市政運営の基本的な考え方について
行財政・行政運営要旨志政会は少子化対策が対症療法にすぎないとして前例にとらわれない新施策を、また若者・女性に選ばれるまちづくりとウェルビーイング向上の具体的取組を求めた。市は結婚から子育てまでの切れ目のない支援充実、女性が働きやすい環境整備、市民満足度指標設定による総合的施策推進を答弁した。
背景全国共通の少子高齢化が本市でも進行し、現在の対症療法的な子育て支援事業だけでは不十分との認識から、より抜本的で革新的な対策の必要性が指摘されている。
※ 要旨・背景は、議員の質問発言と市の答弁をもとにAIが要約したものです(ごく一部にAIの補足を含む場合があります)
- 少子化対策28番
- 若者や女性に選ばれるまち浅 原 和 美
- ウェルビーイングの向上
市長志政会、浅原和美議員の代表質問にお答えします。 初めに、少子化対策についてお答えします。 全国の地方自治体と同様に、本市においても少子化が進行していることから、少子化対策は議員御指摘のとおり、喫緊の課題と捉えております。このため、本市におい…答弁の全文を読む一括回答
※ この答弁は複数の質問への一括回答に含まれます(この論点と1対1で対応するものではありません)。
志政会、浅原和美議員の代表質問にお答えします。
初めに、少子化対策についてお答えします。
全国の地方自治体と同様に、本市においても少子化が進行していることから、少子化対策は議員御指摘のとおり、喫緊の課題と捉えております。このため、本市においては、出会い・結婚から妊娠・出産、子育て期にわたり、切れ目のない支援を充実させ、安心して子どもを産み育てられる環境整備を推進することで、少子化の抑制を図っております。子育て期につきましては、新たに小学校給食費の無償化を実現するほか、中学校給食費につきましても、一部を市が公費で負担し、保護者負担額を据置きします。また、国の子育て応援手当2万円に、本市独自で1万円を上乗せするほか、県東部では先進的な取組として、新たに放課後児童クラブの指導料を第2子以降一律半額とするなど、子育て世帯の負担軽減を図ってまいります。妊娠・出産につきましては、新たに、プレコンセプションケアの促進及び周知・啓発を行うとともに、引き続き、不妊・不育症治療の医療費助成や妊産婦に関するサポート体制を整え、母子保健と児童福祉による一体的な支援を実施してまいります。出会い・結婚につきましては、新たに県及び県内市町から成る協議会が運営します、ふじのくに出会いサポートセンターの登録料の負担軽減を図るとともに、婚活イベントを開催するなど、結婚を希望する方への支援に努めてまいります。また、病児・病後児保育事業の補助を行うとともに、沼津っ子ふれあいセンター「ぽっぽ」について、子育て世帯のニーズに広く対応するための検討を進めるなど、子育て世帯にとって安心で魅力的なまちづくりを推進してまいります。今後とも様々な支援事業をさらに推進することにより、少子化の抑制に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、若者や女性に選ばれるまちについてお答えいたします。
若者や女性に選ばれるまちとなるためには、ジェンダーギャップの解消など、誰もが暮らしやすく安心して子どもを産み育てられるまちの推進や、働く場の確保などの産業振興策が重要であると考えております。そのような視点から、女性活躍・男女共同参画の推進について、新たに女性に選ばれる地域づくりに向けたワークショップを開催するなど、女性が働きやすい環境づくりを推進してまいります。また本市では、民間まちづくり活動支援事業を活用した、静岡県立沼津商業高等学校の生徒の皆様によります、ビジネス発表会の開催をはじめ、若者が自らまちづくりに取り組む機運が醸成されており、今後も若者の力や声を生かしたまちづくりを推進してまいります。さらに、中央公園のリノベーションに取り組むとともに、沼津駅南口西武百貨店本館跡地の整備においては、女性の利用に配慮したトイレを設置するなど、女性や若者にとって魅力的かつ利便性の高い空間整備にも着実に取り組んでまいります。加えて、企業立地環境の整備や支援体制の充実、事業承継、起業創業支援、若者の就労支援など、産業振興施策にも積極的に取り組み、働く場の確保に努めてまいります。特に市内企業に特化した就職支援サイト、ぬまjobの運営や企業交流会の開催により、市内企業への就職を希望する学生・求職者とのマッチング支援を強化するとともに、奨学金返還支援制度による若者のU・I・Jターン就職の推進を図ってまいります。さらに、本市の充実した子育て支援施策の認知度向上を目指し、新たに、ぬまづプロモーション課を設置し、戦略的・効果的なプロモーションにより、本市の魅力発信を強化してまいります。このように、各種施策に総合的に取り組み、本市の魅力を高めていくことで、若者や女性に選ばれるまちを実現してまいります。
次に、ウェルビーイングの向上についてお答えいたします。
社会全体の不安感や不確実性が高まる中、物質的な豊かさに加え、安心して幸せを実感できるまちづくりを推進していくことが重要であり、県においても、県民の幸福度実感を重視するウェルビーイングの視点を取り入れた行政運営を行っていくこととしております。このため、第5次沼津市総合計画後期推進計画におきまして、市民満足度の指標を新たに設定し、各種施策や事業の立案・見直しに反映することで、ウェルビーイングの向上につなげてまいりたいと考えております。また、市民の皆様方が幸せを感じられるまちづくりを推進するためには、ハード・ソフト両面から総合的に施策を展開していくことが重要であると考えております。このため、ハード面においては、沼津駅周辺総合整備事業などの都市基盤整備を着実に進め、都市的魅力を高めるとともに、住みやすいまちづくりを推進してまいります。ソフト面については、男女共同参画をはじめ、多様性を認め合い、尊重し、自分らしいライフスタイルを実現できるまちを目指してまいります。また、スポーツや文化芸術に親しみ、健康づくりの支援や心のケアの充実を通じて、笑顔があふれ健康で心豊かに暮らせるまちを実現してまいります。このように沼津市総合計画に掲げる施策に総合的に取り組み、本市の魅力を高めていくことで、市民一人一人のウェルビーイングの向上につなげてまいります。
次に、鉄道高架事業についてお答えします。
鉄道高架事業につきましては、昭和63年に当時の渡辺朗市長が、本市において事業を推進する旨を表明して以来、歴代の市長の下、関係者の皆様と共に、幾多の困難を乗り越えながら進めてまいりました。そして、先ほど議員からも御指摘いただいたように、いよいよ新年度には念願であります鉄道高架本体工事に着手いたします。これもひとえに、先人たちの御尽力並びに国・県等の関係者の皆様、市議会の皆様方、鉄道高架の実現のために、昭和63年に16万余りの署名を集め、県知事への陳情など、様々な活動をされた沼津駅の高架化を実現する市民の会の時代から、本事業を後押ししていただいている鉄道高架化とまちづくりを推進する会及び貨物駅の移転先となる原西部地域の発展のために御協力をいただいております三区JR貨物駅対策協議会などの市民の皆様方、そして何より、貴重な土地をお譲りいただいた地権者の皆様方の御理解と御協力によるものであり、改めて深く感謝申し上げます。私が市長に就任した当時、本事業は、新貨物ターミナル用地取得の最終段階を迎えており、土地収用法による35条調査の実施、静岡県収用委員会への裁決申請、裁決、そして行政代執行と様々な手続を踏み、また私自身も、地権者の皆様へ訪問し、御理解と御協力をいただいてまいりました。そして令和4年に新貨物ターミナルの造成工事に本市が着手し、令和5年3月に県と鉄道事業者による工事協定が私の立会いの下、本市役所において締結がなされ、10月に鉄道施設本体工事の第1弾となる新貨物ターミナルの工事に着手いたしました。一昨年には、第2弾となります新車両基地工事も始まり、新年度はいよいよ鉄道高架本体工事に着手となります。本事業は本市のみならず、県東部地域の発展に欠かすことのできない事業であり、まちづくりの根幹をなすものであります。長年の構想が具現化されることにより、鉄道高架事業の推進に御尽力いただいた浅原和美議員と同様に、大変感慨深いものがあるとともに、身が引き締まる思いであります。本事業に着手したことで、市民の皆様方や民間事業者の皆様方の期待が一段と高まり、中心市街地において、再開発など、まちの更新が加速しております。この流れを止めることなく、今後もこれまで以上に、国、県及び鉄道事業者との連携を強化し、市民の皆様方の御協力をいただきながら、一日も早く完成できるように、事業推進を図っていく覚悟であります。令和8年度は、新貨物ターミナルや新車両基地などの整備を進めるとともに、鉄道高架本体工事に着手、三芳町付近においては電気設備等の移転工事や踏切撤去工事、西間門付近においては高架構造物築造のための仮締切等の工事が予定されております。
次に、鉄道高架事業を市民に理解いただくための取組についてお答えいたします。
鉄道高架事業をはじめとする沼津駅周辺総合整備事業は、完成までに長い期間を要しますが、各段階における成果や変化を段階的に市民の皆様に実感していただくことが重要であると認識しております。原地区においては、新貨物ターミナルの完成により、地域の産業活動や物流機能の強化につながるほか、片浜地区においては、現貨物駅跡地の公園整備による憩い・交流の場が創出されるとともに、都市計画道路の整備により、道路ネットワークが強化されます。また中心市街地においては、東海道本線上り、御殿場線、東海道本線下りと線路が順次高架化されていくことから、踏切遮断時間が短縮されることで、渋滞緩和につながるなど、段階的に効果を発揮してまいります。このため事業の進捗に応じて、まちの姿が実際に変わっていく様子をホームページをはじめ、SNS、広報誌などを活用し、分かりやすい情報をお届けするとともに、説明の機会や対話の場を確保し、市民の皆様方の御意見を伺ってまいります。今後も引き続き、市民目線に立ったタイムリーで丁寧な情報発信と対話を重ね、市民の皆様方と将来の姿を共有しながら取り組んでまいります。
次に、2次医療圏域全体の課題に対する認識についてお答えします。
2次保健医療圏は静岡県が、入院・外来受療動向、保健医療資源の状況、交通事情、行政機関・関係団体等の管轄区域など、社会的条件を考慮して設定しており、入院に係る医療を提供する一体の区域と考えられるもので、本市は駿東田方保健医療圏に属しております。地域医療が直面している諸課題は、今後さらに厳しさを増すことが予想され、本市においても、市立病院などの単独の病院や一つの自治体の取組だけでは決して解決できるものではなく、駿東田方保健医療圏域全体として捉えるべきものであると考えております。また、これらの課題を解決していくためには、2次保健医療圏を設定している静岡県が中心かつ主導的な役割を担うべきですが、本市を含む医療圏域内の各市町や医師会などの関係団体が共通の方向性の下、相互に連携し、包括的に対応していくことが重要であると考えております。
次に、2次医療圏域における市立病院の役割についてお答えします。
市立病院は、2次保健医療圏域における基幹病院として、地域の急性期医療を基軸に、三次救急や小児・周産期医療などの行政的医療を担い、議員からも御指摘いただきましたように、患者さんの約4割が市外からの来院であることからも、周辺自治体を含めた広域的な医療需要を支えている状況にあります。こうした状況は、市立病院が地域医療において極めて重要な役割を果たしていることを示す一方で、医療を継続的に提供していくためには、人材の確保や施設の維持管理、医療機器の更新など、病院経営全体にわたる様々な負担が生じており、これらが病院の運営にも重く影響しているものと認識しております。そのため本市では、今年度、国及び県に対して、診療報酬の改定や医師不足、地域間偏在の解消に向けた財政措置等に関する要望を行うほか、本市を含む医療圏域内の市町を対象とした県主催の会議では、市立病院の厳しい経営状況について、情報共有を図るなどの取組を行っております。今後も持続可能な地域医療提供体制の維持に向けて、県や圏域内の市町と連携しながら検討していく必要があるものと考えております。
次に、本市の考える地域医療連携の在り方についてお答えします。
初めに、2次医療圏域内連携の推進に向けた本市の関与の範囲や役割についてですが、医療提供体制の構築は、主に静岡県が所管するものの、市立病院をはじめ複数の中核的医療機関が立地する自治体として、本市にも一定の役割があるものと認識しております。本市といたしましては、圏域内の市町や医療機関、医師会等と情報共有や意見交換を行いながら、圏域内で抱える課題について整理し、所管する静岡県に対して必要な働きかけを行っていきたいと考えております。
次に、圏域全体の医療体制強化の方向性についてですが、各医療機関が個別に対応する体制から、圏域全体で限られた医療資源を効率的に活用する体制へ転換していくことが必要であると考えております。そのため、市立病院が担うべき役割を明確にしつつ、開業医の皆様方や民間病院の皆様方、公立病院との機能分担を整理し、患者さんが適切な医療機関につながる仕組みづくりを進めていくことが重要であると考えております。また、圏域全体の将来的な医療提供体制の在り方につきましては、病院間の連携強化など、様々な課題について、圏域全体で議論していく必要があるものと考えております。本市といたしましては、静岡県が令和8年度に策定に着手いたします。地域医療構想との整合を図りながら、関係者との協議を重ね、将来を見据えた持続可能な医療提供体制の構築に努めてまいります。
次に、沼津夜間救急医療センターの今後についてお答えいたします。
初めに、本市の現状認識についてですが、沼津夜間救急医療センターは、本市を含む3市3町の広域にわたって夜間や休日の初期救急医療を提供し、地域医療を支える重要な役割を担っております。一方で、医療人材の不足や人口減少、少子高齢化に伴う医療需要の変化など、本センターを取り巻く様々な課題がさらに顕在化していくものと考えております。
次に、将来に向けた今後の方策につきましては、3市3町における夜間や休日の初期救急医療について、将来的にも安定した運営をしていくためには、本センターの現体制の強化のみならず、さらに一歩踏み込んだ改革を進めていく必要性も考えられますが、まずは、関係する3市3町3医師会の皆様方などとしっかり検討していくことが重要であると考えております。