匠にする
- 外壁や屋根の色彩は周辺の景観と調和させる
- 赤系の彩度は4以下、黄赤~黄系は6以下と制限
- 屋根は勾配屋根にして自然景観と調和させる
- 敷地内の道路沿いはできるだけ緑化する
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大規模建築物等景観誘導のための基準 運用マニュアル 沼 津 市 -- 1 of 22 -- 目 次 1 大規模建築物等の届出制度の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2「良好な景観の形成のための基準」の内容 ・・・・・・・・・・・・・ 3 3「良好な景観の形成のための基準」の解説 ・・・・・・・・・・・・・ 5 -- 2 of 22 -- 1 大規模建築物等の届出制度の概要 (1)制度の目的・概要 大規模建築物等の届出制度は、景観法の委任事項を含む沼津市景観条例に基づくもの であり、市民や事業者、設計者のみなさんが、沼津市の景観の形成に大きな影響を及ぼ すと考えられる大規模建築物等を計画、設計される際、あらかじめ市に届出をしていた だき、必要な助言・指導を行うことにより、個別の建築物等の計画を尊重しつつ、周辺 を含む良好な景観を形成していこうとするものです。
(2)届出が必要な行為 建築物・工作物、開発行為、特定照明の届出対象行為は、次のとおりです。 行為 対象となる規模・要件 建築物 1 高さが 15m、又は延べ床面積が 1,000 ㎡を超える建築物の新築、増築、改築又は移転 2 高さが 15m、又は延べ床面積が 1,000 ㎡を超える建築物の外観を変更することとなる修 繕若しくは模様替え又は色彩の変更で、変更する部分の見付面積が当該見付面積の2分 の1を超えるもの 1 次に掲げる工作物の新設、増築、改築又は移転 2 次に掲げる工作物の外観を変更することとなる修繕若しくは模様替え又は色彩の変更 で、変更する部分の見付面積が当該見付面積の2分の1を超えるもの 1)擁壁その他これらに類するもの 高さ5mを超え るもの 2)木柱、鉄柱、鉄筋コンクリート造の柱その他これらに類するもの 高さ15mを超 えるもの 3)煙突その他これに類するもの 4)装飾塔、記念塔その他これらに類するもの 5)高架水槽、サイロ、物見塔その他これらに類するもの 6)観光用のエレベーター、エスカレーターその他これらに類するもの 7)ウォーターシュート、コースターその他これらに類するもの 8)メリーゴーラウンド、観覧車その他これらに類するもの 高さ15mを超 えるもの 9)自動車車庫の用に供する立体的施設その他これらに類するもの 10)アスファルトプラント、コンクリートプラント、クラッシャープラン トその他これらに類するもの 11)石油、ガス、穀物、飼料などの貯蔵又は処理の用に供する施設 12)汚物処理施設、ごみ焼却施設その他これらに類する処理施設 高さ15mを超 えるもの又は建 造面積 1,000 ㎡ を超えるもの 工作物 13)橋梁、高架道路、高架鉄道その他これらに類するもの 長さ 20mを超え るもの 開発行為 1 都市計画法第4条第 12 項に規定する開発行為で、開発区域面積が 2,000 ㎡以上のもの 特定照明 1 照明の新設・移設・改設及び色彩等の照明方式の変更で、届出対象となる規模の建築物 及び工作物に設置される投光器、サーチライト、スポットライト、レーザーその他これら に類する物(以下、「投光器等」という)及び同敷地内に設置される投光器等。
※ただし、沼津駅周辺地区を除く。 ※ただし、市長が認めたものについては届出対象の適用除外とする。 1 -- 3 of 22 -- (3)届出手続きの流れ 本マニュアルに記載されている基準は、沼津市景観計画における「良好な景観の形成 のための基準」です。 この基準には「景観形成基準」と「変更命令基準」があり、届出された行為が「景観 形成基準」に適合しない場合は、勧告することとなります。
同様に、「変更命令基準」に 適合しない場合は、変更命令をすることとなります。 条例で付加した手続き 景観法で定められている手続き 事前協議 行為の届出 行為の制限に関する審査・協議・指導 適合 不適合 景観審議会の諮問答申 勧 告 変更命令 必要に応じて 氏名公表 是 正 勧告を受けた者 への弁明の機会 の付与 30日以内 ※特定届出対象 行為は90日 まで延長あり 適合通知書の交付 行為の着手 2 -- 4 of 22 -- 2 「良好な景観の形成のための基準」の内容 大規模建築物等は、沼津市景観計画における「良好な景観の形成のための基準」に適 合する計画としてください。
「良好な景観の形成のための基準」の内容は、以下のとおりです。 (1)建築物・工作物 市域全体の建築物・工作物の景観形成基準は次のとおり。 制限事項 制限内容 建 工 頁 ・周辺や背景の自然景観やまち並み景観と調和する形態、意匠とすること。 ○ ○ 5 ・外壁、屋根など外観の色彩は、周辺の自然景観やまち並み景観との調和を図る こと。
○ 6 ・壁面は、単調なデザインによる圧迫感を少なくするよう努めること。 ○ 8 ・屋根形状は、勾配屋根とするなど、後背の自然景観や周辺のまち並み景観との 調和に努めること。 ○ 9 ・付帯設備は、できる限り露出させないようにし、やむを得ず露出させる場合は、 建築物全体又は工作物全体との調和を図ること。
○ ○ 10 ・建築物に隣接して工作物を設置する場合は、建築物との調和に努めること。 ○ 10 ・擁壁を設置する場合は、圧迫感を軽減するために、緑化及び素材、形態に配慮 すること。 ○ 18 形態・ 意匠 ・橋梁、高架道路、高架鉄道の整備については、全体のバランスや桁側面、橋脚、 配管など各部の形態・意匠を工夫し、量感や圧迫感の軽減に努めるとともに、 周辺の自然環境やまち並みとの調和に努めること。
○ 12 高さ ・周辺のまち並み景観の中で、できる限り突出した印象を与えないよう努めるこ と。 ○ ○ 13 壁面の 位置 ・道路に面する部分には、歩行者の滞留空間となる公開空地の確保に努めること。 ○ 14 景観形成基準 緑化 ・行為地内の道路に面する部分はできる限り緑化を図ること。
○ ○ 15 変更命令基準 色彩 ・外観の色彩の制限は、日本工業規格 Z8721〔色の表示方法-三属性による表示〕 (以下、マンセル値と呼ぶ。)において、以下のとおりとする。 ① 0.1R~10R 彩度4以下とする。 ② 0.1YR~5Y 彩度6以下とする。 ③ 上記以外の色相 彩度2以下とする。
・ただし、以下に掲げるものについてはこの限りではない。 ① 着色していない木材、土壁、ガラス、天然石等の材料によって仕上げら れる部分の色彩 ② 見付面積の 10 分の1未満の範囲内で外観のアクセント色として着色さ れる部分の色彩 ③ 他の法令等に基づき使用される色彩 ④ 市長が特別の理由があると認める色彩 ○ ○ 16 3 -- 5 of 22 -- (2)開発行為 制限内容 頁 擁壁、法面等 ・現況の地形をできる限り活かし、長大な擁壁や法面が生じないようにすること。
・擁壁は、素材、表面処理の工夫、前面の緑化等により周辺の景観及びまち並みとの調和 に努めること。 ・法面は、緑化等により周辺の景観及びまち並みとの調和に努めること。 ・フェンス等の色彩、形状は周辺の景観及びまち並みとの調和に努めること。 18 緑化 ・できる限り公共施設に面する部分に緑化を行うこと。
・樹種、配置の工夫等により周辺の景観及びまち並みとの調和に努めること。 ・良好な既存の樹木はできる限り保全及び活用に努めること。 19 (3)特定照明 制限内容 頁 ・特定の対象物を照射するものとし、光源を空など上空に向けての照射を避けるとともに、光源等にカバーやル ーバーを設置する等により、無秩序に周辺や上空へ光が漏れるのを防止すること。
20 4 -- 6 of 22 -- 3 「良好な景観の形成のための基準」の解説 建築物・工作物 - 景観形成基準 - 形態・意匠 ・周辺や背景の自然景観やまち並み景観と調和する形態・意匠とすること。 解 説 ・規模が大きい建築物・工作物は、中景・遠景で見たとき、目立ち易い傾向にあります。
立地場所周辺の「景観の基調」に対して著しく目立つ景観とならないように、景観の基 調に馴染ませるよう努めて下さい。 山並みの陵線を阻害しないような配置とし ている。 建物の形態コントロールと統一感のある外 構デザインにより、潤いと連続感のある街 並み景観となっている。 壁面位置を揃えるとともに、高さや屋根 形状を揃え、街並みの調和を図ってい る。
隣接する建物と高さや外観デザインに 統一感を持たせ、街区単位で個性的な街 並み景観の形成を行っている。 5 -- 7 of 22 -- 建築物・工作物 - 景観形成基準 - 形態・意匠 ・外壁、屋根など外観の色彩は、周辺の自然景観やまち並み景観との調和を図ること。 解 説 ・色彩が「著しく目立った印象にならない」ようにするためには、「明度」や「彩度」は できるだけ抑える(明るすぎない、鮮やかすぎない)ように誘導していく必要がありま す。
・色彩の「まとまりや落ち着きが感じられる」ようにするためには、「色相」や「明度」 をその場所の色彩の傾向(あるいは色彩の方針)に合わせるように誘導していく必要が あります。 ・ある地域の「色彩の傾向の把握(あるいは方針の設定)」は、個々に調査(と合意形成) が必要です。このため当面は、一定規模以上の建築物等を対象として、色彩が「著しく 目立った印象にならない」ように誘導することに取組んでいきます。
誘導にあたっては、「色相」ごとに「明度」や「彩度」の許容範囲を示し、この範囲外 の色の使用を規制していきます。(別項参照) 建物をブラウン系で仕上げ、周囲の樹木と 調和させている。 彩度が抑制されて色彩が全体的に調和して いる。 手前の構造物が背景の建物と色彩を統一し 調和を図っている。
低層部を塗りわけ、全体的に統一した色彩を 使用し、安定感と落ち着きのある景観となっ ている。 6 -- 8 of 22 -- 広面積の派手な色彩の使用をさけ、アクセントを生かすことにより、個性を活かして、周囲の景 観に馴染む親しみやすい外観にまとめることができます。 暖色系の低彩度を基調とし、周囲にあわせて分節化することにより、落ち着いた外観にまとめる ことができます。
隣接する建築物等と色相や色調をそろえることにより、個々の店舗ばかりでなくまちなみ全体の 魅力が高まります 7 -- 9 of 22 -- 建築物・工作物 - 景観形成基準 - 形態・意匠 ・壁面は、単調なデザインによる圧迫感を少なくするよう努めること。 解 説 ・単調で連続した壁面は、圧迫感を感じさせます。
壁面は立体的な変化を持たせたり、分 割することで、街並みや自然景観と調和させるよう努めて下さい。 ・壁面緑化を進めることで、建築物等に潤いを持たせ、圧迫感を軽減することができます。 周辺景観との調和に配所し、単調な大壁面の建物としない。 壁面を雁行させて分節化し、凹凸をつける などし、圧迫感を軽減している。
カーテンウォールに変化をつけ、単調でな い外観を形成している。 建築物の壁面を 緑化することに より、圧迫感を低 減することがで きます。 8 -- 10 of 22 -- 建築物・工作物 - 景観形成基準 - 形態・意匠 ・屋根形状は、勾配屋根とするなど、後背の自然景観や周辺のまち並み景観との調和に 努めること。
解 説 ・フラットな陸屋根は、後背の山並みの稜線を遮るなど、柔らかなイメージを持つ自然景 観と馴染みにくい傾向にあります。また、高低差の違う陸屋根で構成される街並みのス カイラインは連続性があまり感じられません。 勾配屋根などとして、後背の自然景観と馴染みやすく、連続する街並みとの調和を図る よう努めて下さい。
9 -- 11 of 22 -- 建築物・工作物 - 景観形成基準 - 形態・意匠 ・付帯設備は、できる限り露出させないようにし、やむを得ず露出させる場合は、建築 物全体又は工作物全体との調和を図ること。 ・建築物に隣接して工作物を設置する場合は、建築物との調和に努めること。 解 説 ・階段や雨どい、あるいは給水タンクや排煙塔など、建築物の付帯設備がむやみに露出す ると、建築物は雑多な印象となります。
建築物と一体的になるよう配慮したり、色彩や 意匠を工夫して、一体的なイメージをつくるなどし、建築物と調和を図るよう努めて下 さい。 壁面の立ち上げにより屋上設備を遮へい しているとなり建物のデザイン性を高め ている 屋外階段を露出させずに、建築物と一体感 のあるデザインとしている。
建物の外壁と同じ素材の塀で囲ん だごみ集積所ている 換気口を外壁と一体的にデザインし、目立た なくさせている。 ゴミ集積所を壁で囲むことにより、周囲か ら目立たなくさせている。 10 -- 12 of 22 -- バルコニーの高さを調整し、空調室外機や 物干し場を隠している。 配管が外壁と同じ穏やかな色彩で統一され ている建物 メーターボックスの扉に建物の開口部と 調和した素材を用いている 植栽による目隠しをしている。
建物の雰囲気に調和した色彩や素材の囲いを設け、建物の印象を乱さないようにしている。 11 -- 13 of 22 -- 建築物・工作物 - 景観形成基準 - 形態・意匠 ・橋梁、高架道路、高架鉄道の整備については、全体のバランスや桁側面、橋脚、配管 など各部の形態・意匠を工夫し、量感や圧迫感の軽減に努めるとともに、周辺の自然 環境やまち並みとの調和に努めること。
解 説 ・橋梁、高架道路、高架鉄道は、巨大な構造物であるため、中景遠景から非常に目立つと ともに、近景では配管なども目立ちます。桁側面や橋脚を出来るだけスッキリとした形 態としたり、配管を隠すようにするなど、各部の形態・意匠を工夫し、量感や圧迫感の 軽減に努めるとともに、周辺の自然環境やまち並みとの調和に努めて下さい。
12 -- 14 of 22 -- 建築物・工作物 - 景観形成基準 - 高さ ・周辺のまち並み景観の中で、できる限り突出した印象を与えないよう努めること。 解 説 ・高さが高い建築物・工作物は、中景・遠景で見たとき、目立ち易い傾向にあります。立 地場所周辺のまち並みを構成する建築物の高さに対して、著しく高い建築物とならない ように、配慮するよう努めて下さい。
また、著しく高い印象とならないよう、形態や意 匠に配慮するよう努めて下さい。 周囲のまち並みより、際立って高い建築物は、著しく高い印象を受け、非常に目立 ちます。 隣接する建物の高さを揃え、まとまりのある 街並み景観となっている。 高さを押さえ、周辺の街並み景観から突出 した印象を与えないようにしている。
13 -- 15 of 22 -- 建築物 - 景観形成基準 - 壁面の位置 ・道路に面する部分には、歩行者の滞留空間となる公開空地の確保に努めること。 解 説 ・建築物について、道路面に面する部分の壁面を後退させ、オープンスペースを創出する と、歩行者の滞留空間となり、にぎわい景観の創出に繋がります。
また、圧迫感の軽減 や歩行者の安全で円滑な移動にも繋がります。このようなことから、公開空地の確保に 努めて下さい。 歩道からのセットバック部分と歩道の舗 装材をあわせることにより、ゆとりある空 間を創出している。 建築物のセットバック部分と歩道の材質 をあわせ、ゆとりある空間の連続性を創出 している。
1 階部分をセットバックし、歩行者空間に ゆとりをもたらしている。 建築物前面にオープンスペースを設け、ゆ とりのある空間の創出に努めている。 14 -- 16 of 22 -- 建築物・工作物 - 景観形成基準 - 緑化 ・行為地内の道路に面する部分はできる限り緑化を図ること。
解 説 ・緑が豊かな街並みは、人々に潤いや安心感を与えます。このようなことから、敷地面積 に対する緑被率を高くするよう努めて下さい。また、生垣や中高木、壁面緑化などの組 合せにより、施設の立面見付面積に対する緑視率を高めることにも努めて下さい。 建物との間に高木植栽を設け、圧迫感をやわらげることができる。
道路境界に低木を植栽し駐車場内部を見え にくくしている。 高木と低木の組み合わせにより、セットバ ック部分を潤いのある空間としている。 15 -- 17 of 22 -- 建築物・工作物 - 変更命令基準 - 色彩 ・外観の色彩の制限は、日本工業規格 Z8721〔色の表示方法-三属性による表示〕 (以下、 マンセル値と呼ぶ。
)において、以下のとおりとする。 ① 0.1R~10R 彩度4以下とする。 ② 0.1YR~5Y 彩度6以下とする。 ③ 上記以外の色相 彩度2以下とする。 ・ただし、以下に掲げるものについてはこの限りではない。 ① 着色していない木材、土壁、ガラス、天然石等の材料によって仕上げられる部分 の色彩 ② 見付面積の 10 分の1未満の範囲内で外観のアクセント色として着色される部分 の色彩 ③ 他の法令等に基づき使用される色彩 ④ 市長が特別の理由があると認める色彩 解 説 ・大規模な建築物は、遠方からも目立ち、形態や意匠は、地域景観に大きな影響を与えま す。
特に外壁などに無秩序な色彩を使用することにより、地域全体が雑多で落ち着きの ないイメージになります。このようなことから、大規模な建築物の外壁には、上記で示 す色彩の範囲の使用を制限します。 16 -- 18 of 22 -- 17 -- 19 of 22 -- ・擁壁を設置する場合は、圧迫感を軽減するために、緑化及び素材・形態に配慮するこ と。
・現況の地形をできる限り活かし、長大な擁壁や法面が生じないようにすること。 ・擁壁は、素材、表面処理の工夫、前面の緑化等により周辺の景観及びまち並みとの調 和に努めること。 ・法面は、緑化等により周辺の景観及びまち並みとの調和に努めること。 ・フェンス等の色彩、形状は周辺の景観及びまち並みとの調和に努めること。
解 説 ・建築行為や開発行為が実施されることにより、必要以上に長く、高さが高い擁壁や法面 が発生することがあります。また、擁壁や法面はコンクリートが剥き出しになると、周 辺景観に無機質なイメージや圧迫感を与えます。開発行為で発生する擁壁や法面につい ては、素材、緑化、色彩に配慮して下さい。
開発行為 - 擁壁、法面等 大きな法面が生じる場合には、緑化ブロッ クや植栽により修景し、圧迫感を軽減する ことができる。 擁壁や法面はコンクリートが剥き出しになると、周辺景観に無機質なイメージや圧迫感を与 えます。 建築物・工作物 - 景観形成基準 - 形態・意匠 18 -- 20 of 22 -- 開発行為 - 緑化 ・できる限り公共施設に面する部分に緑化を行うこと。
・樹種、配置の工夫等により周辺の景観及びまち並みとの調和に努めること。 ・良好な既存の樹木はできる限り保全及び活用に努めること。 解 説 ・開発行為の区域内は、どうしても緑が少なくなりがちです。既存の樹木については、で きる限り保全を図るとともに、新たに緑を植栽し、潤いある地域景観を創出することが 求められます。
また、緑化の際には、周辺の既存植生との調和やまち並み景観との調和 にも配慮して下さい。 既存樹林の伐採を極力避けて残すことにより、新たな 森林の創出をせずに自然に囲まれた快適な空間づく りを行うことができます。 開発区域内を緑化することにより、緑豊かで快適な景観を形成することができます。
19 -- 21 of 22 -- 特定照明 ・特定の対象物を照射するものとし、光源を空など上空に向けての照射を避けるととも に、光源等にカバーやルーバーを設置する等により、無秩序に周辺や上空へ光が漏れ るのを防止すること。 解 説 ・建築物や工作物を照射する照明の光が、必要以上に周辺や上空に漏れると、夜間の景観 は無秩序になってしまいます。
また、郊外部などで上空に光を照射すると、沼津市の落 ち着いた夜空の景観を損なってしまいます。このようなことから、光源の方向及び光の 漏れに十分に留意するよう努めて下さい。 植栽帯のフットライトやショウウィン ドウ、壁付きのブラケット等多様な光 を、下向きに照らし、過剰な明るさに ならないよう配慮するとともに、夜景 の連なりの演出を図る。
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